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小さな変化は想像以上に心を彩り支えになることに気づいた ~リハビリ日記~

こんにちは、まこぴです。

前十字靭帯の再建手術を受けてから2ヶ月が経ちました。

リハビリで体力も徐々に戻ってきて、
そのおかげか、やりたいことが次々に湧き上がってくる。
そんな日々を過ごしてます。

このnoteでは、前回の続きで入院やリハビリ中の日記をお届けします。

今思い出しても、自分の体の変化に一喜一憂する毎日で、どの日も鮮明に思い出せてしまうぐらい濃密な時間を過ごしていたと感じます。

ちなみに、手術した左膝は、仲良くしていきたいという想いから「佐助」と名付けました。日記の中でも登場してます。

手術前にやってよかったことは、こちらのnoteで書いています。手術を控えている方を含め、前十字靭帯断裂の世界が気になる方がいればご覧ください。




2024/6/29(土) 手術翌日


手術直後は元気だったけれど、身動き取れない辛さで寝れず
睡眠薬をもらいやっと寝ることができた。

そして朝になって、1日半ぶりのご飯。

久々の朝ごはん🍞美味しくて完食!

点滴じゃなくてちゃんと咀嚼して食べる。
それだけなのに、体に力が戻ってくる感じだ💪

そして早速リハビリも始まった。

まずは一人でお手洗いに行けるように
術後の佐助が床につかないようベットから車椅子に移動する練習だ。
それだけなのにズーンと佐助に響く違和感ある痛みが走るので一苦労だ。

でも、寝たきりでなく体を起こせて移動できることが嬉しかった。
これからは、毎日少しずつ回復していく喜びを感じられる気がする。
明日は何ができるようになるかと楽しみだ。

ちなみに、足の様子はこんな感じ🦵

2024/6/30(日) 術後2日目


今日は、日曜日でリハビリも回診もないけれど
看護師さんにシャンプー台で髪を洗ってもらいさっぱり!

彼と父も面会に来てくれた。
面会はまだコロナの影響があるのか、1日に1回20分だけ。
たった20分だけど、毎日誰かしらが会いにきてくれる。
ありがたい。

そして面会をきっかけに、
家族と彼が連絡を取り合う機会も増えたようだ。
家族と彼の間に流れる空気が少しずつ変化している気がする。
その様子を見ているのがなんだか微笑ましい。

一方、佐助はというと、術後一番痛みを感じていた。

術後の痛みが強いので、局所的に患部に麻酔を流し続ける
末梢神経ブロックで痛みを緩和してもらっていたが
その麻酔が夜になって切れたらしい。
びっくりするような痛みだ。この一日が耐えどきだと思う。

末梢神経ブロックがなければ、もっと痛かったと思うと恐ろしい...。
同じ手術をする人がいるなら、絶対に末梢神経ブロックをおすすめしたい。


2024/7/1(月) 術後3日目


朝起きると少し痛みがひいていて落ち着けた。

そして、今日は体についていたドレーンと
末梢神経ブロックが取れることに。

点滴以外についていた管が全て取れて
まるで体が解放された感覚。
身体が着実に回復している実感がわいた。

そして、この日から、松葉杖を使って歩くリハビリも開始。

最初は左足を下ろすと、足の末端まで血が巡るような
圧力がかかったような変な感覚があったけれど
しばらくするとそれも落ち着き、松葉杖のおかげで
同じフロア内を歩けるようになった。

松葉杖ってこんなにも心強いものなのね。

どこか行きたい時は看護師さんを呼ばなきゃだったけど
松葉杖があるだけで自由に歩ける!感動だった。

今まで街中で松葉杖を使っている人を見かけると
「大変そうだな、かわいそうだな」って思っていた。

けど、いざ自分が使う立場になってみたら
松葉杖はとても頼もしい存在。
歩ける距離は短いけれど、歩けるだけでとても嬉しい!

今はまだみんなの助けが必要なことばかり。
徐々にできることを増やしていくために
助けてもらいながら体力や筋力を取り戻していこうと思う。

2024/7/2(火) 術後4日目


今日は松葉杖で階段の上り下りの練習をしました。
毎日一歩一歩回復している実感があって嬉しい!

