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レヴォリューションNo.3/金城一紀【Drop of words】


【Drop of words】
今回紹介するのはこちらの作品です。


※本編は②へジャンプしてください。


①Drop of wordsとは?


Drop of wordsは「言葉の雫」


このマガジンでは小説を中心に本の中から、私の好みで「これは素晴らしい言葉だなぁ」と感じた文章を紹介します。


この世界には素敵な作家さんが数多くいらっしゃいます。


彼らによって紡ぎ出された言葉や文章が、心にぽとりと一雫落ち、じんわりとけていく。


心にとけた言葉や文章が、そっと背中を押してくれたり、ただただ寄り添ってくれたり、はたまたハッと気付かされたり。


そんな瞬間が私は大好きで、読書が趣味になっています。


こんなに素敵な言葉を生み出す作家さんやその作品に、もっと社会の賞賛が向けられても良いのではないか?


そんな風に考えている私が「魅力を世に伝えるために何か少しでも活動できないか?」と考え、このマガジンを創刊しました。


本文からの引用、私の読書感想をベースに記事を更新していく予定です。


人生を豊かにしてくれる「言葉の雫」を紹介していきますので、気になった作品はぜひ読んでみてくださいね。


※小説のストーリー紹介や考察ではなく、あくまで言葉の引用による紹介です。



②レヴォリューションNo.3【Drop of words】

だいたい、日本人が日本人を差別してるのに外国人が差別されないはずがねえよ
僕は少しのあいだ眠っていたかっただけなのに、誰も黙って見守ってくれようとはしなかった
俺は納得いかないものを変えちゃいたいんだよ
確かに、さっき叩きのめした奴らは近い将来、社会の真ん中に入っていって、違う形で僕たちを叩きのめして勝利を収めようとするだろう。そして、僕たちは何度も敗北をなめることになるだろう。でも、それが嫌なら、こうして走り続ければいい。簡単なことだ。奴らのシステムから抜け出せばいい。小学校一年生の徒競走みたいに走り続ければいい。
僕たちはバカ高校の生徒だったけれど、正しいことと間違ったことの区別くらいはつく。でも、言葉が足りないのだ。そして、言葉を探しているうちに、いつのまにか聞こえが良くて、もっともらしい言葉を操る連中に丸め込まれてしまうのだ。


③ほんのちょっとの感想文。



この作品とは高校時代に出会い、私が読書にハマるきっかけとなった一冊です。


子どもでもなければ、大人になりきれてもいない10代。社会に対する疑問やモヤモヤした感情をスッキリさせてくれた作品でした。


金城一紀さんにハマり、他の作品も今でも本当に大好きです。


大学進学後、初めて仲良くなった友人が、ゾンビーズのモデルとなったであろう高校の出身であり、秘かに運命を感じたことも、この作品に対する大切な思い出です。


爽快で痛快、いつも大切なことを思い出させてくれる金城一紀さんの作品、ぜひ手に取って読んでみてください。


最後までご覧頂きありがとうございました!

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