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10代のような片思いをした結果、僕はカメラの仕事をするようになった話。

こんにちは、フリーランスで映像制作とドラマーとして活動しているまきおです。
今日はちょっとふざけたタイトルのnoteですが、これは比喩でも煽りでもなんでもなく、文章そのままの意味です。

今日は僕が、大切な仕事道具であり相棒の「カメラ」と出会ったきっかけについてお話ししていきたいと思います。
それはロマンチックのようで、運命的なようで、ただの偶然のようなお話しです。

今の僕の働き方について

まず今自分がどんな仕事をしているのかについて簡単にお話ししておきたいと思います。
今はフリーの“ビデオグラファー”が主な仕事です。
ビデオグラファーという単語に馴染みがない人も多いと思いますが、
「自分で映像を撮影して編集して納品する人」
といった感じです。要はフォトグラファーの動画版、といった感じです。

↑僕が2021年に制作した映像の作品集です。

企業さんから依頼を受けて、採用や商品PRの動画を作ったりYouTubeチャンネルを作ったり、ミュージックビデオを作ったり。

特に僕は長年バンドマンで、ドラマーとしても活動しているので、ミュージシャンのつながりからMVを作ることが多く、その点がビデオグラファーの中でも特徴的かもしれません。

そんなカメラに関わる仕事をしている僕ですが、カメラとの付き合いは実はそんなには長くありません。
カメラというものをちゃんと買ったのは、2018年の12月。今から3年半ほど前のことです。

本当にくだらない、カメラを買った理由

大学生の頃から長くバンド活動をやっていた僕は、ライブを記録したりデモ映像を撮ったりするために、記録用のカメラを買ったりしたことはありました。
でも、あくまで必要であったから買ったのであって、カメラを楽しむということはあまりしていませんでした。
当時の僕のカメラへの印象は、どちらかというと
「写真を撮って誰に見せるの?撮った写真はどうするの?」
くらいのものでした。
なので記録用のカメラはライブやスタジオの時にしか持ち出していませんでした。

そんな僕がカメラを買った理由。。。それはとても単純で子供みたいな理由でした。

それは…ひさしぶりに片思いをした女の子が、カメラが好きだったからです笑
なんとも恥ずかしい理由ですが、本当なんですねぇこれが。
男が楽器を始める理由はほとんどがモテたいから、なんていったりしますが、
僕がドラムを始めたのはモテるためではなく自分を磨くためだったんですけど、
カメラを始めた理由は女の子とお近づきになりたいから、でした。

しかも、僕がバンド用に買っていたカメラを見て
「同じメーカーのカメラ使ってる!」
なんてその子が言ったものだから、
「あれ、もしかしてカメラ買ったら話題にできる?」
なんて思っちゃったんですねぇ。

当時の僕はパートタイムで働きながらバンドマンをしていたので、お金は全然ない生活でした。
そんな中、なけなしのお金(通称ボーナス払い)を握りしめて、ヨドバシカメラで購入したのが、SONYのα6300というミラーレスカメラ。

…もちろんその子が使っているカメラと同系統のカメラです。

そんなきっかけでカメラを手にした僕は、
「せっかく買ったんだから色々撮ってみよう」
と思って、カメラを持って出かけたりするような日々が始まりました。

写真ではなく”映像”の魅力に気づく

そうしてカメラを手にした僕は、写真より“映像”が身近にありました。
なぜかというと、やはりバンドをやっていたからですね。
音楽と映像は相性がとてもいいものです。

このα6300で撮影したライブ映像のクオリティに驚いたのは今でも覚えています。

そしてちょうどその頃、2019年の冒頭に、自分のバンドshannonsはレコーディングをしていて、4月にフルアルバムをリリースすることが決定していました。

リリースに合わせて、
「自分達でミュージックビデオを作ってみたい」
そういう話を、バンドメンバーの間でするようになりました。

当然制作するのは、カメラを買ったばかりの僕が担当することになりました。
そうして、初めて自分で脚本を書き、撮影し、編集したミュージックビデオが誕生します。

こうして、「時間をカメラに記録して、作品として形にしていく」という映像を作る作業に、どんどんと僕は魅了されていきました。

そして残ったのはカメラだけだった

…もうこのタイトルで察してください。笑
その女の子には残念ながら振られてしまいました。手元に残ったのはカメラだけ。
振られた直後に関西でのライブがあって、地元の先輩や音楽仲間と一緒に王将に行くまでは、一つもご飯が食べられず寝られなかった記憶があります笑

いい歳こいて片思い、そして失恋。10代かよ!と突っ込みたくなるような出来事でしたが、それでも僕とカメラが出会うきっかけをくれて感謝しています。

その後コロナ禍が訪れて、音楽活動も仕事も満足にできなくなった僕は、映像の勉強をし、2020年夏頃から今のビデオグラファーとしての仕事をするようになっていきました。

きっかけなんてそんなものなのかもしれない

こんな小っ恥ずかしい話を晒してまで僕がカメラを始めたきっかけを暴露したのは、僕がドMだから、ではなく、
「きっかけなんてありふれたもので、その時には気づかないようなもの」
なのかもしれないと、皆さんに伝えたかったからです。

こんなきっかけでカメラを始めた僕ですが、収入的には会社員時代の3倍程度にまでなり、ずっと実現したかった「自分の力で収入を得て生きる」ということを、実現してくれる大切な仕事になりました。

「自由に生きろ!」
と強制されるような現代、好きなことややりたいことが見つからなくて悩んでいる人も多いように見受けています。

「やりたいことを見つける」
というとすごく大層なことかもしれませんが、実はきっかけはこんな単純なものなのかもしれません。

今思うと、今の仕事につながるいろいろなきっかけや要因は、今からすると意味があるけれど、その時は意識していなかったことばかりです。

・中学時代に入学したワンダーフォーゲル部が弱小部すぎたので、吹奏楽部に転部した結果、その後15年以上バンドマンを続けることに。
・唯一内定を出してくれた会社の同期が独立したりして、今仕事仲間になってくれていたり
・高校時代に人と馴染めず苦しんだ経験が、努力する自分を作り上げて今の仕事における信用につながったり

あまり深く考えず、ちょっとしたきっかけで大きな人生の転換が始まるかもしれません。
すでに少しでも興味を持っているものがあるあなた、それはもしかしたら、運命の出会いかもしれませんよ?

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