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ダイヤ、自分で買うのってさみしい?

昔の誕生日、働き始めてお金をちゃんと稼げるようになった自分に特段高価ではないけれど一粒ダイヤのネックレスを買った。
おめでとうといつも頑張ってるね、の気持ちを込めて。

こんなに小さいキラキラした宝石を一つ身につけるだけでわくわくそわそわする。
ちょっと胸を張って背筋を伸ばして歩きたくなる気分だった。

友達にも見てほしくて「買っちゃった」って話した。
そしたらいいねって言ってくれたけど「ダイヤ、自分で買うのってちょっとさみしいよね」って返ってきた。


自分の気持ちを上げるために買ったのに、ちょっと下げられてしまった。

え、私さみしいの?

彼女はダイヤは買ってもらうもので、自分で買うのはちょっと…という考えだったようだ。


彼氏や旦那さんから買ってもらったらもちろん嬉しい。
でも自分で買っても嬉しいじゃない。
誰かから大切にされてる証としてもらうのもいいけど、
それを待つんじゃなくて自分で自分を可愛がらなきゃと思う。
いわば自分で自分が大切な証。


今年の誕生日はダイヤが入ったリングを買った。
手元だからたくさん目に入る。
嬉しくてきれいでにやにやしちゃう。


友達の言葉を聞いてもやっぱり変わらない。
ダイヤを見る私の気持ちはあがる。


あの時のネックレスを今も同じ気持ちでつけている。
明日もきっとこの先も、私のおかげで私の気持ちはあげあげ。



でも左手薬指のダイヤはいつか自分以外の誰かからほしいから絶対に空けておく。

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