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「ピンク色」をちょっと自分に許せるようになった話

みなさんはピンク色ってどんな印象がありますか?

わたしは、かわいい・女の子っぽい・やわらかい・春・桜・フェミニンです。
とくに「かわいい・女の子っぽい」イメージが強くて、長らく避けていました。

自分はそんなにかわいくないし、女の子っぽいフリフリも似合わない、ブスだしデブだし、脚は太いし、到底「女の子」とは程遠いからピンクには不相応だと思ってきました。
あと、なんとなく「女の子」であることを避けていたように思います。
もともと少年マンガ大好きだし、水色の方が好きだったから「女の子っぽく」を押しつけられるのも嫌だったからです。
「女の子」ってお化粧もダイエットも髪の手入れもがんばらなくちゃいけない気がして、しかも体型は華奢で細い手足をもっていないといけない気がして、でもそんなの到底できっこないって思っていました。
「女の子」になったらそういう熾烈な戦いの中に放り込まれるから、あえて「女の子」を放り出して、戦わなくてもいいようにしていました。

でもそんなわたしの思い込みは大学生になったタイミングで変わっていきます。
それは(単純ですが)人から「かわいい」と言われるようになっていったことです。
(当時は今と比べるとさらに顔もパンパンで化粧も知らないデブスだったが)
ほめてくれた方々ありがとう…ありがとう…

親兄弟親戚ではなく、他人から外見を褒められるという経験を大学生になってから多くつみました。
ネットでの活動も活発にしていたので、幅広い年代・いろんな人に出会ったからかもしれません。

20歳を超えたあたりから、身体の思春期が終わって食事の量も減り、痩せていきます。
同時に足痩せマッサージの成果も出てきました(2、3年くらいやっていたと思う。今も続けている)。

他人から褒められていくうち、
もしかしてわたしは「女の子」なのか?
という気持ちが湧きはじめます。

そうした気持ちが少しずつ積み重なって、ある日臨界点を迎えました。

クリスマスが近いある日。
かわいいとよく褒めてくれる当時の彼がiPod touchを買ってくれるというので電器屋に行きました。
4色くらいあったカラーのうち、ピンクを選びました。
スカイブルーでもなく、シルバーでもなく。
何となく自分にもピンクが許されるような気がしました。
その後買ったiPhone 5SEもピンクにしました。

ピンクってなんなんだろうね。
結局「女の子」になったという自覚が生まれたからピンク色のものを持つことを自分に許せたわけですが、これはポジティブなことなのか、ネガティブなことなのか。

TV番組の実験で、ダイヤのアクセサリーを身につける・イタリア人に毎日褒められると女の子はどう変化するか?というものがありました。
どちらもめざましい変化が起こり、話題になりましたね。
あの実験の緩い変化ver.がわたしに起きたことだと思います。

褒められると自己肯定感が生まれて自信になるので、かわいい格好をしてはいけないとか、ピンクを身につけてはいけない、みたいな謎の呪縛が解ける可能性があると思います。

なので軽率に褒めていこ。
わたしも褒めていきたい。
今日の服のここ素敵ね!とか、あなたのここ好きだよ!とか
伝えていきたいね。

自己肯定感や自信には波があるから、自信がなくなったときがあっても、それは自然なことだと思う。
そんな時は過去褒められたことをちょっと思い出したり、自分のために時間を使ってあげたりして自分をケアしてほしいなって思います。

後日談

最近褒めてくれる人が増えて、うれしくなって化粧や洋服にまた興味が湧いてきました。
しばらく自己肯定感が低くなってて興味持たないようにしていたのだけど、おしゃれも悪くないな…って思うようになってきました。
まだ日によって気持ちのばらつきはあるけど、ちょっとずつ回復してきたみたいです。

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