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レジのプロ、タケウチさん

私は彼女のレジにしか並ばない。


10年以上通っているスーパーのレジのタケウチさんと私は、ただの店員と客の関係のなにものでもないのだが、お互いの家族構成や、子どもの年齢などを知っている。

彼女のコミュニケーションスキルは高い。

いつもお天気の話題を振ってくれて、私は一週間先のお天気を彼女から聞けるので、ここ数年天気予報を見ていないほど。

天気の話題のほか、その季節、その時期の話題を何気なく話しかけて来てくれる。

「その日は家族とタケウチさんとしか話していない」という日も珍しくない。

コロナ禍では非常に癒やされた。


高いのはコミュニケーションスキルだけでなく、レジをかごに移す時の、まるでテトリスのような手さばき。彼女の右に出る者は絶対いない。


ちなみに、私は専用のかごをそのまま渡すので、彼女が美しく、テトリスフィットしてくれたものをそのまま持って帰ることができる。


スキマに無駄なく、安全に入れてくれるし、肉や魚はマイバッグに詰められるようにかごの外に置いてくれるので、私は彼女とおしゃべりをしながら、私はせっせとマイバッグに肉や魚を入れていく。阿吽の呼吸だ。


さらに、他の店員にはない効率の良さがある。

ほうれん草や小松菜のような軽い葉物野菜は、かごの一番上に寝かせるのだが、その、乗せるタイミングが他の定員と異なる。


「〇〇円のお買い上げになります、3番(会計機)でどうぞ」

と言い終えたあとに、客が会計機で精算する。

彼女はその間に葉物野菜を手際よくかごに入れるのだ。

会計が終わったタイミングで、客は待つことなくスムーズに店を出ることができる。

時間にまったくの無駄がない。

こんないい仕事をする人を、私はいつもジッと観察する。

そして、このような魅力的な人をひいきする。


カフェ店員の松田さんもその一人だ。
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