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差別化はもう古い?         お客様にとってのオンリーワンとは?

士業ってオワコンなんですか?

不況になると資格試験を受験する人が増えるらしいです。

例えば社会保険労務士は受験申込者数で対前年3.6%の増、受験者数は対前年8.9%の増でした。

「資格を取っても飯も食っていけない」と言われ始めてだいぶ経ちますが本当にそうなのでしょうか?

士業オワコン説の根拠と言われていることが、
①AIやRPAに置き換わりやすい
②デジタル社会の進展により、士業に頼ることなくで手続きできることが増えてきた
③登録者数の増加
などなど。

でも、これって士業に限ったことではなく、どの業界、どの職種でもある話ですし、現に売り上げを伸ばして成長している会社だってたくさんありますよね。

売れる会社って何が違うんだろう、これからどうやって事業をしていけば良いんだろうなんて迷っている社長に何かヒントになれば良いなあなんて思って記事を書いてみようと思います。

大量生産・大量販売の時代

日本は高度経済成長期においては、日本経済が右肩上がりで成長するという前提のもと、メーカーが大量生産をして、それに伴い流通業は大量販売をしてきました。

売上至上主義に徹すれば企業が成長できた時代です。

金融、建設、流通などの業界ごとに規制を行って、落伍者を出さず、画一的な企業規模の膨張という現象を作り出しました。

いわゆる「護送船団方式」です。

政策によって守られてきた企業は、バブル経済の崩壊により一瞬のうちに淘汰されることとなります。

模倣から差別化へ

経営戦略的に見てみると、ただ売上を伸ばすことだけを最大の目標にしていた時代には、模倣戦略が企業のすべてでした。

業界内で最大の市場シェアを誇る企業をリーダーとするならば、敢えてリーダーに挑戦せず、現状を維持し、危険を冒さないフォロワーとしてそれなりに売上高を伸ばすことができました。

企業を取り巻く環境が目まぐるしく変化し、模倣戦略だけでは競争に勝つことが難しくなってくると、

競合他社との違いを主張し、同じ土俵のなかでも自社製品の強みや特徴といった優位性を持ち、他社との立場、位置づけを主張するようになります。

これが差別化戦略です。

差別化戦略も日本経済が引き続き成長するという前提で可能となる戦略です。

日本経済が長く低迷し、商環境もすさまじい勢いで変化している今日では模倣戦略も差別化戦略も有効な競争戦略とは言えなくなってきているといえます。

顧客のオンリーワンになることとは

模倣戦略でも差別化戦略でも今の現状を打破できないとなると、戦略に行き詰まってしまいましたね。

そんなときは、今一度自社の経営理念を振り返ってみましょう。

振り返ってみることで、変化の激しい商環境を生き抜くため、企業が成長するための目標や戦略を再度構築しなおすことができます。

ここで、戦略の再構築として重要なのは企業自らの個性を強く主張できる戦略を構築することです。

競合他社と自社を比較することなく、新しい市場を見つけ出し、独自の経営手法により、独自の顧客を創造していく…

これが独創化、まさにオンリーワンとなるべき戦略です。

独創化できると安易に競合他社から模倣されることができず、障壁を築くことができます。

こうなると、顧客側から見ればどこの企業にも替えがたい、かけがえのない企業になるのです。

お客様にとってのオンリーワンこそ、これからの企業が進むべき道ではないかと思います。

経営理念に立ち返って、戦略の再構築を!





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