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旅行不慣れな私の旅行記~友人と2人で島ごとぽるの展~

楽しみで眠れない夜を過ごしたのはいつ以来だろう。

そして、楽しみで早朝目が覚めるのもいつ以来だろう。


この旅の始まりは…

この旅行が企画されたのは『島ごとぽるの展』の情報解禁されてすぐくらいで、3か月くらい前だったかな?

定期的に飲みに行っているポルノグラフィティ大好きな友人が、帰りのホームでおずおずと「こんなのがあるんやけど…」って当時まだCM画像くらいしか出来てなかった島ごとぽるの展の情報を教えてくれた。

ので、即私は

「いつ行く?」

と聞いて、彼女に「フッ軽すぎる…ww」と笑ってもらった。
その後、何度か作戦会議と称した飲み会を挟み着々と準備を進めたのだった。

私自身はポルノグラフィティの超ファンです!!ってほどの熱量ではないんだけど音楽は楽しく聞かせてもらっている程度。
どっちかと言うと“ファンである彼女のファン”なので、私にとったら推しと旅行が出来るだけで十分って感じ。


彼女は中学高校と同じで所謂同級生。
でも実は当時は2人ともお互いの事を”友達の友達”って認識でそこまで仲良くしているわけではなかった。
中学なんてあいさつ程度。高校で昼休みちょっと話すようになったくらいかな?

そんな私たちは謎に大学生になってから急に一緒に旅行へ行ったりライブへ行ったりする仲になった。
本当、人のご縁ってどこでマッチするか分からないよね。

彼女と私がこれだけ長く付き合えているのは一重に彼女の『親しき中にも礼儀あり』の精神のおかげだと思っている。

彼女は礼儀正しい。

真面目でキッチリしている、というわけではなくて人が嫌な思いをしないようにちゃんと配慮してくれる。
言葉に、行動に礼儀が行き届いているから一緒に居て大丈夫だなって安心する。

彼女と飲みに行くと温泉に浸かっているかのような癒し効果があるのだ。

だから人と長く居るのが苦手な私でも、彼女となら旅行だって行けちゃうのである。


快晴と奇跡の連続の1日目

朝6時にうちまで迎えに来てくれた彼女の車に乗り込み広島方面へ。

クーラーボックスを用意してくれ、車内で使う荷物を入れるハンモックまで装着してくれていて準備万端の車内。


「アンタはデキる彼氏か…!」って何度も朝から感動w


8月17日の土曜日は混み合う事も無くスムーズに因島に到着した。

10時頃、大浜パーキングエリアにてぽるの展限定フード『辛さについて本気出して考えてみたラーメン』『パレットパフェ』を頂く。


自他ともに認めるブルー大好き人間の私は絶対に『パレットパフェ』はおさえておきたかった…!しかしこちら、一日限定10食とか書いてあって無理かもしれないって思っていた。

信号とか青信号チカチカし始めたら諦めて渡らないタイプの私はこういう限定何食!とかにめっぽう弱い。あと何食残ってるんだろう?!ってヒヤヒヤする。話ずれるけど電車とかでも時間気にしながら駅に行くの苦痛。あと4分とか思うとすぐそこなのに焦って速足になっちゃって体も心もしんどいタイプ。だから私はいつも集合時間よりかなり早めに出て自分のペースで歩くのが好き。

私、基本的にやる事早いからチャチャッと到着しちゃうんだけど、心はゆったり保たせたい。

そんな私だからちょっとドキドキしながら券売機へ。

そうしましたら…!
販売しておりました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
なんて素敵な奇跡!
ありがとう!神様!
ありがとうぽるの展!

ありがとう!!このパフェの発案者様!!


