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みんな違うから面白い認知症

新卒で会社に入社して5年。初めは有料老人ホームで約2年半働き新卒採用へ異動してからも2年が経とうとしています。
次第に現場の思い出を忘れかけてきているので、ここからは私が感じた思い出と今介護職をしている方へ実際の経験も聞きながらnoteをゆっくりと更新してけたらと思います。

認知症の方との関わりって大変そうですよね

学生から多いのはこの質問。
異動して学生と関わるようになってからあまりの多さにびっくりしました😳
祖父母が一緒に同居していたり、実際に認知症だと関わりがあるのかもしれませんが、最近は核家族化も増えてきているので、なかなか身近に高齢者がいないと認知症の方だけではなく高齢者の方と自分が話せるかを不安に感じる方も多いです。

そんな時に私が話しているのは、

「認知症の人たちと話すのってすごく面白い!!」ということ。
認知症と言っても全てを忘れてしまうわけではありません。
自分にとって大切な出来事や楽しかったこと、辛かったことは今でも覚えているものです。これがとても感慨深い。

施設だと様々な認知症の方がいましたが、人それぞれ過ごしてきた背景が違うので語る物語も全然違います。
・大好きな旦那さんと海外旅行に行ったお話
・銀行でそろばんを弾きながらオフィスレディをしていた話
・孫やひ孫が小学生になった話
・大学の教授で多くの研究をしていた話など、
自分にとっての宝物の話を聞くのはとても楽しく勉強にもなりました。

また、最近のことを忘れやすいということを私は前向きに捉えて、同じ話をされる方に対してはどうやって話したらこの方はより笑顔になってくれるんだろう?より深い話ができるのかな?と探りながら日々仕事の中で模索していました。笑

逆に渋い顔をされた場合はその話は今後しないように覚えておかないとですね。

どういう大人になりたいかを考えさせられた

私のいた施設で入社当時から今でも覚えているK様という女性がいました。
この方は中度の認知症でありながら、いつも小さな物事に感謝を忘れない方でした。
認知症の方というのはぱっと見では全く分かりません。
私もK様は普通の方だと思い接しておりました。入社して初めの仕事は食事の配膳下膳だったのですが、K様はいつも「ありがとうね。美味しいから全部食べちゃった。いつもありがとう。」と毎食毎日おっしゃっていました。
ありがとうと言われて嫌な気持ちはならないですね。

それは食事だけではなく、排泄介助や入浴など様々なところでも言われることになります。次第に私もこの方は認知症なのだなと気がつくのですが、日々習慣化されていることだけは忘れなことに驚きを覚えました。
またいつもニコニコしており穏やかな性格から職員からも好かれていたのは大きかったですね。

この方以外にも、穏やかな性格の方は職員や他のご入居者からも愛されるようなキャラをしていたり、逆に怒りっぽい方も中にはいて、きっと昔からの性格は変わらないのだろうなとつくづく実感しました。

様々な個性の方がいましたが、人生の大先輩方をみていると私は将来どういう高齢者になりたいのか今から気を付けておくことや習慣化したいことは何かなどをとても考えさせられました。

普通に社会人として日々を過ごすのであれば習慣なんてもしかしたら気をつけるきっかけはないかもしれないのですが、認知症になっても自分の習慣が継続されることが多いのであれば私は今からでも気を付けたいな〜と感じたところです。

それと同時に私は今は歩くことが大好きでよく2,3時間歩いているので、高齢者になったら確実に徘徊して家族を困らせるのだろうなとふと思い笑ってしまいました。




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