『乱れ降る星屑とそれに耐えきれない僕ら』
星降る夜に憧れて
流れ星を打ち落とすってのを
実際にやってみた
どんな方法で
それは内緒
とにかく
もうちょっと絵本の情景みたいに
そんなふうになると思ったら
案外
流れ星たちは大挙して押し寄せてきて
痛いのなんのって
美しさを感じる暇もなく
恐怖を覚え
僕らは部屋へちりぢりになった
幸いなことに
鍵はオートロックだから安心だ
カーテンも閉めて
明かりも消して
適当な
ネットストリーミングの
オリジナルドラマを観る
あぁコーヒーを淹れよう
だって
まだ夜は長いよ
そう
僕らが憧憬を抱くのは
90年代のシティポップ
そんな世界
居心地がいいかわるいか
まだ判断がつかない