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心のままに綴った日記 ~前十字靭帯断裂発覚からのあゆみ~

こんにちは、まこぴです。

6月末に膝の手術を受けたのですが、ようやく電車でお出かけができるほどに回復してきました。

術後しばらく冷房の効いたマイホームで過ごしていたので、テレビで繰り返し言われていた「危険な暑さ」をやっと体感しています。私にとっての夏はようやく始まった気持ちです🍉(さすがに遅すぎ…!?)


そんな私ですが、本noteでは手術発覚後から書き始めた日記をお届けしたいと思います。日記を始めたきっかけは、パーソナル編集者のみずPさんの提案。自分の素直な思いをそのまま着飾らずに書き出す拠り所となるよう「見直さない日記」と名付けて書き始めました。

誰かにお見せる前提で書いていない日記です。
すっぴんをお見せする感覚で恥ずかしさもあります。

ですが、手術を終えて回復してきた今この日記を見返すと、手術という名の逆境が私にたくさんのことを教えて育ててくれたんだなと感じます。

そして、そんな逆境へ向き合う一歩一歩のあゆみを公開することで、自分の中でまた何か完了するような気がしてnoteにしてみることにしました。

読んでくださる皆さんにも感じ取って貰えるものがあれば嬉しいです。

前十字靭帯断裂については下記noteにもまとめてます。
もしよければご覧ください。

2024/5/14(火)


見直さない日記。
みずPさんにクローズドな日記を勧めてもらい書いてみることにする!

みずPさんに言ってもらったことが心に強く残っている。

心はそれどころではないのに、誰かとお話しするときは自然と笑顔になって、おまけに少し変なことを言いたくなったりと、話している表情と心が連動していない不自然な感じのことだ。

自分でもこの不自然な感じが嫌なんだけど、笑顔でいないと、すぐ涙で崩れちゃいそうで。だから、笑顔でサラッとしてないと、その場に居られないんだよね。

今日も何度か不意に涙が出てきてしまった。

2024/5/15(水)  


今日は、痛みが少なくてサポーターをつけながらコンビニまで行けた!

パートナーに買ってきてとお願いせずに、自分で目で見て商品を選べるだけで楽しくてなんだか自由な感覚。だけど膝を伸ばすのは痛くて、変な歩き方になったり、スローペースの歩き方になってしまう。歩きたい気持ちが先走ってちょっと前のめりになってつまづきそうになる。

あーーもっと普通に歩きたい!コンビニに近くですれ違った、スタスタ歩いているお兄さんがただ羨ましかった。

一生歩けないわけではなくて、歩けるように治すための手術。手術で良くなって楽しく歩いてる未来があると頭で分かってるのに、なんでか心がついてこなくて、不安や恐怖感がついてまわる。

ほんとになんで恐怖が付き纏うの?

私の恐怖感は、初めての手術・全身麻酔・ボルトを入れる・尿路カテーテル・痛くて寝れないという前情報・リハビリ大変・万が一手術失敗したら・手術してもまた手術する未来もある・術後数日はベットから動けない自分・自由がない感じ。

こういう諸々から想像されていると思う。

THE COACHでは、恐れ・不安を共にいて受け入れることで願いが浮き上がってくるんだよって学び理解していたつもりだったけど、自分事になるとできない。

共にいるどころか、不安を取り払うために、最近は病院や症例や体験談や色んな情報を収集しつづけてる。手術前・手術後にやっといた方がいいこと、リハビリはどんなふうにするのか、お世話になる病院はどんな病院かなどなど、ウェブは情報の海だから、キリが無い。

お陰で自分は手術の全体像が徐々に分かってきた。でも、知れば知るほど、リアルがわかってしまいまた怖くなるのだ。そして、この怖さに居続けられず、少しで良くなるようにと情報収集しはじめる。嫌なループだ。

頭でわかっててもどうせ共に今ここにいれず、動きつづけるんだと思う。

とりあえず、疲れたーーとなるまで、好きなように動かせてあげるってのもありかもしれない。

2024/5/16(木)


