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「80歳まで取材して書きたい」と思ってきた

はじめてのnoteで少し緊張しています。
えいやっと書き始めたいと思います。

先月、50代からのキャリアをテーマにした記事を公開させていただきました。

https://drive.media/posts/33138

お話をうかがったのは、「株式会社エンブレックス」代表の大西純さん。
現在、「一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会」監事をはじめ、
5つの団体で役割を担い、活躍されています。

大西さんにはそれまでのキャリアと現在、今後についてお話を伺ったのですが、こちらの気持ちもほぐしてくださるような穏やかな語り口調で、とてもわかりやすく丁寧にお話いただきました。
本当に本当にありがたかったです。

この取材は、もともと編集長とのやりとりの中で、
50代からのキャリアを掘り下げた記事があるといいなあと思ったことを
編集長から背中を押されるかたちで、形にすることになりました。

私が2021年に50歳になったことが大きいのですが、
読んでくださる方が、50代からのキャリアを思い描くときに励まされるような記事になればいいな、
いろんな世代の方が参考になるような記事ができたらいいなと思っていました。

50代の友人たちにも話を聞き、「80歳まで取材をして書く仕事をしたい」と思ってきた自分とも向き合いました。

なぜ80歳なのか。
20代の頃、「自分が一生続けられる仕事はなんだろう」と考えたときに、
当時よく読んでいたフリーペーパーの記事を眺めながら、
小学校の時から日記を書き続けてきたことを思い出し、
「この仕事なら続けられるかもしれない」と思ったのでした。

そのときに思い浮かんだのが、
白髪姿で人の話を聞いて、メモをしている80歳の自分でした。
なぜ80歳なのか、それはもしかしたら
80歳前後で他界した祖母たちの影響があるかもしれません。
父方の祖母は、亡くなる直前まで漢字の勉強を続けていて、
子どもの頃、そばで見ていたその姿を今でも覚えているのですが、
だからでしょうか。

「人から話を聞いて書くこの仕事なら、ずっと学び続けられる。
成長し続けられる」

そう強くも思い、ワクワクしたのでした。

その後は、地元の新聞社や制作会社などをまわり、
「4年制大学卒か経験者しか採用できない」と言われたことで、
「じゃあ、専門学校に行って経験を積もう」と単純な理由で上京し、
昼間バイトをしながら夜間のスクールに通い、
なんとかマスコミ業界に飛び込むことができたのでした。

美容師さんに向けた専門雑誌を編集していた時代に、
90歳を超えて美容師を続けていた吉行あぐりさんを知ったことも、
高齢になっても生き生きと仕事を続けるのが自然なことだと思わせてくれました。
編集長がインタビューを担当されたので私はお目にかかってはいないのですが、編集長から話を聞いたり記事を読んだりしたことで、
「なんてかっこいいのだろう」と尊敬の思いを抱いていました。

おばあちゃんになっても、笑って仕事がしたい。

そう思ってきました。


でも、実際に歳を重ねると、いろいろとリアルな壁を越えることも多くなり、将来もみえづらく感じるようになりました。

「80歳まで取材をして書く仕事をしたい」は、
いつしか自分を励ます言葉になっていました。


今回、大西さんに取材させていただけたことで、
やっぱりこの言葉を胸に仕事を続けたいと思いました。

でも、これからはもっと肩の力を抜いて、
楽しい、こうしたいという自分の気持ちを抱きしめながら、
ご縁を大切に、読んでくださる誰かの参考になるような
記事をつくっていけたらと思っています。


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