因島とパレットパフェ(友達撮影)


もう心の中で小躍りキメてました。
その間に彼女はグッズの棚を食い入るように見つめていました。


目が血走っていたので彼女もかなり興奮していたと見えます。


シールに手を伸ばしては小声で「これは…つ、使わない」
キーホルダーに手を伸ばしては「こ、れは…つ、使えない」
いや、使えないんかぃ。案外辛口コメントを残しつつ2人でラーメンを食べる。


折角だからって因島が見える大きな窓の傍へ。
日がサンサンと降り注ぎどっこも日影が無い席。

日焼けとか気にするタイプじゃない私と気にするけど因島を見ていたい愛溢れる彼女。


「「ファー、キレー」」


「ファー、キレー」な風景


語彙力無くしながら瀬戸内の海のブルーと因島の自然を堪能しつつラーメンをズルズル。


ポストカード付き

「私、今すする練習してんねん。ユーチューバーでめっちゃ綺麗にすする人がいて感動してん!」と謎のアピールをする私。
「へぇ。努力するのは良いことやね。」と大人な返答の彼女。

念願のパレットパフェを受け取った後(彼女はパフェを注文していなかった)、すぐに外に出てぽるの展ののぼりの間に彼女をセッティング。

「めっちゃ綺麗!!パレットパフェすっごい綺麗!ほら、持って!はい写真撮るよ!こっち見て!」
「はーい」


因島背景にパフェを持った彼女をパシャリ。
ちなみに彼女のスマホで彼女を撮った。
やっぱりiPhone画質が綺麗。
エクスペリアじゃ敵わねぇ。ってことでちょいちょい彼女を撮影する時は彼女のiPhoneを借りるという変な状況に。


「は~、ほんと良い写真。良い景色!ね~!」ホクホクしながら一仕事終えたような私。
「ね~!ってほら、食べないとアイス溶けるよ!」私よりパフェを心配する彼女。



あれだけパフェ楽しみにしていたというのに、やり切った感が出せる私はなんでなのか。


まぁこんな感じでこの旅は進む。


島のあちこちにポルノの愛が溢れている

たらふく食べた後、私たちはHAKKOパークへ。

走行中もぽるの展ののぼりや横断が沢山あって、島全体で作り上げてる感じがあってすっごく楽しい。
彼女はめちゃくちゃ感動していた。

HAKKOパークでもポルノの曲が流れていて2人で口ずさみながら入り、限定ドリンクを飲む。

この日の為に私は自分の体に「たくさん飲んで食べるから。消化活動よろしく頼む。迅速に且つ丁寧に。この旅は飲んで食べる旅と心得よ」と全細胞に言い聞かせていたので大浜パーキングエリアで食べたパフェはノーカンとなりソーダも美味しくいただけた。

さっきは青のアイスを食べたからこっちではピンクのドリンクを…♡


撮影スポットまであった!「オタ活楽しい…(友達談)」


「ねぇ!このジュース……すっごい美味しい…」と飲み始めて数分後急に感動の沸点高くなる私。
「お、おぅ…。なんで半分以上飲み切った後に言う?w一口目から感動しとけ?」といつも冷静な彼女。

何故か半分以上飲み切った後に無性に言いたくなって言ってしまった。彼女に至っては飲み切ってたしね。

その後、映画館でライブ映像を鑑賞。

私このライブ、見られなかったんだよねぇ。
会場までは行ったんだけど2日目は嵐で開催中止になっちゃってさ。

彼女と泣く泣く帰ってうちでポルノの曲流しながら彼女にペディキュアしたの覚えてるわぁ。まー、私は彼女といられたら良いからそこまで打撃ではなかったんだけど、彼女のダメージはでかそうだった。
それでもあまり表に出さず私との時間も楽しんでくれるからいい人なんだよねぇ。

『ギフト』や『ブレス』とか、ありのままの私でいいよって言ってくれている歌は涙が溢れるお年頃だね、と鑑賞後2人で頷き合う。

私たち、年を重ねたねぇ。本当。


その後、『ミツイシヤ』へ!


