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写真と詩

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leicaで撮影した写真と、その風景から感じた詩を載せています。
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2022年11月の記事一覧

雨が少し降った土曜日

雨が少し降った土曜日朝から分厚い雲雨は地面を濡らして僕は新しいカメラを持っていつもと違うカメラ少し重みが違う片手では賄えない曇りでも雨でも公園は賑わってる自転車、グローブ、噴水フィルムを撮り終え店に出すと「モノクロは現像に時間がかかる」フィルム世代には難しい時代片手のデジタルカメラシャッターを切るだけでいつものピント、構図再生も取り消しもすぐデジタルとフォルムどちらもよし僕はただ、シャッターを切るだけそんな土曜の午後a rainy saturdaythick clouds i

一眼レフカメラを買う

しばらくレンジファインダーを使ってきた。「もう一眼レフには戻れないだろうな」そう思ってたカメラ屋の片隅にひっそりと置いてあったカメラ「leicaR7」雑誌では見たことがあったけど実際には知らないカメラ「そういえば、自宅に転がってるRレンズがあるな…」そう思って思わず購入。 久しぶりの一眼レフカメラは楽しい電子シャッターは電池がないと動かない!不思議なことだらけカメラも重いし、大きい(M型に比べると)少し、このカメラでフィルムを撮ってみよう buy a single len

君に愛想つかす

君に愛想つかす 片目をつぶり 視界を狭めてみる 正直に嫌われるなら 真面目に生きて、誤解されよう 片目をつぶって 見たくないものをみよう どこかで 見たい気持ちもあったり そんな僕に君は 愛想つかすだろう 僕は君に愛想つかすなんてない だから そんなフリだけでもしてみよう 君は、きっと片目でウインクするんだろうけど 君を両目で見たら やっぱりきれいだった fall in love with you close one eye narrow

東京の雨

雨の東京休日の雨自然的な形やけに、穏やか賑わうはずのイベントテントは悲し気に濡れる壊れかけの観覧車少し空が狭く感じる僕らが作ったものを壊されていく悲しさアスファルトに染みる憂鬱たまに星を見たくなる君はどう思ってるかなTokyo in the rainholiday rainnatural shapeterrible, calmAn event that should be a hitthe tent sadly gets wetbroken ferris wheelThe s

夜の祭りにライカを持って

夜の祭りにライカM9を持って若者が多く集まる新宿花園神社へ「ここは東京?」といった異空間そもそも歌舞伎町も不思議空間どこかでコロナを忘れ一瞬の微笑みを待つ手に持つ熊手多くの人が集まっているのにどこか礼儀正しいホストもギャルもみな童心に帰ってBringing the Leica M9 to the night festivalTo Shinjuku Hanazono Shrine where many young people gatherA different space t

さよならへの道

いつもより忙しい日々 知り合いもいつもより亡くなった あした世界は終わらないけど どこかで、その気配がする 日曜になると 夜の深さが気になる 今日で終わる世界を感じる ふと思う さよならへの道を歩く僕ら ありふれた世界は いつのまにか遠くに過ぎ去って 戻らない 寂しいのは 二度と会えない人じゃなく 「会えなんだ」と思う瞬間 いつか 会えると思う気持ちを連れてくれば 続きを待てば ありふれた日々を 思い出すことができる 好きなように生きながら 僕らは さよならの道を歩

銀座が教えてくれる

銀座が教えてくれる 冬に向かう季節 冬までまだ遠く、少し戸惑う 雑踏は一瞬の余裕を楽しむ 銀座の街は蜃気楼 夢の欠片を探すには まだイルミネーションも不完全 向かい合わせの恋を 奏でるにはちょうどいい 初めての出会いみたいに 街明かりが閃いて 銀座の和光が目印 迷いそうになっても ここで待ってる きっと 近すぎて見えないのかもしれない だけど 話し足りないくらいがちょうどいい 忘れた恋 向かい合わせで見つめあいたい そんな街、銀座 だから 僕は、夢の欠片を探しに行こ

