私が接客応対で大切にしていること~変な所で笑わない~
タイトルの『変なところで笑わない』ってどゆこと?って感じですよね(笑)
私はこの事をMC事務所の社長さんに注意されました。
変な所で笑っている、と言うのは指摘されて初めて気が付くことだと思います。
そもそも笑っていることを指摘されるのって大人になったらあまりなくなりますよね。
子供の時は「静かにしましょう」と注意されたこともありますが…。
変な所で笑う、というのは例えば単語と単語の間だったり、言葉の区切りだったりでクスっと笑ってしまう事です。
私は無言を埋める為・(自信の無さなどを)誤魔化す為に笑っていました。
要は間が怖くて笑ってしまっていたんですね。
例えをあげるのであれば、こんな感じです。
「あは、そうですねぇ、私はこちらの方が、ふふ、はい、ふふふ、おすすめですねぇ、へへ」
咳をする感覚に似ていると言うか、笑顔を作った時に漏れ出る息の残りというのか…。そんな笑いが混じっていました。
これで言葉が続いていると勘違いしていました。
なので笑っている方は安心しておりますが、聞いている方は辛かったでしょうね。
指摘してくださった社長は私が声優事務所でお世話にあなっていた頃に出会った方です。
MC時代の若い私は自信も無くてどっちを向いても知らないことだらけの上、MCポスト獲得競争にも巻き込まれていたので不安で堪らなかったので特に酷かったんじゃないかと思います。
指摘してくださった社長、本当にありがとうございました。
こういう指摘は結構ナイーブですよね。
だって、気が付いていない癖…しかも笑うという一見ポジティブなことを指摘されるんですから。
指摘された最初はよく分かりませんでしたが、指摘された瞬間から鮮やかに見え始めた自分の変な笑い…。正直びっくりしたのを覚えています。
私はまず『自覚』から始め、その後笑いそうなタイミングで息を止めたり親しい間柄であれば変な間を作ってでも止めてみたりしました。
自動搭載された笑いを抜くのに結構時間はかかりました。
『笑う』ことと『微笑む』ことは違うのだな、と思ったのはこの指摘を受けてからです。
当たり前じゃないか、と思われる方もいらっしゃると思います。
そう、当たり前なんですけど私は分かっていなかったです。
言葉の意味は頭で理解できていましたが、腑に落ちていなかったという感覚でしょうか。
それからは言葉はなるべくお尻までキッチリと発音することを心がけています。
でも日本語を綺麗に言い切るってなかなかしないですよね。
だから言い切ることに違和感があると言うか…。
日常会話も何となく察して話すことが多い気がします。
だけど、そこを曖昧にしていいのは日常だけ。
お仕事中はなるべく気を付けて最後まで言いきります。
「こちらの商品新商品で~(お客様の反応見て「ふふふ」と笑いつつフェードアウト)」
ではなく
「こちらの商品、新商品でとってもお勧めですよ~」
と、言うようにしています。
もちろん、上の感じで大体の人は私が何を言いたいのか理解してくださってニコッと笑ってくださいます。
こういう心遣いが出来る方が多いって本当に素敵ですよね。
ですが、敢えて私の訓練のために綺麗に言わせていただいております。
もちろん、お客様に対して「この商品は絶対似合います!」と言った言いきりはしません。これは絶対(笑)
何に対しても決めつけるような事は言わない。これは接客の鉄則ですよね。
在庫の確認なども「あります」「ないです」をはっきり言わずに
「確認いたします」
と、どちらも言わないのが円滑に進むかなというのが私の経験則です。
「ある」と言った時に無かったらお客様をガッカリさせてしまうし
「ない」と言ってあったらお客様からの信頼を失くしてしまいます。
微妙な変化ですが大事な変化。
私の言葉を大切にするというマインドは、実はこの変な笑いのきっかけのおかげかもしれない、とこの記事を書いていて思いました。
こういうことに気が付けるのも言語化の賜物ですね。
mako
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