良い雰囲気…



ポルノファンの聖地といってもいいくらいの場所。
昭和の街並みにポツンとあるレトロなCDショップ。

幼きポルノグラフィティが通ったらしい。
…しかし、私そこまでコアな情報は分からない。なんだよ、幼きポルノグラフティって…。


でも、彼女は尻尾があればブンブン振ってそうな勢いで外観の写真を撮り、入店し店内を堪能していた。

温度差のある私は彼女を邪魔しないようにミツイシヤの真向かいにある休憩所内でポルノのライブを鑑賞。


各々好きな所で好きな事する。
それが出来る関係って素敵だと思う。


彼女が遠慮なく心行くまでミツイシヤを見られたなら良いんだけど。こればっかりは私には分からない。

10分ほどして彼女はグッズと共に戻ってきた。

そして二人でライブを鑑賞。


一区切りついたところでミツイシヤバックに彼女の写真を撮っているとスタッフさんが「撮りますよ」と写真を撮ってくれた。
私まで入れてもらってありがとうございます。

ちょうどミツイシヤの前にどなたかのベビーカーが置いてあって、写真に写り込んじゃうのが気になるかなってチラッとベビーカーに目線をやる私。

それに気が付いてスタッフさんが「どかしましょうか」って提案してくれたんだけど彼女はすかさず「いいですいいです、大丈夫です」と。

普通だったらどかしたくなるんじゃないかな、特にファンだったらどこも隠れてないミツイシヤをバックに映りたいんじゃないかなって思っていた私は彼女のビックラブにまた感動。

確かに、誰かの物を勝手に触るのはあんまりよくないよね。それにこっちの都合で動かすなんて。
こういう所、こういう所が好きなの。

ミツイシヤのすぐそばにパン工房があって、次の日の15時にパンを受け取る予約をしていたので場所を確認するためにチラ見。

しかし、その工房の前でジュースを売っているお兄さんに「こんちわ!」って声かけられて吸い寄せられる私たち。

ハッサクジュース。

私はカルピスハッサクジュース、彼女はストレート。


ハッサク独特の苦味と酸味が美味しい…!

気さくで優しいクマさんみたいなお兄さんは冗談を交えつつノリよくジュースを(多分規定以上)くれた。


この日の為にポルノのアルバム痛ネイルを頑張った私の爪を褒めてくれて「めっちゃファンですね!」と眩しい笑顔。


「私はそこまで…。彼女が根っからのファンです」
「え?!そうなんスか…!いやぁ、実は僕も音楽聞く程度でねぇ~」とまさかの同じ熱量の仲間を発見。

この熱量の人でもポルノのこの曲好きだなぁとかこの曲知ってる知ってる~ってなる歌の知名度が抜群なのが凄いよねぇ。

わたしでも楽しいんだもん。って盛り上がる。

素敵な出会いがあったところで私たちはその後、ホテルに向かう…ハズだったんだけど彼女の珍しい我儘で折古の浜へ。


美しい風景。ほんと島が点在してるね〜!