昨日と違って明るい1日だった。
きらきらでなく、じんわりあたたかい感じ。

大きいことではないのだけど、幸せを感じる出来事。
忘れたくないから書きとどめておこう。

一つ目。それは、同僚がわたしの近所でご飯会計画してくれたこと。
会社に行けなくなってしまったので、皆に会えなくて寂しいなと思ってた。それを汲み取ってくれたみたいだ。優しい。愛を感じた。ありがとう。

二つ目。思わぬきっかけで近所のおじさんと初めてお話しした話。
強風で飛ばされちゃった洗濯物を探しに外に出たら、おじさんが拾って柵にかけてくれてた。お礼とともに声をかけたら「あなたのだったの〜!」と渡してくれた。ここ最近、ご近所さんとの関わりは薄くなってしまったと思う。優しい心遣いにほっこりさ。数分の出来事だったけどあたたかい気持ちになった。ご近所のおじさん、ありがとう。

三つ目。明日病院に行って、手術にまつわる詳細を聞いてくると家族に連絡したら、父が急遽一緒にきてくれることになった。心強い。平日だからきっと仕事があっただろうに。来て欲しいとお願いはしていないけど、不安なのを察してくれたのかな。父よ、ありがとう。

最後は、一緒にやりたいことがあるって友人のみどりから連絡がきたこと。
一緒にやりたいんだという勢いが伝わってきた、めっちゃ嬉しかった。

と、ここまで書いて見て、今日感じた幸せは私が何よりも大事にしたいことなんじゃないかと思った。

日常のなかには、何気なくて、ほんの小さな幸せが沢山ある。
この小さな幸せ、大事に感じていきたいなと思った。


2024/5/17(金)


今日は通院日。
朝早くから大学病院へ父と共に行ってきた。

初めて行く場所。木々と吹き抜けのガラス窓があって広々としてる。あちらこちらを見渡して、数ヶ月後にここで入院しているイメージを膨らませてみる。

診察を待つ間、椅子に座ってるとちょっと重ためな空気を感じた。
人の気なんだと思うけれど、それ以上に気になったのは風を感じないこと。
風が吹かないだけで軽さがなく淀みがあるような感じで嫌だった。

そして先生とお話。手術の具体的な話を聞いたのだけど、色んな人の体験談ブログや動画を見ていたおかげで驚くことはなかった。

ただ思いもよらなかったことが一つ。
痛む状況をから、早めがいいねとなって、手術日が1ヶ月半前倒しに。6月末となった。

どうなるかわからん暗闇期間が少なくなって嬉しい気持ち、と早まってぎゃーという気持ち。さらに各方面で予定変更させてもらわなきゃで申し訳ないの気持ちもあって、心がごにょごにょしてて顔が歪みそう(こんな感じ🥴)

術後用の器具の採寸をして近づいた感じもある。
でも、終始落ち着いて話を聞いて質問できた自分がいた。
ほんの少しだけど少し受け入れられたのかもしれない。


2024/5/18(土)


歩くのが痛くて家事ができなかった。

自分ができないことの辛さ。

やってもらうことだらけで今日は役に立てず無力な感じ。
自分が存在するためには、相手に何かしてあげないといけない
という気持ちが強いような気がしてしまった。

2024/5/20(月)


手術日が決まったので前後のスケジュールを見直す。

すると、カレンダーが沢山埋まっていることに気づく。
その中で目に止まったのはインプット系のスケジュール。

確かに講座も申し込んだ時は興味関心が高かった。今も興味は高い。

だけど、もし「学ばないと...」「誰かと繋がっていないと...」
という恐れからの行動だったら嫌だなと急に怖くなった。

恐れの行動なのではと思って友達に相談。
「疲れてそうだよ。辞めたそうだよ。」
そんなふうに感想をもらったのでキャンセルすることに。

予定がなくなって思うのは、なんだかスッキリしてる。
あ。やっぱり疲れてるんだなぁ。、体は休みたがってたんだなぁ。

何もしない日を作りたい。

そう気づいたら、
手術はわたしに余白を無理にでもあたえてくれる期間なのかもしれない!
と思えてきた。


2024/5/22(水)


