【詩】涙は波のように

☆所要時間　1分
☆人数 ：1人用

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いつも通り
おはようと言うと

返ってくるはずのない
あなたの声が
脳内に響いた

いないはずなのに
まだ
ここにいると感じてしまう

優しい笑い声と過ごす
臆病なわたしの
都合のいい世界

あなたが
もう
いないことを
受け止められなくなる瞬間は

届かないだろうと
油断していた
浜辺の波のように
度々押し寄せ
私を泣き濡らす

そんな瞬間を
幾度も乗り越えながら

今日も
日常を
追いかける

End

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Xのお題 「都合のいい世界」「声」
#言葉の添え木 より

追われるのではなく
追いつかなくては届かない日常

あなたの声を
まだ忘れずにいられることに
ほっとする