私が接客応対で大切にしていること~お子様編~

イベントやMCの時代もそうでしたが、お子様への対応がちょっと苦手な私。

親御さんの目もあるし、何をするか分からないからとっても緊張します。

特に着ぐるみの時は一番怖かった相手です。

着ぐるみなんてお子様寄せみたいなところあるのに、一番の天敵がお子様という…。愛しているのに傷つけてしまうシザーハンズみたいな気持ちでいつも入っていました。


今の職場にもお子様は沢山来られます。


お子様と目線を合わせる事やネガティブなことを言わない事などは今まで私もやっていたのですがある人の応対がすっごい素晴らしくてそれから私はその人を倣って対応しています。


彼女はセンスも素晴らしく体型も整っていて仕事も出来る…。私と同い年なのにかなり年上に感じられるほど対応能力が高い方でした。

今は違うお仕事に就いてしまったので彼女と共に働くことは出来ないのですが、「いつも心に高木さん」。この言葉を胸に応対する毎日です。
(シレっとお名前をばらしてしまった…)


話を戻しまして、彼女の応対は…


敬語。


お子様にもきちんと敬語で対応されていたのです…!

最初は親御さんと喋ってて、そのまま釣られて敬語になったのかな?と思っていたのですが、彼女はどんな時でも敬語で対応していました。

例えば、お子様が可愛い人形を持っていたら


「可愛い人形を持ってますねぇ。お好きなんですかぁ?」


と、彼女の綺麗な声でそう聞いていたり
赤ちゃんが泣いてしまったら



「あー、悲しくなっちゃいましたねぇ。ごめんなさい。もうすぐ終わりますからねぇ!もうちょっとお待ちくださいねー!」


と。敬語なのです。

私は衝撃を受けまして…。

あやす様な声・口調なのですが、敬語であやすと随分印象が違いました。


お子様に敬語を使う彼女にご両親も少し面食らった顔をしていましたが、皆さん嫌そうな顔はしていませんでした。
お子様の方もなんだか分からない言葉で話しかける彼女に興味津々でした。


そんな彼女を見て「やっぱりカッコいいなぁ…」と。

私はその日からお子様に敬語を使っています。

あまり難しい敬語は理解できないので優しい敬語に変換するのも大事です。
一度、ポカンとされてしまって「あちゃー…」と恥ずかしくなりました。


年下を無意識に下に見てしまう。
これは中学校辺りの先輩後輩関係が出来てから意識し始める縦社会の常識。でも、これって応対にも持ってきてしまったら駄目だよなぁ。と今までの自分を反省するきっかけにもなりました。


そう言えば、こう言ったことは結構頻繁にどこでも起こっていて…。

この前、母と買い物に出かけた時の事。

母が先に靴屋に入り、同年代くらいの店員さんと靴を選んでいました。
そこへ私も合流し、一緒に靴を見させてもらいました。

その中で「いいな」と思う靴があり、私はその店員さんに

「この靴履いてみていいですか?」

と尋ねるとその店員さんはフランクに

「いいよ」と言われました。

母には終始敬語の彼女から出た突然のタメ口。


「いいよ、もちろん!」と言葉は続いたのですが、私はちょっと不服。


その「いいよ」は決してあしらう感じではないです。ただ子供に了承する時のような反射的な「いいよ」でした。


その後続いた「もちろん」という言葉は私をお客様として見ている気遣いが感じられましたが。

きっとその店員さんにも私と同じくらいの娘様がいるのかもしれません。

だけど彼女のその「いいよ」のおかげで私も身につまされたのでした…。


確かに、私も中学生や高校生の方がお店に来られたら気を抜いたような、あしらうような対応をしていたかもしれません…。
彼らの緊張を解くための応対でフランクな話し方が必要な時もありますが、気持ちは丁寧を意識しなくては…。

無意識に年で人を判断してしまう常識を少しずつ壊せていけたら応対だけでなく色々な所で気づきと学びが深まる気がしますね。


mako

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