最近、「怖い」という気持ちになるときが減ってきたような気がする。

おそらく一時的なの。
近くなったらまた怖い怖いと思い始めるんだろうけど。

でもね。

手術を頑張るのは、わたしじゃなくてお医者さん。
わたしはお医者さんに託して寝てるだけ。
わたしが頑張るのは、手術後のリハビリから。

そう思ったら、わたしの頑張るパートに意識が向いた。

少し調べると、手術後の生活を快適にしていくコツは沢山ありそうだ。イメージを掴んだり準備しておくと少しは安心して迎えられそうな気がするのでやっておきたい!🔆

ここまで書いてみて、当たり前なことだけど、
「手術に関しては自分は何もできず無力なんだ」と
やっとすっと入ってきた気がする。

わたしはわたしのできることに目を向けていきたい!


2024/5/27(月)


今日は歩くのが痛い…

痛いと悲しくなる。

痛いのはそりゃ嫌なのだけど、それ以上に悲しいのが自由がないことだ。

痛むとちょっと近所までいくのにも覚悟がいったりと自由にあちこちに行ったり何かをしたりができない。私はそれが相当イヤなようだ。

ここまで書いて思い出したのが、星座的にも自由が大事なことだ。

自分の太陽星座である水瓶座は、自由と平等を愛する特徴がある。
また少し自分を分かったような気がして嬉しかった。

2024/5/28(火)


久しぶりに夜に余白のある日。

夜ご飯を作って、時間に追われることなくご飯を食べる。
そしてテレビをつけて、なんとなく気になった番組を見る。
クラシック音楽をかけてただ聴く。湯船に浸かる。

何か特別なことをするわけでなく、ただただ人として生活をする日。
いつもよりもリラックスできて、体が休まり自然と眠くなった気がした。

終業後の時間に何かをするのが当たり前になっていた。
けれど、オンオフを切り替えてあげると体は緩まるんだなぁと。

自分の暮らしにフォーカスする日をもっと大事にしたいな。

2024/5/29(水)


手術まであと1ヶ月。
そんな今日は、手術に向けた色んな検査をする日だった。

スタンプラリーのように、病院内の様々な場所に行き検査してもらう。

病院内は診察カードを通せば、各項目の検査の受付ができてサイネージに番号が表示されるので、進みはスムーズであまり待つことはない。病院内のデジタル化にびっくりしてしまった。

普通に考えてみればこの時代では当たり前なのかもだけど、病院と縁のない生活をしてきたせいで、病院はアナログというイメージが染み付いていたようだ。

2024/5/31(金)


段々と入院までに必要なこと、持ち物がわかってきたので準備を始めた。

そう手術2週間前に歯のクリーニングをしてねとお医者さんに言われた。全身麻酔をするために口に器具を入れるらしいが、そのときに歯石が肺に落ちないようにするためらしい。さらに風邪を引いたら手術できないから気をつけてねとも言われた。

なるほど。私は、手術は足のみが関係すると思っていたけれど、私の体すべてで挑むのだな。確かに、体のパーツは全て繋がっていて、連動しあいカバーしあっている。

全わたしで、乗り越えていけるように準備していこう。

2024/6/3(月) 


今日コーチングを受けて分かったことがある。
ここ最近、体から休め〜と言われてちゃんと休めていることだ。

1週間前までは終業後割と活動的で、何かしらしていた。
でも最近は脱力感があってぐたっとしている。

体が私にぐったり感を与えて、強制的に休ませてくれてるのかもしれない。ありがたい。

さらには休むとなると、昔はなんだか良い流れがストップしてしまったり成長が止まるのではと心配になっていた。でも今回はその心配がでてこない。

休むってストップ(変化しない)というイメージがあったけれど、そうでなく休むことで起こる変化もあるよね。

2024/6/4(火)


今日は寝たいだけ寝て起きた。
平日からそんな寝方ができるのは贅沢だ。

目覚ましで起こされることなく、日が登ったら徐々に活動的になって、日が沈むと徐々に頭が停止して寝る。本来の人間の姿に戻ってきた気がする。

これが結構いろんなところに良いように作用している気がする。
体の感覚に行先をあずけて、生きていきたいな。

2024/6/10(月)


