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後ニケーア古代教父・資料

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2017年11月の記事一覧

『教会史』第2巻 第6章 キリストに対する僭越な行いの後にユダヤ人たちを圧倒した諸々の不運について(エウセビオス)

http://www.newadvent.org/fathers/250102.htm

第6章 キリストに対する僭越な行いの後にユダヤ人たちを圧倒した諸々の不運について

1節
ティベリウスの死後、ガイウスが帝国を受け取り、多くの人々に対する数え切れない専制的な諸々の行為の他に、特にユダヤ人の国全体を大いに悩ませた。これらの諸々のことをフィロンの諸々の言葉から簡潔に学ぶことができる。[フィロン]

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『教会史』第2巻 第5章 フィロンがガイウスに対してユダヤ人を代表する大使となったことについて

http://www.newadvent.org/fathers/250102.htm

第5章 フィロンがガイウスに対してユダヤ人を代表する大使となったことについて

1節
フィロンは五つの書において、ガイウスの下でのユダヤ人への諸々の不運について我々に報告をなしている。彼は同時にガイウスの狂気についても詳述している。すなわち彼が自分自身を神と呼び、皇帝として数えきれない専制的な行為を行った次第

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『教会史』第2巻 第4章 ティベリウスの死後、ガイウスがヘロデを罰して永久追放に処し、アグリッパをユダヤ人の王に任命したことについて(エウセビオス)

http://www.newadvent.org/fathers/250102.htm

第4章 ティベリウスの死後、ガイウスがヘロデを罰して永久追放に処し、アグリッパをユダヤ人の王に任命したことについて

ティベリウスはおよそ二十二年間統治した後に死に、ガイウス[(カリグラ, AD 37 - 41)]が帝国において彼を継承した。直ちに彼はユダヤの政権をアグリッパへと与え、彼をフィリポとリュサニア

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『教会史』第2巻 第3章 キリストの教義がすぐに全世界へ拡散したことについて(エウセビオス)

http://www.newadvent.org/fathers/250102.htm

第3章 キリストの教義がすぐに全世界へ拡散したことについて

1節 それゆえ、天的な力の影響力のもとで、そして神的な協力によって、かの救助者の教義は、太陽の諸々の光線のように即座に世界全体を照らした。そして直ちに、神的な聖書群にあるように、霊感を受けた福音伝道者たちと使徒たちの声が全地に渡って、彼らの諸々の言

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『教会史』第2巻 第2章 ティベリウスが、ピラトからキリストに関して知らされた際に心動かされた次第について(エウセビオス)

http://www.newadvent.org/fathers/250102.htm

第2章 ティベリウスが、ピラトからキリストに関して知らされた際に心動かされた次第について

1節
そして我らの救助者の驚嘆すべき復活と昇天が既に外国へ広まった頃、ポンティオ・ピラトは、我らの救助者イエスの死者のうちからの復活に関する、全パレスチナに渡って広まった諸々の報告をティベリウスへ知らせた。これは、諸々

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『教会史』第2巻 序文・第1章 キリストの昇天の後に使徒たちが辿った道について(エウセビオス)

http://www.newadvent.org/fathers/250102.htm

序文

1節
前巻において、導入として扱う必要のある教会史における諸々の議題について議論し、短い諸々の証拠をそれらに付した。つまり、救いの言葉の神性、我々が教えている諸々の教えが古くからあること、そしてキリスト者によって送られている福音的な生と、最近のキリストの出現に関わって起こった諸々の出来事、また彼の受難

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