『教会史』第2巻 第4章 ティベリウスの死後、ガイウスがヘロデを罰して永久追放に処し、アグリッパをユダヤ人の王に任命したことについて(エウセビオス)

http://www.newadvent.org/fathers/250102.htm


第4章 ティベリウスの死後、ガイウスがヘロデを罰して永久追放に処し、アグリッパをユダヤ人の王に任命したことについて


ティベリウスはおよそ二十二年間統治した後に死に、ガイウス[(カリグラ, AD 37 - 41)]が帝国において彼を継承した。直ちに彼はユダヤの政権をアグリッパへと与え、彼をフィリポとリュサニアらの四分統治[区]の上に王と成した。[ガイウス]はその後それほど経たずして、これらに加えてヘロデの四分統治[区]を[アグリッパ]に授けた。彼はヘロデ(救助者がこの者の下で受苦した)と彼の妻ヘロデヤを、多数の犯罪のために永久追放に処していたのである。ヨセフスがこれらの諸々の事実の証言者となっている。

2節
この皇帝の下で、[アレクサンドリアの]フィロンが知られるようになった。この人は多くの我ら自身の者たち[教会内の人々]の間だけでなく、教会外の多くの学者たちの間でも極めて高名であった。彼は生まれながらのヘブル人であったが、アレクサンドリアにおいて高い尊厳を持つ者たちの誰にも劣っていなかった。彼が聖書群と彼の国の諸研究において極度の働きをしたことは、彼の為した著作から全ての者に明白である。彼がどれだけ哲学と諸外国の教養的な諸研究に精通していたかは、言う必要もない。彼は、特に自分の関心を捧げていたプラトン派[の哲学]とピタゴラス派の哲学において、全ての同時代の者たちより優れていたと報告されている。

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