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自動車優先の社会はもう止めた方がいいと思う

今朝、何気なくテレビを付けていたら龍ヶ崎市の小学生の通学路の話をしていた。

従来の通学路は国道だか県道の幹線道路だったのだけど、交通量が多く危険なため、並行してはしっている脇道を通学路にしているという。

しかし、その道も幹線道路が混むために通り抜けに利用する車が多いらし。

その道は、時速制限が40キロなので、集団登校の小学生達が歩道ラインの内側を歩いていても、その真横を40キロ以上で走り抜ける車ばかりで非常に危険な状態だということだ。

そのため、ボランティアの大人が腕章をつけて、車道側を一緒に歩いて誘導するという対策を取っている。

専門家の研究によると、制限速度を30キロにすることで危険度がかなり軽減策されるということもあり、テレビ局が龍ヶ崎市に取材をしていた。

どうして、制限速度を30キロにしないんですか?

何年も前からその案は検討されているそうだが、車の利便性を損ねることになり、地元住民の反対が想定されるので、市としても不利益になるような事は強引に出来ない

これが、市側の回答だった。

地元住民の反対?車の利便性?
人の命、子供の命の方が大切だろう。
テレビで報道された表面しか分からないが、新しい抜け道は通学路指定がまだされていないようだった。
そういうところから、何故すぐに着手出来ないのだろう?

地方自治体の政策は地元の名士や地元企業の声がかなりの影響を与えている事は想像に難くないが、そんな事でいいのだろうか?と思う。

いまだに昭和以前の価値観を引っ張っている事なかれ主義が横行しているのかとうんざりする。

テレビで見る限り、30キロでも危なくて、20キロでもいいと思うくらいだった。
何十キロもある道ではないのだから、40キロが30キロになったところで、一体何の不利益があるというのか。

うちの近所の通勤通学路も、この抜け道ほどよりもっと狭い住宅街の生活道路だけど、この道を通らないと幹線道路に出られないので、朝夕は自家用車の通行も非常に多い。
しかし、車のドアミラーがスレスレのところを徐行もしないでぶっ飛ばしていく車が後をたたない。

この道は制限速度は30キロだけど、正直30キロでも早すぎて危ない。
子供やお年寄りが少しよろけただけでも、急停止できずに事故になるのは目に見えている。

そして、人が歩いている横を徐行もせずに走り抜ける車の、いや運転手の神経も疑う。

30キロだからいいんでしょ?

おそらく、そういう答えが返ってくるんだろうが、そんな問題じゃない。
運転手の顔もしっかり見えるが、決して乱暴そうな若者ではなく、夫や子供の通勤通学で駅まで送迎しているお母さんやお年寄りが運転しているから闇は深い。
自分たちの身内の人間でも轢き殺さないと気が付かないのか?
そんな風に思う。

そんな背景があるので、この朝の報道も他人事ではなかった。

これから人口もどんどん減ってくる訳だし、SDGsとか難しい略語で理想だけ格好いいことを並べているのだから、
せめてこういう地に足のついた身近なところから、変えていってはどうなのか?

いつまでも車中心の社会、道路設計、都市設計はどうなのか?
自転車にヘルメットを義務化させる前に、車の運転手にマナーを守った運転、交通ルールの厳守を徹底させればどうか?

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