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僕の半生Part.14 カメラとの出会いと映像制作を始めたきっかけ

こんにちは。フリーランスのビデオグラファー&ドラマーのまきおです。
僕は3年ほど前に、「僕の半生」という、30歳を前にした自分の半生を振り返るシリーズを書いていました。

自分の忘備録として始めたのですが意外と好評で、たくさんの人がこのnoteに訪れてくれました。

本来僕という人間は、根っこには強烈な劣等感と、それゆえに人のことを信用できない感覚が渦巻いています。
その由来は、10代の頃の辛い経験が明確に影響しているのですが、その辛さの中に自分のルーツがあると思っています。
今改めて、自分の経験、半生を振り返って、なんで音楽をやっているのか、自分のルーツを確かめたいなと思いました。
また辛い経験をしている人のために、
”こんな人もいるよ”
って伝えられたら、少しでも気休めになればいいなと思ってます。
そうなれるかはわかりませんが、何回かに渡って自分の半生を振り返りたいと思います。
-僕の半生Prat1.小学生編 劣等感と興味の過集中-より

簡単にまとめると、高校時代、絶望の闇に飲まれて苦しんでいた僕が、仕事や音楽活動を通して得られたさまざまな出会いの中で光を掴んでいく、そんな半生のお話でした。
できれば、高校時代の苦しみを語ったnoteだけでも読んでもらえると、この先の内容が楽しめると思います。少々長いですがぜひ。

このシリーズを書いてから約3年、自分の状況はガラリと変わり、コロナ禍も相まってあの時想像した未来とは全く違う現在があります。
あの頃は自分が「フリーランスのビデオグラファーになる」なんて、想像さえしていませんでした。
改めて自分の人生は面白いなと思っています。
自分としてもここまでの経緯を改めて振り返りたく、このシリーズの続きを書いてみようと思っています。

カメラとの出会い

時は2018年末、今から考えると僕は大きな出会いを経験しました。
それは、「カメラとの出会い」です。
きっかけは単純でした。いいな〜って思っていた女の子が、カメラが好きだったからです。笑
30歳を前にしても男ってのは単純なものですね。笑
そうして年の瀬のヨドバシカメラでなけなしのお金を握りしめて、SONYのα6300というカメラ(現在は廃盤)を購入しました。
まぁ、手元に残ったのはカメラだけだったんですが。。。笑

カメラを構える当時の自分

正直、高いお金を払ってカメラをわざわざ買う人の気持ちがわからなかったのですが(失礼)、スマホで撮った写真とは全く違うそれが出てくる写真専用機の楽しみに、すぐにはまっていきました。

DIYなフルアルバムのリリースと、自作のMV制作

さて、ちょうどその頃、自分が所属するバンド「shannons」は初めてのフルアルバムの制作を行なっていました。

クラウドファンディングで資金を集め、信頼できるエンジニアさんとスタジオを1週間貸し切って、篭りっきりでDIYなアルバム制作。
結果として最高なアルバム「クロールで旋回しながら」を2019年4月にリリースしました。

アルバムを出すからにはミュージックビデオも出したい。
1本は知人のクリエイターに頼んで「深海」という曲のミュージックビデオを作ったのですが、折角ならMVも自分達で作りたい、そういう話がshannonsの中で出てきました。

それまでは自分が「映像を作る」なんて想像もしていなかったのですが、ちょうどカメラを買ったところだったので、
「自分達で映像を作るなら、まきお担当だろう」
ということで、僕が準備することに。
全くのど素人ながら必死で頭を捻り、生み出したのが「夜のステップ」という曲のMV。
構成から撮影編集まで僕が作りました。

この時はカメラのマニュアル設定さえ知らなかったですし、本当に手探りで撮影していました。
でも、正直めちゃくちゃ良くないですか?
今見るともちろん、甘いところはたくさんありますが、処女作にしては素晴らしい作品が出来ました。

僕の半生シリーズでも繰り返し書いてきましたが、僕の半生を通して特徴として現れている
「興味の過集中」
それが発動した瞬間だったと思います。
何も知らない中で手探りでコンテを作り、撮影をし、編集をする。
自分にとってはそれが楽しいことであり、またそういった作品作りができる環境=shannonsがあったことが、本当に幸せなことだったと思います。

少し話がそれますが、今ではよく
「ビデオグラファーになりたいのですがどうしたらいいですか?」
という質問を多くいただくのですが、結論を言ってしまうと
「とにかく作る!」
ということだと思います。
準備をするのが得意な人はたくさんいます。
機材を買って、知識を集めて、スクールに通って。。。
でも結局、クリエイターはクリエイトすることが仕事なので、
どんなものでもまずは一つ作ってみる。作ってみないと始まらない。
僕は自分の経験からそう思います。

少しずつ映像制作を頼まれるようになる

こうして初めての作品を作った自分ですが、2019年はまだそこまで映像制作の活動は行なってはいませんでした。
むしろバリバリの現役ドラマーとして、月に何本ものライブをこなす日々でした。

ただ、2019年の終わり頃から少しずつ、「夜のステップ」のMVを見てくれた友人から、ライブの撮影など少しずつですがお仕事として映像制作を頼んでいただけるようになりました。

基本的に僕は、自分が映像を作る中で映像制作について学んでいきました。
そんな感じで、2020年頭頃までには少しずつ「ビデオグラファー」っぽくなってきていました。

しかしそんな中、大きすぎる転機が訪れます。
そう、それはコロナ禍の到来です。。。

多くの人がそうであるように、コロナ禍以降に僕の生活は一変しました。
僕の場合はコロナ禍がきっかけとなって、ビデオグラファーとしての活動へと大きく舵を切ることになっていきます。

続きは次回。。。

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