10年前旅行に来た時も折古の浜へ来た。


10年前、彼女は海の際まで歩いて行って動画撮ってた。
で、10年後も同じように海の際で動画撮ってたわ。


年とったけどやる事変わんねぇな、本当。


ホテルはナティーク城山。受付の方はもはや名物。

ホテルについてチェックインを済ませていると、彼女の名字にいたく反応したフロントさん。珍しい彼女の苗字にお1人で大フィーバー。

何故か彼女に合掌までし始める。

私の苗字は平凡で、フロントさんも平凡で。

彼女は神であった。


しっとりとした優雅な雰囲気にめちゃくちゃ気さくなそのスタッフさん、元気に私たちの荷物を持ってお部屋まで案内してくださった。

嵐のような出来事に2人で部屋に入ってから爆笑。

お部屋入る時、すっごいアロマの良い香りがしたんだけど、それをすっ飛ばしてずっと笑ってた。


しばらく彼女は荷物の整理を。私は1人がけのソファでゆったりとした時間を過ごす。

その際、予約していたお店の時間を早めるために彼女が電話をしてくれていたんだけど、彼女の電話術が凄くて「おぉ…」と心のメモをした。


彼女は「20時に予約していた○○です。あの、少しご相談なんですが…」って感じで話を続けていてめっちゃスムーズやん、それ!って思った。

私だったら「20時に予約していた○○です。すみませんが、予約の時間を…」って続けたと思う。

すみません、とか謝るとなんとなく悪いことされた気分になってしまうけど『すみません』、ってクッション言葉しか持ち合わせていなかった。

そっかー、今度から使おう。って彼女に言ったら「まぁ、仕事で無理な事お願いすることが多いからな」ってシレっと言う彼女。
大人過ぎるわ。


そんなハシゴあるか?あと奇跡起きすぎ。

彼女が予約を早めてくれたのでホテルをちょっと早めに出発した私たち。
フロントで鍵を預ける際、フロントさんにまた苗字を褒められる彼女。
「やや!○○さま!…と○○(私)さま、行ってらっしゃいませ!」
ちょっと切ない私(笑)

予約時間まで余裕があったので写真展を見る。
ポルノの歴史写真。楽しい~。

窓を開閉させてその内側にチェキが貼ってあって遊び心溢れておる。


その後、商店街をブラブラ。
彼女が行きたいって言ってた雑貨屋さんも発見。


「うわぁ、あった!」と喜んでいる彼女。
「うわぁ、本当!」と喜んでいる彼女に喜ぶ私。


島全体で盛り上がっております…!

雑貨屋さんの場所が分かったので2日目に行こうねなんて話ながら夕食のお店に向かっていると看板の絵を描いている女性の職人さんに出会う。

しゃがんで下の方の色を塗っている彼女の姿は匠そのもの。

邪魔しないように、でも、絵も見たくてゆっくり歩く。

島ごとぽるの展の絵で「うわぁ…こういうのって手描きなんやぁ…」って2人で感動。
するとこちらに気が付いた匠の女性が「あ、撮りますか?」とわざわざ立ち退いてくれた。

「あ!ありがとうございます!お仕事中にすいません、本当!」


と、私はその背景と彼女を撮ろうとした。

すると匠の後ろからひょいっと男性の方が半透明のカップと筆を持って現れて


「ほら、描かな!」


って、カップを手渡してきた。

中には緑のインク。


「「…?」」


何が起こってるか分からない私たちに匠たちは「「ほらほら、塗って!そこを写真撮って」」と。



「「え?!!いいんですか?!」」



絵心0ですけど!私!



匠の2人はニコニコ笑って「いいよいいよ」って言ってくれて…。


私たちは1人ずつ垣根のグリーンを塗らせていただきました。


写真も収めました。


下の方を塗らせていただきました…!

このシャッター、私たちもちょっと塗りました。ほんのちょっと、ね!
ありがとうございました、本当。

その想い出も全部が宝物になって2人で温かい気持ちでまた歩き出す。


前方にこちらを向いて商店街を撮ろうとしているお姉さんが見えた彼女はすかさず「写真撮ってはるわ、避けよう」と商店街から外れた路地へ。



優しすぎるやろ、とまた彼女に感動していたら…。


前方からゆるキャラのはっさくんが歩いて来ていた。


「「嘘やろ…」」


そんなエンカウントある?


2人で近づいて写真を撮ってもらう。しかも背景もなんでかポルノを連想させるような絵が描いてあってそのためにはっさくん来たん?って感じ。
でも、人もほとんど通ってないし、恐らく帰る途中やったから本当奇跡としか言いようのないシチュエーション。