今日はみずPさんとお話しした日。

見直さない日記の振り返りをしつつ、「こんなふうに思いながら読んでたよ」とみずPさんから感想をもらった。

自分の中で起きた様々なことを他の人にも認めてもらったような安心感があって、とても嬉しかった。

みずPさんとお話しして、気づいたこともある。普段は悩みがあってもご飯を食べたり友達と話したら忘れてしまい、気がつけば解決してることも多い。けれど書いてみると、その時々で色んな感情や悩みが色濃くあることがわかる。ふわふわっとした風っぽさの中にウエットさもある自分に自覚できた。

そして、「この日記の役目も果たせた気がするね」という話にもなった。
自分としてもなんだか一区切りついた気がする。

どんな一区切りだったのかを言葉にしてみると、「手術という現実から逆らおうとする思考とそれに紐付く一旦感情を受けとめられた」「左脳優位を少し手放せた」という感じだろうか。

少し振り返ると、病名がわかり手術が分かったとき、現実味がなくなんかの間違いかなと思ったりもした。

徐々に紛れもない事実だと分かってきたら、今度は、自分の身に何が起きてるのか、どんな手術やリハビリが必要になるのかを知らないことが怖くて気づいたら色んな方法で自分の体の状態や手術や入院生活に関する情報を収集していった。

でも、知識が増えるとそれに伴って感情も揺れ動く。想像したら怖くなって涙が出て、そしてまた自分の体の状態を知っておきたくて情報をとりにいく。その繰り返しだったと思う。

この情報収集と想像するのを繰り返していても不安な気持ちに終わりがないということが段々分かってくる。どんなに頭で理解したとしても、体感に勝るものはないんだと。

頭で想像するのはストップして、今今の気持ちに素直にいようとし始めたら、少しずつ心の安定を取り戻せてきて今を楽しめている。そんな状態が今なのかなと思う!


2024/6/14(金)


マイコーチとのセッションの日。

セッションを終えて思うことは、生きているからこそ、いろんな出来事があって、いろんな感情も味わえるということ。そして、今は「生きる」ことを何よりも優先していることだ。

やってみたいな、行ってみたいなと思って、実際に行動に移そうとすると「今それやりますか?後ででもいいんじゃないですか?」って問われるように膝が痛む。今は健康に向き合う時だよ〜というサインのように。

人間の欲求を5つの階層に分けた「マズローの欲求5段階」のいう2段階目の安全の欲求をちゃんと満たそうとしている感じ。

今は、「自己実現」「大きい夢」「ビジョン」というものを考えるのはちょっと難しい。眩しいぐらいに輝いて見えるし、夢をありありと描いても、体がついてこないってわかっているから。

だから今は、今の私が体験していることを受け止めて、今の私だからこそできることに精一杯エネルギーを注いであげよう。

そんなことを感じる満たされる1時間だった。
めいちゃん、ありがとう。

2024/6/23(日)


不安が押し寄せてきたので、掛け込み寺のように「見直さない日記」を開いた。今日あったことをとりあえず書いてみる。

入院のための荷物を準備し始めた。
こんなにワクワクしないパッキングって今まであっただろうか。

パッキングといえば、今までどんな旅行になるかワクワクしながら用意していた。

「あの洋服着たいな〜!」
「あ、〇〇するなら〇〇も持っていこ〜!」

ってイメージしていたらドンドン荷物が多くなる。
想像が膨らんで思いの他パンパンになっちゃうこともあるけど、
それもそれでなんだか楽しくて心踊る印象があった。

でも今回は全然楽しくない。

準備し忘れているものはないか想像するのだけど、
想像上の私は、自由に身動きが取れずに辛そうな状態。

急に悲しくなってしまい、気づいたら暗い顔でため息をついていたようで、それに気づいたパートナーが「大丈夫」と力強く声をかけてくれた。

頼もしくて優しくて、本当に助けられている。
一人暮らししていたら、さらに不安定だったと思う。


2024/6/25(火)


入院間近になって、ソワソワ。
心と身体と思考が絡まっててスムーズに連動しない感じ。

怖い私に対して、
「大丈夫、手術はすぐ終わるから」と強強な私がいたり
「なんなら時間に余裕があるのだから何かしようよ」と
急にできた時間を効率的に使おうとする私がいたり...

