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リアルな年収300万円時代〜老後の生活とかゲームチェンジとか

こんにちは、makoto です

今日は朝から少し気分が乗らない。
会社から、新年度の組織変更の発表があったからなのだが、そのことについてはまたの機会に。

そんな夕方、帰宅した妻の話を聞いていたら、なんでも帰る道すがら

「わたしたちの世代は、ずっと働き続けないといけないんだな、一世代上の人たちみたいに、老後の余暇とか旅行とかそんな余裕ないんだろうな」

とか考えて歩いていたら哀しくなってきたと言うのだ。

確かにここ最近、他の国と比べても、我が国の経済は、デフレの長期化、上昇傾向の見えない賃金相場、増える非正規雇用、年金支給もどんどん遅延・減額され、「全然ダメ」なのは誰からも明らかで。
我が家の家計も当時の予想(=甘い見込み)では、35年の住宅ローンもとっくに前倒しで返済が終わっているはずだったのが、給与支給額は会社の業績に応じてわずかばかりか右肩あがりに見えるものの、健康保険、介護保険、厚生年金に住民税、あらゆる控除が増えているおかげで、手取りはへたをしたら減っているような状況である。

小泉政権あたりからの自民党の経済政策が国民生活を直撃し続けているなか、そうとは気づかれないように大手広告代理店や新聞・テレビなどの大手メディアのプロパガンダに慣らされて、気がつけばどえらい事になっていたのか。

そういえば、森永卓郎さんが「年収300万円時代を生き抜く経済学」を出版したのが2003年。その頃は、実際年収300万円以下の世帯もそれなりにあったものの、貧困家庭の実情がまだ世間に周知されていなかったからか

「年収300万円なんて、煽りすぎじゃ? ないないない」

と思ったことを覚えている。


ところが、現状はどうか? 年収300万円時代にとっくに突入しており、現実の話らしい。

ということで、厚生労働省のサイトから「国民生活基礎調査」の2003年と2019年(最新)の調査結果概要を見てみた。

厚生労働省「国民生活基礎調査」〜結果の概要「各種世帯の所得等の状況」から

結果の概要「各種世帯の所得等の状況」から「所得金額階級別世帯数の相対度数分布」のグラフで見てみる。左が2003年、右が2019年(最新)

左から3区分(300万円未満)世帯割合は2003年 28.9% から2019年には32.6%に増えている。
400万円以下まで広げると、半数近い 45.4% の世帯がこの範囲に入っている。

マズイよなぁ。。。。
もはやルールが変わったというか、いや何ならゲーム自体が知らない間に変わってしまったというか。
変わるなら変わると言ってくれれば、それなりに準備も出来たのに、というのはあとの祭り。

子供たちと将来の話をしていても、
「将来はお金を儲けたら、〇〇を買う」
とかの、我らが昭和時代の夢や目標とは全く違うベクトルの思考でいるようだ。
彼らにとっては、右肩上がりの経済成長なんてものははなから存在しない前提だから。

果たして、我々もゲームのルール、いやゲームそのものが変わった以上は、さっさとマインドも切り替えるべきなのだろうが、だからといって、こういう状況に無策な政権運営をそのまま受け入れてるのもどうかと思う。

いずれにせよ、残り何十年か分からないが、夫婦仲良く穏やかに余生を過ごせるようなそういう整えられるように考えていきたい。
もちろん結論なんて出ないので、今日はこの辺で。

それでは!


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