私、着ぐるみにテンション上がったの初めて。


10周年限定バッジも頂いた。



ピンボールの様にポンポンと跳ねて行く先々で奇跡と出会う私たちは、夕食の予約をしていた『ルリヲン』に到着。

入店の前に隣の松愛堂へ寄る。

限定スイーツは売り切れだったけど、おいしそうなレモンケーキを購入。
シールも貰えてほっくほく♪

ルリヲンはすっごいなんか隠れ家的なお店。
そんなお店のさらに隠れ穴みたいな半個室状態の席に案内されてテンション上がる。


ポルノの音楽が流れていて2人でまた口ずさむ。

限定カレーを注文したんだけど、カレーが私たちの所に届く直前に突然曲が途切れて新しい曲が流れ始めた。

「あ、『解放区』だ…」


彼女がポツリと言う。
カレーが『解放区』をモチーフにしていると説明書きがあった。
だから、わざわざこのカレーが出るとき『解放区』を流す演出が…。


え、ちょ、ちょっと待って、エモすぎる。
その心遣い嬉しすぎる。

え、待って、ちょっと、まって


すき。



世界一近い花火。横から見る。

語彙が焼失しながら、お店の心遣いに感動。
花火をつけて今年初めてで恐らく最後になるであろう花火を堪能。


しかし、こんなところ来て言う事ではないけど…と私は食べながら彼女にカミングアウト。



「私、スパイスカレー苦手やねん。」



もう、その時の彼女の顔と言ったら…。
口に運ぼうとしていたスプーン途中で止めて「は?」と一言。



「でも、今日スキになった。めっちゃ美味しい」
「…焦ったぁ…。まぁ、でもスパイスカレーって癖あるもんな」



ちゃんと擁護してくれる彼女はやっぱり優しすぎる。
そう言うと「そんなことは絶対ないけどな、人選んで優しくしてる」ときっぱり返されるだろーなー。

このカレーで初めてエビの脳みそが旨いと思った。


お腹いっぱいだけど、ハネウマサイダーを注文。
大丈夫、今日の私は無敵。

彼女にも手伝ってもらってサイダーを飲む。
色が綺麗なのよ、本当。



ほら見て、この美しさ…!


私たちが食べている間にも『解放区』が流れる。
どこかのテーブルに花火がつく。

いっつも『シスター』が途中で区切られてシスターの祈りは届かないw



大満足で退店して彼女が一言。


「日本酒が飲みたい」
「…え?」


シャンパンを召し上がった彼女はのんべぇ魂に火が灯ったらしい。


私たちは和食ダイニング宮崎へ向かう。


夕食のハシゴって聞いた事ある?
どこのデブの常識?


でも、そんなのは関係ない。
今日はたらふく食べて飲んで良い日なんだから。


また半個室の座敷に案内された私たち。


もう食べれないかも、なんて言葉は存在しない。



「私飲んでたら食べれるから好きなの頼んで」


どこまでも男前な彼女。


私の中で本日のおすすめの牛のたたきは決まっていた。

あともう一品くらいいけそう…。


「じゃ、ホッケの丸焼き」
「しっぶ…www」


渋いのかな…。 
ヒレ酒頼んでる人には言われたくないな。


しかし、お腹いっぱいなのにホッケを楽しみにしている私がいた。
てか、ここのお通しがめっちゃ美味しくてすっごい感動しながら熱いお茶を飲む。


それにしても…居酒屋来て即「熱いお茶ありますか…」って頼む私はババァかよ。


でも、お茶沁みたぁ。
サイダーの後のお茶沁みたわぁ…。



まったり濃厚。固めのプリン。


限定スイーツのカフェオレプリンを食べながら、テレビでポルノが流れ始めて彼女が反応。

暖簾の下から盗み見るように外に設置してあるテレビを見てると店員さんがみんないい笑顔で「こっち出て見て良いよ」って言ってくれたので2人で並んで座敷の縁に座って鑑賞。

普通に行儀悪いけど、私たち以外に1組くらいしか居なかったので遠慮なく見させてもらった。


本当あったかいよなぁ。
なんか知り合いのお店に来たみたいだった。


そんなこんなでお腹も心もいっぱいで帰宅したナティーク城山。


フロントの方が目を輝かせて


「おかえりなさいませ!mako。様!○○様(彼女)!」


なんと、わたくし名前呼び!

嬉しい!万歳!
格上げ!