サブパ達の混乱の渦に、身動きの取れない😵‍💫

そんな状況だけど、いろんなサブパ達は横に置いて
「怖い」をテーマにしたセッションをうけてきた。

「怖い」を味わうと、一番最初に映像として出てきたのが手術室に入っていく場面だ。

手術着に着替えて、いろんな器具が沢山ある手術室に歩いて入り、その中央にある少し固そうなベットまで歩いていく。まだ経験してないのに、ドラマでしか見たことのない手術室を勝手に想像して、勝手に怖さが増していく。

手術室の何が怖いのか。
それを考えると「不自然さ、人工物」というワードが出てきた。

今まで自然に生きてきた流れに反する形で、麻酔で意識を飛ばしてメスを入れる。

自然に生きてきた命に逆らってる感じ。
この感じがほんとに怖い。

ほかにも病院に対して、食事や行動の制約があったり、閉鎖的な空間という印象が強い。人としての自然な生活がなくなっちゃうのでは?そんな怖さが付き纏っててしょうがない。

ここまで書いてみて、やっぱり私は「自然であること」が好きで大切なんだなと思った。

2024/6/27(木) 入院当日


今日は入院日。

彼と母に付き添ってもらい入院しました。病室まで入れないにも変わらず、荷物を持って付き添ってくれた2人、本当にありがとう。

病室に入って色々と嬉しいことがあった。

何よりラッキーだったのが個室に入れたこと。広々していて窓から見える景色も綺麗☺️個室なのでテレビ見放題、電話し放題なのも大きい!常にテレビをつけて過ごしていたら、今までの日常が近くにあるように感じられて、ちょっと安心できた。

術前で何もないとは言え、いろんな人たちが変わる変わる部屋にきてくれて今後の流れを説明してくれる。

手術するのこっちですよ〜の◯マークをつけてもらったり、副作用やリスクの説明もしてもらったり。時にはあってビビるけれど、優しく補足してくれるのでちょっと安心。

(手術するのこっちだよ〜の◯マーク)

その中でも長い時間を共にしたのは担当看護師さん。新卒2年目の男の子だ。若さと軽いノリで話しかけてくれてお堅い病院のイメージをいい意味で覆してくれた。 

看護師さん自身も今年同じ病院で手術したらしく、その時のことを飾らず教えてくれた。人と人のたわいもない会話をしている自然体な感じが楽しかった!

ん?なんだか想像していたよりもずっと、この場を楽しめる?

病室に入ったら、いよいよだよなぁと思っていたけど、看護師さん達の優しさや温かさに触れて緊張がほぐれてる。人の温かさって大事やなぁ。
看護師さんありがとう!

今の時刻は23:14。
見直さない日記を書くときは、いつも寝る前のベッドで書いている。今日も同じで書き終えたら寝るだけだ。寝たら明日がくると思うと嫌で、スマホ閉じれず徒然書いてしまいそう。もがくのは諦めて元気になってやりたいことを存分にできている自分を想像しながら眠りにつきたいと思う。

おやすみなさい🌙

2024/6/28(金) 手術当日


とうとう手術当日。

検温と検温を測るために病室に来た看護師さんの声で起きた。
6時半ごろ。病院の朝は早い。

14時から手術開始なので、それに向けて着々と準備が進んでいく。

前日の夜以降、ご飯が食べれないので点滴を打ち始め、そしてお水も飲めるのは朝9時まで。

何か飲む、食べるのを制限されるので辛い人もいるらしい。ただ私の場合は意外とそこまで気にならなかった。手術があとどれぐらいで始まるか時間が気になってそれどころじゃなかったから。

そして、実は幼少期から割と健康体だったのもあって点滴は初めて。

「あ〜、体に今まで無かったものがついてる...」と違和感と不自由なことに対する悲しさ、若干の痛み。それと同時に、口からではなく、液体が体に流れてくる感覚が不思議だった。

