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私の取っ散らかっていたベクトル

蒲田CODA

昨日は蒲田CODAさんにて弾き語りライブでした。ご来場いただいたお客様、ご一緒させて頂いた出演者様スタッフ様、ありがとうございました!

「CODA(コーダ)」とは音楽用語で、2つセットになっています。コーダを表すマークが付いていたら、相方が付いている場所までワープします。ドラクエのほこらみたいなイメージ。

コーダのワープした先は、曲のエンディング部分であるパターンが多いです。そんなとこから蒲田CODAさんは、「終着地」みたいな、最後に辿り着く場所みたいな、ほっとする安心できる場所のようなコンセプトだとかなんとか。うろ覚えでごめんなさい。

そのコンセプト通り、グランドピアノが置いてあるのにカジュアルでアットホームで、久しぶりの出演となりましたがいつも大好きな場所です。あとお店の人がやさしい。スマホで動画撮影してたら充電コードいつの間にかつけててくれるし、お水頼んだらストローと蓋ついて出てくるし、ミュージシャンにうれしい気づかい。私も人にやさしくしよう。

そんなアットホームなCODAさんだから、曲と曲の間のMCというお話タイムで、がっつり語りました。お客様との距離がとても近いので、一方的に「曲を聴いて聴いて!」というライブよりは、ご来場下さった方と会話するようなイメージで。

MOTTON CLUBについてもお話させて頂きました。なぜ音楽だけじゃなくて地域活性化とか他にも手を広げているのか。それは、音楽は音楽だけで独立して存在しているからではないと考えているから、とお話させて頂きました。

取っ散らかっていたベクトル

活動していると、音楽の良し悪しだけではない部分で評価をされることがあるし、音楽の良し悪しだけではない部分を売りにしている人もいる。このようなことは今に始まったことじゃなくて既に色々と議論されておりますが、私はこれは悪いことではなくむしろ当然だと考えています。

誤解がないよう補足しておくと、「ルックスがよい方がいい」「若い方がいい」とかそういうことじゃないんです。意識的にせよ無意識的にせよ、私たちは生まれてから今日に至るまで様々なものを目にし耳にしています。どんなオリジナル曲もそれらの影響を受けているということ。クラシックはいきなりソナタの旋律が生まれたんじゃなくてキリスト教の聖歌がルーツだったり、ジャズはいきなりかっこいいアドリブが生まれたんじゃなくて黒人霊歌がルーツだったり。

だから、音楽「のみ」を追求してゆくことは人間が社会で生きている以上できない。ずっとずっと考えていたこと。でも音楽「も」追求してゆくことならできるって気づいて、やっと何かが腑に落ちた。これまで取っ散らかっていたベクトルが全部同じ方向を向いた。10mあるベクトルが5本くらい全部違う方向向いているよりも、3mしかないベクトルでも5本同じ方向を向けば強い力で進めるよね。

ところで、よく政治と宗教と野球の話は人前でしちゃいけないって言うし、芸能人が政治の話をすると炎上する。相手を傷つけたり存在そのものを否定するのでなければ、本当はもっともっとしていいと私は思っている。自分の国や社会は自分を取り巻くものだから。自分の幸せのために。音楽・アート・お笑い・ファッション、社会に影響されていないものなんてない。魚の曲を作っているし今後も作るけど、そのために排他的経済水域や輸出入の問題についても色々と考えている。

普遍的な幸せ

「幸せ」っていう言葉を上記でさらっと使いましたが、じゃあ幸せってなんなんでしょう。私がこれかなぁって思うのは「(身の危険や恐怖を感じず)安心して過ごすこと」です。なんだこんなもんか、って思うかもしれないけど、人によって違う部分(チョコレートを好きなだけ食べるだとか家族との休日だとかサッカーに夢中になるとか)を削り落としていって、究極最後に残った普遍的なものがこれなんじゃないかって。安心して過ごすと自然と穏やかな顔つきになると思うから、「幸せ」には「笑顔」も含まれることを補足しておきます。

普遍的なものは大体ふわっとしていて抽象的だから、人によって認識が違うことも多々起こりそれ故にぶつかることもある。だけどこの「普遍的」ということが大事だと思うのです。普遍とはつまり自分も他者も共有できることだから。自分100%もしくは他者100%だったらどっちかががんばれない。普遍的であるがゆえにお互い一生懸命になれる。そんなコミュニティができたら素敵じゃないか。

私は曲を書いている時、素敵なコードが見つかった時、本を選んでいる時、読んでいる時、おいしい魚を食べている時などに、楽しくてうれしくてプラスの感情に満たされる。そんな時は「安心して過ごすこと」が実現できているのだろう。悲しくないのになぜか泣きそうな時って、実はこんな時だったりする。

あぁ私の取っ散らかっていたベクトルは、「普遍的な幸せつまり(身の危険や恐怖を感じず)安心して過ごすことを共有したい」という同じとこに本当は行きたかったけど今まで迷子だったんだ。MOTTON CLUB立ち上げの話が出た時「これだ!!!」って直感した理由がだんだんわかってきたぞ。

みんなとも共有したいので、引き続きよろしくね。

【ライブスケジュール】

6/14(金)錦糸町Rebirth
味可2nd mini album発売記念公演
「孤闘」
open18:30/start19:00
¥2500(+ドリンク、当日は+¥500)
出演・牧野公美(19:00〜)、小迫竜也、味可

6/23(日)赤坂Bar音滴
open19:00/start19:30
¥2000+ドリンク¥1000~
出演・牧野くみ、Irie

6/28(金)大塚ダイニングバー海
open18:00/start19:00
¥2000(1ドリンク込み)+1オーダー
出演・megumi、竹内亜紗子、牧野くみ(20:40~)

7/2(火)東新宿 真昼の月夜の太陽
open18:20/start18:50
¥2300+ドリンク

7/13(土)高田馬場JETROBOTランチワンマンライブ
open12:00/start12:30
¥3000(ミュージックチャージ+ランチ+1ドリンク+鮭とば食べ放題!)

7/27(土)元住吉 井田中ノ町夕市野外ライブ
ユニットくじら座
観覧無料
詳細決まり次第お知らせ致します

7/28(日)赤坂Bar音滴
夏の怪談キャンドルライブ(仮)
朗読・雨海智和
歌とピアノ・牧野くみ
ベース・平野なつき

ご予約・お問い合わせはMakkinya@gmail.comまで

頂いたサポートは日々の取り組みに大事に充てさせて頂き、皆様に作品や活動で還元できるようにがんばりマス!