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『かこさとし展』‐学び、行動し続ける意欲に触れる。

母、私、息子(4歳)の3人で、「かこさとし展」へ行きました。

※かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと<東京 渋谷>Bunkamura ザ・ミュージアム。(2022.7.16-9.4)

https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/22_kako/

絵本作家の かこさとしさん (1926-2018/92歳) の「だるまちゃん」シリーズ、「からすのパンやさん」シリーズは息子のお気に入りです。

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かこさんは19歳で‘敗戦’を経験。

軍人を夢見た自分に、戦後、自責の念を抱き、間違った判断をした自分をいかに償えばよいか自問されたそうです。

セルツメント活動(貧困地区に医療所や託児所を作り、そこでの人的福祉活動)を通じ「未来を担う子どもたちのために生きる」という使命に出会い、600冊を超える著作を残されています。

東大で化学を学び、工学博士、技術士であり、昭和電工(47歳退社)でも働かれていました。

ライフワークにも化学/科学の視点が多く、地球科学、生物、人体、土木、気象…と様々な分野の絵本があります。

それらの本は、子どもたちの物事を理解するための手がかり=「見取り図」としての役割も果たしています。

かこさとし展では数々の緻密な絵、スケッチの展示があり、引き込まれました。

かこさんが、目の前にいる子ども達と生き生きとした時間を共にしたことが目に浮かびました。

そして、子どもたちの心に届くものを作り続けた創作の軌跡に心が揺さぶられました。

かこさん の経験、創作の基盤となっている想い(以下引用)

“子どもたちは、ちゃんと自分の目で見て、自分の頭で考え、自分の力で判断し行動する賢さを持つようになってほしい。その手伝いをするのなら、死にはぐれた意味もあるかも知れない”ーかこさとし『未来のだるまちゃんへ』(引用おわり)ー

が心にしみました。

これからも、かこさん の様々な絵本を手に取りたいです。

絵本を楽しみながら、大人になった自分へ問いかけ続ける必要を感じました。

かこさんのエネルギー・意欲に触れ、学び、行動することを自分なりに続けていこうと前向きな気持ちの充電も出来ました。

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