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6. Grit - 根性の分析と育て方


0.概要

どうも、まこまこです。

今回は Angela Duckworth著のGritについてを書こうと思います。

Gritの日本語訳は(困難に立ち向かう)根性やガッツ。タイトルだけ聞くと根性論の強い1冊に聞こえますが、根性の根源を分析したり、育て方について書いた面白い本だったので今回紹介させていただきます。



1.  Effort counts twice. (努力は2回カウントされる。)

才能と努力はよく比べられますが、成功を才能と結びつけ、上手くいっていない時に『才能がない』などよく言い訳として使われている、とAngelaさんは書いています。

努力は2回カウントされる、というのは何かの功績を達成するまでの道のりを数式にしたときに、
     1. 技術 = 才能 X 努力
     2. 功績 = 技術 X 努力
と才能は技術を会得するのを早めてくれますが、努力は功績を達成するまでに2回数式に現れるんです。

また、どれだけ才能があっても努力が0だと功績も0。

努力は才能を超えるとか、努力も才能の1つとか、よく漫画で見ますが、この数式はそれをシンプルに、かつ現実的に説明してくれているので個人的に記憶に残った点でした。

2. The grit grows inside out. (根性を内から育てる)

最初の章で努力の根源などを分析した後、次の章では努力の育て方について書いています。

努力の育て方は4つのステップ:Interest(興味), Practice(練習), Purpose(目的), Hope(希望)に分かれています。

  1. Interest
    最初のステップ、Interest(興味)、はまず興味が持てる物事を模索する事です。と言うのも、Follow your passion (情熱がある物事に突き進め)のような根性論フレーズがありますが、まず興味が持てないと情熱も持てないからです。

    例えば、現在学生で将来どんな仕事をしたいか悩んでいる時、今履修しているクラスのどの側面が好きか、と言う情報を集めれば、興味のある仕事のイメージがぼんやりと浮かび上がるかもしれません。
    (日常的に情報収集するには日記スタイルをお勧めします。詳しくは僕のSecond Brainの構成の記事からどうぞ。)

    このステップは模索なので時間がかかりますが、学生の持っている何よりの資産は『時間』です。日常的に意識して情報を集めれば面白い発見があるかもしれないので、ぜひトライしてみてください。                                     

  2. Practice
    興味が持てる分野を発掘できたら、次は練習を重ね上達を目指します。ここでもただ時間を充てるのではなく、ゴールを明確にして練習しなければいけません。

    上の学生さんの例を続けると、進みたい仕事の方面が最初のステップで見えた後に、どのスキルが役に立つか+磨きたいか、を明確にイメージして、その方面に繋がる事に時間を費やしてください。

    具体的には、生物化学が好きでも、細胞培養する実験か情報学かバイオテクノロジーが好きかで必要なスキルは変わってきます。細胞培養する実験の中でもどの病気に興味があるか等など。

InterestとPracticeのステップは時間がかかり、反復して段々と深めていくステップなので紹介しました。もしこの記事を読んで続きが気になったら、こちらのAmazonのリンクから日本語版を見てみてください。

3. 最後に

概要にも書いたよう、タイトルだけ聞くと根性論の強い1冊に聞こえますが、よく聞く根性論のコンセプトを論理的に分解して、実践できるアイデアを紹介してくれた面白い本でしたので興味が湧いたらぜひ読んでみてください。

今回も最後まで読んでもらってありがとうございます。

まこまこ





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