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牧野信一「秋雨の絶間」

本日は、牧野信一「秋雨の絶間」を朗読しております。

養家でかわいがられ、豊かな暮らしをしている少女の、けれど実の母を恋しく思う心情が、きめ細かに綴られています。
場面場面の情景描写の美しいこと!
ラストは諦念を暗示させる光と、それを包むような虫の鳴き声と雨の音が、せつなくも優しい作品です。

牧野信一は私の従伯父(いとこおじ・父の年嵩の従兄)です。

牧野信一の作品はほかに、
「地球儀」「香水の虹」「ライス・ワッフルの友」「街上スケツチ」
「どうしたら私は憐れな彼女を悸さずに済せるだらう」
「センチメンタル・ドライヴ」「鸚鵡の思ひ出」
「I Am Not A Poet, But I Am A Poet.」「四郎と口笛」「蛍」
「心配な写真」「舞踏学校見物」「小田原の夏」「満里子のこと」
も朗読しております。

あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。