ニコニコしながら部屋へ戻る。


扉を開くとやっぱりアロマの良い薫り。
これ、どっから?
フローラルとフルーティ。桜のような爽やかさ。



謎はあえて解明せずに、順番にシャワーを浴びる。


シャワー浴びる時に黒いのがいるなって思ってたんだけど、特に気にせずいったんシャワーを浴びる。コンタクト外してたからよく見えなかったんだよね…。

そして、バスローブに着替えて彼女に交代する前に…。



「もしかしたらGいるかも?」
「待って、お前その状況分かっててシャワー浴びてたの?狂気やん」


とドン引かれながら、もう一度シャワー室に戻り確認。
そうしましたらめっちゃでかいのが居て!



「いるわ!!でっかい!!タガメくらいでかい。凄いよ!見てごらん!」



まるでカブトムシ見つけた少年のように興奮する私と部屋の隅に逃げる彼女。



「おかしいって、お前。馬鹿じゃん、ほんとう、馬鹿じゃん!」


本当に見たくない様子…。
あれだけの大物は兵庫では見れんのに。


見れば見るほど飛びそうなので、フロントに連絡。


「あの、ゴキちゃんが出ちゃって。スプレーか何かありますか?」
『す、すぐ参ります!!!』


フロントの方が来るまでに私は服を着替える。
流石にバスローブでお迎えは出来ん!
下の名前で呼んでくれる仲だとしてもな…!

早くしなきゃ、早くしなきゃと焦りながら着替える私と隅っこで緊張した面持ちの彼女。


急に騒然としだす中、鳴り響いたインターフォンがファミマの入店のメロディーで2人とも噴き出す。


♪タラララララーン、ラララララン♪


笑いながら出ると、私らとは正反対で悲壮なお顔のフロントさん。
紙の束とスプレーを両手に携えていた。


そしてものの数秒で倒してくれた。


「すみません、すみません、本当。ヤマトゴキブリどこから入るんでしょう。気を付けているんですが…!」
「いやいや、港の近くですし。それより、ヤマトゴキブリって言うんですかそれ?日本のゴキブリ?」



日本、大和、私の大好きなワードが並んでいて思わず死骸を覗く。



「えぇ!そうです!」
「びっくりしました!兵庫ではこんな大きいの滅多に見ないから」
「そうですか?いやぁ、もっとね、こういうゴキブリをね食ってくれるでかいクモもいて」
「知ってます知ってます!」

「「こ~んなでっかいクモ」」


2人でクモの大きさを表して、まさかのハモリに笑う。

ありがとうございましたーとフロントさんに言って除菌をする。


その間にベッド付近の電話が鳴って彼女が出てくれていた。


何やら彼女も笑いながら「大丈夫です!大丈夫です!本当!」と楽しそう。


フロントさんからかなって思ってシャワー室から出ると彼女が笑いながら


「すっごい申し訳なさそうな声で、『お、お詫びになるものをお探ししたのですが…何も見つからず。冷蔵庫の中のお飲み物くらいしか…』っだってさ」
「不可抗力だよねぇ」


と私も笑う。

が、次の瞬間には彼女の笑みが消え去えり


「まぁ、アンタらの会話は狂気の沙汰としか思えんかったけどな。なんや、ヤマトゴキブリやら、クモやら。狂気やった。狂ってる。」


終始言われ続けた。

そんな珍事件もありながら、というか、あの珍事件のおかげでよりこの旅が奇跡だらけの旅になって私はとっても嬉しかった。


あれでシャワーを先に彼女が浴びていたらトラウマになってたかもしれないけど、私だったからよかった。

これも奇跡だね。きっと。


私は彼女がシャワーから出るのを待たずにベッド・イン。

その後の記憶は全く無し!



彼女によると『おかえり』は言ってくれたで、とのことだけど覚えてない。



果たして本当に私からの『おかえり』だったのだろうか。。。



謎にホラー風に終わってみるw


長くなるから2日目はまた別の記事に~。



いやはやでも今回の旅でマジでよかったなって思うのは、想像していたより人が少なかったこと。お盆の最終土曜日曜だったからか屋台も5,6人並ぶ程度で本当に過ごしやすかった。

因島も島ごとぽるの展も堪能できた1日目でした!!

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