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資格取得への道 公認心理師

福祉の国家資格「介護福祉士」「社会福祉士」「精神保健福祉士」を取得し、ケアマネ資格と業務を経て、福祉の資格は取りつくした私ですが、
次に目指したのは心理の国家資格「公認心理師」です。

心理にも興味があったものの、直属のリーダーが「臨床心理士」を持っていて、私が分からなくても大丈夫という逃げな気持ちもあり、足を踏み込めずにいました。
そのリーダーが第1回の公認心理師試験を受けて合格されたときに、
「まころんさんも受験資格あるんじゃない?調べてみたら?」と言われ、
えー!そうなの?と驚きました。
今は無きGルート(現任者の実務経験+講習会)では、確かに該当することがわかり、措置期間が5年(第5回)までということもあったので、チャレンジできる回数が多いほうがいいと思い、第2回の受験を目指しました。

しかし、1つ懸念点が…。
前年から武蔵野大学通信教育学部の心理学専攻を学び始めていたんです。
大学の勉強と試験勉強。同じ心理学とは言えやり切れるだろうか。
仕事もあるし…。と悶々としたけれど、「当たって砕けろ」の気持ちで
やってみよう。と思えたのが後から考えると吉となったように思います。

現任者講習ではコロナ前だったので、300人くらいが入るセミナー会場で
3人で1つの長机。端の席だったのでまだ良かったですが、真ん中の方は両側に気を遣うから大変だったろうな、と思いました。
朝から夕方まで、4日間?にわたって講義を受け続け、受験資格を得るわけですが、受講料も高かったので「こうなったら試験受かってやる」と違うモチベーションが生まれたように思います。

受験できるのだろうか…という不安

今まで受けてきた福祉系の国家資格は厳格に受験資格が定められているので、その条件をクリアした人しか受験申し込みもできませんでした。
つまり、受験申込をした時点で試験を受けることは確定だったのです。

しかし、公認心理師試験は現任者ルートの幅が広いため「受験申込をした後に、試験を管轄する機関で実務経験を満たしているかどうか判断する」ことになっていて、受験票が届くまで試験を受けられるかどうかわからない、宙ぶらりんな状態だったのです。

そんな中だと試験勉強にも身が入らず。どうしたものかと思っていた時に、
大学のスクーリングがありました。
自分でその単元に必要な書籍を読んで理解するのと、先生方から直接授業をうけるのとでは学びの質が断然変わります。自分の親世代の方も一緒に受講されている姿をみて励まされました。

また、現任者講習で詰めん込んだことが、このスクーリングで理解が深まるという嬉しい体験もあり、受験も大学もあきらめなくて良かったと一人感激していたのを思い出します。

受験票到着、いざ試験へ

そうこうしている間に、受験票が無事に届きました。
試験に向けてラストスパートです。
まだ2回目の国家試験ということで、予想問題集もなく、攻略法もでていない。情報としてあるのは第1回の過去問、第1.5回の過去問(北海道が地震の影響で延期になったため)だけなのです。

まずは、過去問を繰り返し解き、間違えた問題は解説まで書き写しました。
あとはアプリで学べるものがあったので、通勤時間を使って問題を解いて慣れるようにしていました。

受験当日は8月上旬。夏真っ盛りの暑い日。
地元駅のコンビニでお昼を買い、受験会場へ。
駅から会場まで人の流れができていて、迷うことはなかったのですが、
あまりの暑さに途中のコンビニで凍ったペットボトルを買いました。
試験会場となる大学の教室はクーラーが効いていましたが、ロビーは冷えておらず吹き抜けから灼熱の暑さと光が入ってきていたのが印象的でした。

集合時間になり、試験の説明のあと、机の上に置いているもののチェック。
暑さでハンカチを出す場合は、試験管の人に手渡し、広げられて裏表何もないかを確認されるという、今では考えられないチェック方法が行われました。

そして試験開始。正答が分からない問題も多く、消去法で選んだ答えには自信がない。午前も午後もずっとそんな感じでした。雲をつかむような感覚というのにぴったりな手ごたえの無さに、合格は遠いと感じていました。

結果は…

合格発表の日。
昼休みにPCからこっそりと結果をみたところ、
なんと!自分の番号があったのです。やったーーー!
とはいえ確信が持てなかったので、家族にだけ連絡をして、
職場への報告は合格通知書が来てからにしました。

ボーダーライン+3点というギリギリの合格だったので、
名乗るにはもっと勉強をしないとな、と身が引き締まる思いでした。
第2回の合格率は、低かったので運も味方してくれたように思います。

今回は受験記というよりも、マインド面のほうが多かったですが、
最後までご覧いただきましてありがとうございました。


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