見出し画像

【本レビュー】スター/朝井リョウ:朝井リョウさんまで271日

ベストセラー『正欲』と共に作家生活10周年を飾った長編小説

スターにしきのみたいに
自称でも(失礼)
「スター」って気がついたら最近いない。

いるのは「インフルエンサー」だ。

これは、あるスターのお話ではない

スター=才能に溢れた人
を目指していたら、
「あれ?スターの定義って多様化してる?!」
ということに気が付き悩む若者の話。

感想はブクログをご覧ください!

HNが「ろこ」だけど
写真は「みもざ」だからご安心を!!

ブクログに書いていない感想

スターは今で言うインフルエンサーになるときもあるが、
インフルエンサーはスターではない。

本書を読んで改めてそんなことを考えさせられた。

例えば。

かつての浜崎あゆみはスターで
インフルエンサーのときもあった。
誰でも知っている。

一方で
竹脇まりなさん※は?
※フィットネス界の有名YOUTUBER で
 筋トレ動画見ています!!笑

多分、竹脇まりなさんを
父に聞いたら知らないだろう。

そんな感じだ。

それは、みんな金曜の夜は
ミュージックステーションを見ていた時代では
なくなったからだ。

それぞれの価値観に刺さるものをみている。
同じ価値観のグループの中の
スターがインフルエンサーなのだと思う。

才能とかお金がなくても
インフルエンサーになって一発逆転できる時代が
いいか悪いかというのは答えがない。

しかし、
少なくとも自分で問いを見つけて
自分なりに答えを出すことはできる。

そんなことを考えさせられる一冊だった。

では、朝井リョウさんは?

文芸界の、「スター」だという方もいると思う。
それはそれでいい。

これは、わたしの妄想だが、
朝井リョウさんは「スター」と呼ばれることを
望んでいない。

せめて「読者に問いを出す人」くらいに呼ばれたいのでは
と思った。

情報があふれる時代、

調べればわかることが多いのだから
コスパよく生きたいに決まっている。

わたしもそうだ。

でも。

それは答えなのか?
自分が本当に求めるものは?

答えのありふれた時代に
あえて問いを出して自分の答えを見つける。

それが本当の多様性なのではと
朝井リョウさんは問いかけているのでは

他の作品を読んでも思うのだ。

余談

本記事のアイキャッチ画像は
江戸時代の松本幸四郎さんだそう。
この時代では彼は間違いなくスターである。

・・
今日は「【本レビュー】スター」のお話。
明日もお楽しみに!

小声:
スキ♡を押してもらえると嬉しい!
反応があると明日も続けられそう!

・・・・

朝井リョウさんエッセイ3部作

風と共にゆとりぬ (文春文庫)
人生を変えた一冊(と朝井さんに言いたい)一冊

時をかけるゆとり

そして誰もゆとらなくなった(最新エッセイ)


この記事が参加している募集