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聖書本文・古代訳・正典関連

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#正典編纂史

旧約リスト オリゲネス(c. AD 230)

http://www.newadvent.org/fathers/250106.htm

より。英訳からの重訳。

アレクサンドリアのオリゲネスは、アレクサンドリア学派の源流とも言える神学者であり、前ニケーア教父の最重要人物の一人である。

彼の旧約聖書リストが、カイサリアのエウセビオスの引用によって残されている。(『教会史』ⅵ.25)

ネヘミヤ書はエズラ書の第二に対応すると思われる。
なぜか十

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旧新約リスト 第三カルタゴ教会会議(AD 397)

http://www.bible-researcher.com/carthage.html

より。英訳からの重訳。

北アフリカのカルタゴでは教会史の初期から記録に残った多くの教会会議がもたれている。第三カルタゴ教会会議(AD 397)について明示的に確認された正典のリストが残っている。当時の西方教会を代表する見解であると思われる。(同じ北アフリカでも、アレクサンドリアはギリシア語圏であり、より

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新約リスト ムラトリ断片(c. AD 2c)

http://www.earlychristianwritings.com/text/muratorian-greek.html

http://www.earlychristianwritings.com/text/muratorian2.html

より。基本的に英訳からの重訳。

ムラトリ断片は紀元200年ころに西方(おそらくローマ)で、また原文はギリシア語で、書かれたと考えられている。現存

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旧約リスト サルディスのメリトン(AD 2c)

http://www.earlychristianwritings.com/text/melito.html

http://www.newadvent.org/fathers/250104.htm

より。英訳からの重訳。

サルディス司教メリトンは、AD 170頃まで活躍し、世代的に使徒教父と思われる。メリトンはパレスチナ方面へ行って旧約文書の目録を調査した。メリトンの報告はカイサリアのエ

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