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萌える商店街(新潟県新潟市沼垂地区)

ことしの総務省「ふるさとづくり大賞」で優秀賞を受賞された田村寛さんを訪ねました。

田村さんは新潟県新潟市沼垂(ぬったり)地区で昭和レトロな建物を活かした「沼垂テラス商店街」を誕生させたことで、全国的に注目を集めています。

6/2 朝市の様子
商店街のシンボル「猫」に仮装するゆかいな商店主たち

30年前、田村さんがUターンして家業の割烹料理店を手伝い始めた頃の商店街は典型的なシャッター通りでした。

2013年頃の商店街

田村さんは「店を持続的に安定させるには地域全体の活力がなければ駄目だ」と考えていました。そこで青果市場だった趣のある長屋に目をつけて、自ら惣菜とスイーツの店を新規出店。

その後、さまざまなショップに入ってもらうために、なんと地域の長屋を丸ごと買い取ります。「無謀すぎる」と多くの人に止められましたが、まちづくり会社「テラスオフィス」を立ち上げて長屋の大家になります。

驚くのは、わずか1年で長屋の空き店舗がすべて埋まったことです。田村さんのセンスはすごい。

左から「mountain△grocery」、「work place シロツメ舎」、「編むと紡ぐ」
右「taruhi glass works」左「spice curry podoco」
左「ひとつぼし雑貨店」右「テラスオフィス」
家具・コーヒー・染め織り布を扱う「ISANA」の前で

その後も出店希望者は後を絶たず、田村さんは商店街のサテライト店舗として、周辺地区の空き物件に新たな入居者をマッチングさせる取り組みを行っています。

ゲストハウス「なり」

現在、沼垂テラス商店街は長屋23店舗とサテライト5店舗で構成されています。全国的にも例がない奇跡の再生です。

テナントの入居者は若い人が多く、ノスタルジックな風景に惹かれた人ばかり。商店街の後ろにそびえ立つ煙突がなんともエモい。私も一目でやられました。

昭和レトロが好きな方、沼垂テラス商店街おすすめです。

商店街を新生した田村寛さん(左)と。
田村さんの座右の銘

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