13時45分。
そろそろだなと覚悟を決め術着に着替え終えると、主治医の先生が病室に来てくれた。

「14時からよろしくね、ねれた?」と。

寝れなかったです、って伝えたら「まぁ、任せておいてください!」と。

(わぁ、優しいいいいいーーー!任せます!!!!)って心の中で叫んだ。

たった30秒程の会話。だけど、手術直前の私にとっては、他のどんな言葉よりも安心できるお守りのような言葉で、先生に委ねようと強く思えた。(ありがとう先生)

その後、看護師さんに呼ばれ手術室のフロアへ。

手術室に入っていく場面を想像すると怖くなる私だったけど、
そのフロアに着くと10数個の手術室が並んでいた。

同じタイミングで手術に向き合ってる同士がいる。
みんな頑張ってるんだから私も頑張ろう!と緊張しつつも、
自分を励まし続けていた。

そして、手術台に自ら乗って説明をきく。
横になり、機器のセッティングが進んでいく。

緊張してるけど、冷静に客観的な自分がいて

意外と手術台ってふかふかしてて暖かいんだなぁ...
手術室内は、壁や照明が意外と温かいカラーだなぁ...
どんなことをする方か分からないけど、想像よりも手術室の中に多くの人がいて、自分の手術に関わってくれるんだな。ありがたいなぁ...

と、今までドラマでしか見たことなかった風景や、その風景から自分で作り出していた「手術室」のイメージを塗り替えていくように、今ここで起きている現実を噛み締めていた。

そんな中でも特に記憶に残っていたのは音楽だ。

手術室では音楽がかかるのが一般的なようで、私の時はどんな音楽なのか、実はちょっぴり楽しみにしていた。耳を澄ませると、大好きな絢香の「にじいろ」のオルゴールverが聞こえてきた。朝ドラでよく聞いてたのもあって歌詞も覚えてる。

これからはじまるあなたの物語
ずっと長く道は続くよ
にじいろの雨降り注げば
空は高鳴るよ

痛みと共に過ごしてきた日々から、ここから大きな一歩を踏み出して、その先も続く自分の未来の物語を歩んでいこう。そんな風に励まされた気がして目頭が熱くなった。(にじいろを流してくれた病院の方、ありがとう🙏 本当に勇気づけられたよ〜)

とはいえ、手際よく心電図やらマスクやらをつけていく作業を手術台の上で寝ながら見ているのは緊張する。

「ふぅ〜」と思わず深呼吸をしていたら、近くにいた麻酔科医のお姉さんと看護師さんが語りかけてくれて、和気あいあいとした時間に。看護師さんと麻酔科医のお姉さんの掛け合いがなんか楽しくてほぐれて笑顔で聞いている最中に「それじゃ、徐々に眠くなりますよ〜」と言われ、だんだんと意識が朦朧として気づいたら夢の中だった。

(今思うと唐突だったけれど、リラックスして居られるように心配りをしてくれてたのだと思う。意識が飛ぶまで数秒、本当にあっという間だった..)

パステルカラーでふわふわとしたあたたかい初めて見る光景だった。
ずいぶん長く、その不思議で優しい世界に浸っていたような気がする。

そんな不思議な世界から「終わりましたよ」という声と共に戻ってきた。
複数人が覗き込んでいる様子から段々と手術中だったことを思い出し、無事終えたことが理解できていった。

そして散々情報収集して予習をばっちりしていたのもあって、自分の体についている管や機器は見なくても何となく想像できた。身動きはできないけど、気持ち悪さも痛みはなく、あるのは多少の違和感ぐらい。何なら少しハイテンションだったと思う。

自分でもその元気っぷりには驚いた笑

そんな感じで、人生初めての手術は終える形となった。


ここまで読んでいただきありがとうございます。
このnoteでは、手術当日の日記まで。

皆さんのサポートのおかげで無事に手術を終えることができました。当時のことを思い出す度に胸が温かくなって、感謝の気持ちで一杯になります。

そして、日記を書き続けることで、1日たりとも全く同じ気持ちの日はないということにも改めて気づけました。日々の自分の微細な変化を実感できるのは、日記の大きな魅力の一つだと思います。

術後の入院やリハビリをしていく中で書き留めた日記もnoteに書こうと思うので、もしよければ遊びにきてください〜!


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