見出し画像

人は理解不能な出来事に遭遇したら笑うしかない〜そして主観的事実の認知って怖い、逃げろ

こんにちは、makoto です。

今朝、と言っても12時間近く前の早朝の出来事なので「あれは夢なのか?」と思わなくもないけれど、思わず笑ってしまうしかない理解不能な、だけどよく考えたらとても恐ろしい出来事があったのでnoteしておきます。

***

いつも通り5時半頃起床して、早朝ウォーキングに出掛けました。
昨日は日本代表戦応援シフトでお休みしていたので、2日ぶりです。
めちゃくちゃ寒かった。気温1-2度くらいまで下がっていたので、息が白く鼻も冷たくなるような今年一番の寒さだった。
いつも通り、大きな公園と隣接する国道をぐるっと周回30分ちょっと。

当然、こんな寒い5時台にはほとんど人は歩いていません。
12月に入ってからは6時半を過ぎて日の出近くなってからでないとほぼ無人です。
真っ暗な公園側道から国道へ出て少し灯りのある歩道へ出ます。
この歩道は自転車用と歩行者用に分けられている幅の広い道ですが、朝の通勤で駅へ向かう自転車がたまに通るので左端の歩行者側を歩いています。
すると、後ろから左側を黒い服でグレーのリュックを背負った人が追い抜いてきました。
と思ったその瞬間、急に進路を変えて僕の目の前に入ってきました。
少し間を開けてならともかく、いきなり目の前に来たので当然ぶつかります。足も蹴飛ばしたかもしれません。

「ちょっと危ないですよ!」
と言いかけたその瞬間、その人が振り返ってきていきなり怒鳴ってきます。
年の頃はおそらく60過ぎたくらい、よく見たらビジネス系のコートにリュックなので通勤で駅へ向かう嘱託契約のおじさん、そんな見立てです。

「なんで後ろからぶつかるんだよ!謝れよ!お前が悪いんだろ!」
こんな風なことを繰り返しながら、物凄い形相でぐいぐい押してきます。
「いやいや、あなたが急に人の前に出てくるからでしょ、危ないですよ」
と言おうとするが、まぁおじさんの剣幕が物凄い。
今にも殴りかかってきそうな勢いで何やら喚きながらぐいぐい来ます。
流石に殴りはしないだろうと思っていたら、国道側に「ドンッ」思い切り押されました。
「マジ?おっさん、手出したな!そらアカンで、なんぼなんでも」
思わず関西弁が出て、一瞬打ん殴ってやろうかと思いますが、相手はおそらく100%のアドレンリンでこの程度なので、2−3発打ん殴って蹴飛ばしたら一撃で倒れます。
(流石にそれやっちゃったら事件になるよな〜)と思いながら、
それでも、ひるまずぐいぐい来ます。
「いや、ちょっと待って、待って、人の話聞こう?」
となんとか防御しているうちに(まるで、おしくらまんじゅう状態)
(この人大丈夫?)と思う程のあまりの剣幕に、思わず笑ってしまいました。
「ちょっと、おっちゃん大丈夫?」
「何、笑ってんだ!!お前はよ!謝れよ!!」
(あかん、何でかわからんけど、笑いが止まらん、マジかこのおっさん、ものすごいストレス溜まってるんか?)

かなり長い時間おしくらまんじゅうごっこをしながら防戦一方で、
(きりが無いなぁ、蹴飛ばして走って逃げるが勝ちか?)と思ったり、
(あかん、アドレナリンの出ている狂人を侮ったらアカン)と思い直し、
「ええから、ちょっとまって、ホンマにちょっと写真撮っとくわ、てあかんスマホ置いてきた、あ、待ってApple Waitchで録音しとくわ」
と言うと、
「うるさい!黙れ!お前が悪いんだ!」
と言い捨てて去っていきます。

こちらもホッとしながら
「うわ、ヤバいなおっさん、狂ってるわ」
この一言が聞こえたのか、また踵を返して戻ってきて体当たりしてきて、
「◯X=〜|〜++##!!!<>|POK<??||0$5!!!!」
何かを絶叫して、本当に去って行きました。

ぽかーん

思い込みって本当に恐ろしいなぁ、と思いながらしばらくあっけに取られてました。
少し経って考えたのが、主観的事実ってやつです。
多分、あのおじさんにとっての事実はこんな感じだったんだろう。

  1. 自分は人気のない広い歩道を歩いている

  2. 目の前に誰か歩いている。追い抜いて行こう

  3. 追い抜いたら自転車側に入るので、すぐに歩道側に戻らないと

  4. 後ろから誰かにぶつかられて、何なら足も蹴飛ばされた

  5. 何をするんだ!うぉりゃ!

それぞれが個別になって認識しているので、
3で、自分が追い抜いた人の目の前に急に入ったから、
4で、ぶつかられる原因になった
という因果関係がないんだろう
4で、急に後ろからぶつかられた、5. 何をするんだ!うぉりゃ!
なんだろう。

人の認知って怖い!!
だからドライブレコーダーとかが必要なんだろう。
多分、あおり運転とかの加害者も判っていて面白がっている輩も多分にいるんだろうとは思うが、
主観で「腹が立つ!仕返しだ!」
みたいなことがあるのかもと思った。

そういえば、池袋暴走事故の飯塚幸三氏も、自分の主観的認知としては、
約束に遅れそうだ、スピード出さなきゃ、あ目の前に自転車が、
コントロール効かない、(ブレーキとアクセル)踏み間違えた
何かに当たったような気がする、大変な事故になったみたいだ、
自分は悪くない、悪いのは自動車の故障だ
こんな風に自分の良いように脳が勝手に解釈して、彼の脳内の事実を作ってしまったんではないか?
本人は嘘をついているつもりなんてないのかも。
だから余計に恐ろしい
そう思った。

その時は、あまりに理解不能な「何でそうなるの?」としか思えない怒り狂う年配の男性を見ていて、おもわず笑うしかなかったが、
あとになって、よく考えたら、これが歩道で歩行者としてぶつかっただけで良かったが、
他の状況だったり、もっと体力的にも気性の荒い人だったら、流血事件にでもなってるかもと考えると、本当に怖くなってきた。

明日、防止にGO PROカメラでもセットして、もう1回同じ時間に歩いたら再現出来るかな?
なんて、不埒なことが頭をよぎりつつ、
「あかんあかん、もう主観的事実で狂った人にはどうやっても勝てないんだから、どんなに理不尽でも逃げるしかない」
そう思うことにした。

本当に人間って怖いです。
皆さんも、あれ?と思ったら正義感なんて出さないで一目散に逃げましょう。逃げるが勝ち。
どちらが正しいなんてどうでもいいんです。
狂人に巻き込まれたら負け。

それでは!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?