今、劇場でお芝居を観ること

高橋茉琴

2020年6月22日 20:51

ありがたいことに、来週から舞台に立たせていただきます。

共演者が全員横に並び密になることのない、朗読劇スタイルの芝居です。

客席は前後左右が空席の、通常サイトによると１７３人入るところをなんと３５人に設定してののびのびスタイル・・・！

なんということだ！！！

劇場観劇に加えてライブ配信観劇という選択肢もある、
今の時期ならではの公演となっています。

通常の観劇に比べると少し割高かもしれません。
そうなることは予想できていました。
しばらくは辛抱です。

でも、

✔️広々とした客席で優雅に観劇できること
✔️プロジェクションマッピングがあること
✔️生演奏付きであること
✔️豪華な共演者様
✔️ベテランのスタッフ陣
✔️制作チームの皆様による細やかな感染症対策

を考えたら、私としては十分おすすめできる価格だなと、劇場に入って思いました。

この時期に劇場に足を御運び頂くことについて長いこと考えたこの３ヶ月間。。

決して「舞台に立ちたい」という私欲のために舞台に立ってはいけないと、
自分を戒めて戒めて過ごしていました。

近いところで予定していた舞台もどんどん飛んで行きました。

そんな時に声をかけていただいたこの企画。
企画段階からとてもしっかりとした対策案が並べられていました。
（同じように全力で対策を練っていた３月の公演のことを思い出しました。）

演劇を届けたい気持ちとお客様への誠意みたいなものがビシビシ伝わってきて感動したくらいでした。

身近な人がそんな企画をしていることがとても嬉しかった。

ヨーーシ！やってみるどん！！✊

ということでよろしくお願いしますしてから今日までめちゃくちゃ早かった。笑

そして世の中の自粛ムードから通常ムードに戻っていくスピードも早い！
これはどうなってんだ！全然危ないし！と思いつつ、
都県境を跨いでの移動が可能になって少しホッとしつつ。

ただ現状、感染者数が減っているどころか増えてきているので決して油断はできません。

不安は続きます。

ずっと続いています。

これからも続きます。

でもそんな中で、演劇の力の大きさを実感しました。

たった１時間ちょっとの作品だけど、その１時間だけ
違う世界にワープして、そのあとも心にじわじわ沁みていく。

この時間の尊さを体感しました。

朗読劇ではありますが、そこに相手が生きていて動いていて、景色も、温度も、鼓動も、全部感じることができるんです。

共演者は、東京ダイナマイトの松田大輔さん、大林素子さん、橘龍丸くん
あたたかくて、強くて、やわらかくて、心安らぐ御三方との呼吸も、ぐりむさんの紡ぎだした言葉も、中島さんの演出も全部そこに心地よく生きてるんですよ、これはリモート稽古（やりにくい）の時から感じていて、
劇場稽古の時に実際にドカンとくらって、その瞬間が幸せすぎて爆発しそうでした。💣

作品は静かで繊細で、優しい時間なのですが
終わった後のこう、、演劇の愛おしさみたいなので胸がいっぱいになる瞬間までがとても満たされていて。

「ああ、これが生のお芝居だ・・！」
って、改めて思って。

お客様にもそう感じて頂けたらとっても幸せだなと、

劇場っていいな、、、と、

久しぶりに劇場というものを体感して心から思いました。

心の中で、劇場での観劇のハードルの高さを感じていましたが、

こんなに満たされてリフレッシュできるのだから、
友達とご飯に行ったり、ジムに行ったり、
こういう日常の選択肢の中に演劇が入っていてもいいのではないかと思うんです。

感染症対策がしっかりとしていればね☝️！

私も、この素敵な世界を危険な場所にしないために、日々の感染症対策をより頑張りたいと思います。

ひとりひとりの意識が今後を変えていくと思うから。

私のチームはいよいよ明後日２４日水曜日から、
他のチームの作品もとてもとても素敵です、明日２３日からスタートです。

一人でも多くの方に、安全に観て頂けますように。

以下、お知らせです😊