さらに、手術前からつけてた点滴も外しました。

人が一度に感じられる痛みは1箇所のみと
聞いたことがあったけど、その通り。

術後は特に気にならなかった点滴だけど
足の痛みがだいぶ引いた今、急に痛みや違和感が
気になるようになったので、看護師さんにとってもらった。

ずっと同じように付いてたはずの点滴なのに
状況によって体が感じるものが違う。

体って不思議だね。

2024/7/3(水) 術後5日目


ついに「退院」の言葉を回診中のお医者さんが飛び出した!
今週末にはできるからいつ退院したいか希望を教えてとのこと。

家族との調整の結果、2日後に退院することが決まった。
病院生活も残りわずか。

家に帰れる嬉しさと同時に、仲良くしてもらった
看護師さんとのお別れも急にやってきてちょっと寂しくなった。

2024/7/4(木) 術後6日目


手術から約1週間。
退院に向けて、左助の装具が変わりました。

これまでつけてた装具よりも通気性が良く軽い。
これから、この新しい装具が左助のサポートをしてくれます。
よろしくね。

おにゅうの器具🦵

そして、膝の角度を20度~60度まで曲げてもいいことになりました。
この毎日の少しずつの進歩が大きな励みになるのです。

今後は、1週間ごとに膝の可動域が広がり、荷重割合も増えてい予定。

自由に動けるようになる日が待ち遠しいけど
体の声を聞きながら無理をせずに
回復の過程を楽しみながら着実にリハビリを重ねていこう。


2024/7/5(金) 術後7日目


ついに退院。
長いようで短い、あっという間の入院生活が無事終わりました。

ほぼ毎日、入れ替わりで病院に足を運んでくれた家族や彼、お見舞いの言葉をくれた友人たち、優しくサポートしてくださったお医者さんと看護師さん、作業療法士さんなど病院でお世話になった方々のおかげで、手術を無事に乗り越えられました。本当に感謝してもしきれません。

手術に臨むまでの期間や入院生活を通じて多くの人に支えられ、
たくさんの勇気と愛をもらっているなあと染み染み思います。

まだ両松葉杖生活は続くけれど、回復して元気な姿を見せられるよう
自分ができることから少しずつ取り組んでいこうと思う。

病室から見えていた風景

2024/7/12(金) 術後2週間


今日から膝の制限がもう一段ゆるまり
可動域が10〜90度、荷重は1/3までの許可が出ました。

そう、つまり、左足を地面につけても良いということ。
嬉しい!

早速リハビリの中で、久しぶりに地面につけてみたけれど
足裏が地面に触れた瞬間、ピリピリと不思議な感覚が走った。

まぁ、久しぶりだもんね、って自分に言い聞かせながら
荷重の練習もしてみたけど、左足に荷重をかける感覚が掴めない。。

頭では荷重をかけて大丈夫とわかってるんだけど
体がうまく連動してくれない感じです。

たった2週間とはいえ、左足を使わない期間があると
左足周りの筋肉は意外と早くなくなっていっててびっくり。

これからは「ちゃんと左足を使っていくよ」って
意図的に体に伝えていきたいと思う。


2024/7/19(金) 術後3週間


今日から膝の制限がもう少しゆるまって、2/3荷重まで可能に。

そして、本当なら可動域も変わるはずだったけど
お医者さんが急病で診察がなくなってしまったので
器具の可動域の変更はお預け。
(お医者さんゆっくり休めるといいな、お大事に)

さて、2/3荷重に挑戦してみた感想ですが
「荷重をコントロールするのって難しい!」です。

体重をかけなさ過ぎても刺激にならず回復が遅くなるし
体重をかけすぎると過度な負荷がかかってしまう。

さらに、立ったときに両足に1/2ずつ体重をかけるのも許可されたけど
これまた難しいのです。右足だけで立つ習慣がついているので
普通に立ってるつもりでも荷重バランスがうまく取れない。

立ち方や歩き方がすっかり分からなくなっていて
今までどうしてたんだろうと思うほど。

そしてもう一つ感じたのは、左足が地面につくと
今まで感じたことのない重さがずしっとくることです。

いい例えが見つからないけれど、強いて言うなら
「健康の右足は何もつけず歩いてて、左足は5kgの錘をつけて歩いている」
「健康の右足は床を歩いてるけれど、左足は沈み込みやすい低反発マットレスの上を歩いている」といった感じ。

正直、歩くことも立つことも忘れてしまったようで、焦りを感じる。
でも、焦らず左足に体重がかかる感覚を体に慣れさせていきたい。


2024/7/20(土) 術後3週間


昨日から体重の2/3まで左足にかけてOKになって
実際に生活してみると世界がかなり変わったことに気づいた。

そう、なんと、両松葉杖の卒業です。嬉しい!

松葉杖が片方だけになると、片手が自由になるので
軽い荷物を運べたり、移動がスムーズになったりと
生活の質が一気に上がる。

これまでたくさん助けてもらいながら生活していたけど
少しずつ自分でできることが増えてきて
「これも一人でできるようになったね」と
家族と一緒に喜んだ。

「できない」が「できる」に変わる瞬間は
いつになっても、どんなことでも嬉しいものだね。



当時の日記を見返してみて


見返してみて、改めて気づいたことがあります。
それは、日々の小さな変化がどれほど大切かということです。

私たちはどうしても大きな幸せや成果を追い求めがちで
大きな目標と比較してできないことに焦ったり落ち込んだり
心はぐるぐると忙しい。

でも、日々の中での小さな変化や成長に気づくと
それだけで心が満たされて
時には自分の想像以上のエネルギーが溢れてくる

これからも、大きな何かに向かって進むだけでなく
日々の小さな変化を感じ取りたいなと思いました。

その小さな変化こそが、
心に彩りを添え、自分を支えくれる大切なもの
だから。


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