眠れる海

眠れる海 僕らをつなぐもの それを探して 月明りだと思って 街灯が照らす落ち葉 決まって、僕らは笑った その背中を月夜が照らしてた 海はどこにつながってる どこかの国 どこかの港 つないでるものを 眠る海が語る 僕らが家路に着く頃に 潮見が電柱を埋めて かき消される自然 僕らは もっともっと近づけるのに 鼻歌が海岸に響く 幼く頼りない僕らは どこにつながっていくんだろう それは 眠れる海が、いずれ教えてくれるだろう sleeping sea what connec

銀座 奥野ビル

銀座 奥野ビル 銀座の片隅にそのビルはある 昭和の良き時代が 写真のように残っている 新しいものも素敵だけど 古きものを愛するのは 写真を愛するのと似てる 意識していないとなかなか出会えない 銀座に立ち寄ったら ぜひ、足を運んでほしい 奥野ビル 〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目9−8 Ginza Okuno Building The building is in a corner of Ginza. The good times of the Showa

銀座が開く扉

銀座が開く扉 甘い果実みたいに 開く扉 銀座に来ると 変わってしまう意識 夜になると どこか不純な匂い 踊る彼ら 手に入れる栄光 華やかな舞台 光と影 見えない影に 甘い匂いがする そんな街、銀座 だから 僕は、甘い匂いを探しに行こう The door that opens to Ginza like sweet fruit door to open When you come to Ginza changing consciousness at night So

冬に咲く花を

冬に咲く花を 生きてるような涙 静かな夜 そこに咲く花 ただ眠る、子猫みたいに 僕らは生きながら ゆっくり死んでいく 同じ空が無いのと同じ 誰も知らないけれど 君が不安になると同じように 僕は強がって見せる 遥か遠くに見える星 今日は月が大きく見える それより勝って 近くに咲く花 君にも見えるかな flowers blooming in winter lifelike tears quiet night flowers blooming there just

すべてはこの影のさきに

すべてはこの影の先に 僕らは夕陽を目指した けれど 海への道は、夕陽を閉ざして 祭りの後みたいに 僕は空を仰いだ 見覚えのある風景 無いのは太陽の姿 やがて途切れた手紙のよう 夕陽なんて、いつか消えてしまうもの どんな話をしたかを 忘れてしまうようなもの 余韻を楽しむように 僕はシャッターを切った バラードを口づさむみたいに どこかで途切れたレコードの破片 僕は何を探していたんだろう 忘れていたメロディ? 君が口づさむフレーズ 少しの誓い

まだ小さなツリー

まだ小さなツリー ずいぶん君を知りすぎた 遠く、ただ埋もれてた 出会ったことで 手に触れて 魔法を見た 君が泣いて そして笑って 僕の心は震える まだ小さなクリスマス 冬の始まり おとぎ話 東京タワーを見て思う 少し、少し聖なる夜へ近づく 景色がくれた贈り物 ぬくもりを消さないよう 暖かい火を消さないよう 並木道もイルミネーションを連ねる 君も 僕も 雪が降る街を想像する そこに大きなクリスマスツリー まだ、聖なる夜は先だけど 今なら 君の気持ち、伝えられる気が

銀座という街

銀座という街 秋は不思議な季節 冬まで遠く、夏から遠い 街の雑踏も年末までゆっくり 銀座の街は大人の雰囲気 夢の欠片を探すには まだ陽は高い 向かい合わせの恋を 奏でるにはちょうどいい 初めての出会いみたいのように 街明かりが閃いて 銀座の和光が目印 迷いそうになっても ここで待ってる きっと 近すぎて見えないのかもしれない だけど 大人になって少し素直になった 話し足りないこと 忘れた恋 向かい合わせで話してみたくなる そんな街、銀