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道楽者の矜持

少し前に「スコアメーカー」という楽譜制作ソフトを教えてもらったので、ようやくダウンロードしてポチポチといじり始めている。

カワイが提供しているんだって!めっちゃキレイに書けて、便利なものを無料でシェアしてくれてありがたい。

いいものはそれなりの評価・対価を得るべきと思うし、同時にいいものをみんなが共有できるようになればもっと豊かな社会になると思うのに。両方実現するにはどうしたらいいのだろう。

ありがたいことに今音楽系の学校に通い、プロフェッショナルな先生に教えてもらえてグランドピアノを使って練習することができて、図書館で楽譜を貸してもらえる。

めっちゃ貯金ぶっ飛んだしきっとこれからも飛んでいくしあくまでその対価だけど、それ以前に日本が平和だから音楽を学べる。だからありがたいって思ってる。環境破壊がもっと進めば楽器の材料がなくなってしまうかもしれない。楽器だけじゃなくて譜面台とか備品の金属の材料もそうだし、全てのものは地球のものが材料という感覚を忘れちゃいけない。

たまにギャラを頂ける案件があったり、ライブでチャージバックを頂けたり、会場や通販でCDやグッズを購入して頂けたり、このnoteも投げ銭や定期購読マガジンで収益があったり、とっ散らかってはいるけれど総括すると「音楽のお仕事」でちょっと収入がある。

が、それはインフラや衣食住を整えてくれる人がいて、平和と環境を守ってくれるからこそだと思っている。

たとえば私が音楽でものっすごい額のお仕事をしたり、めちゃめちゃインパクトのある社会貢献をしたとしても、彼らからしたら所詮道楽者だという自覚はある。

社会的価値や常識を得ようと考えたこともあるけど、まずは自分が道楽者だということを認めなければいけない。

でも、だからといって道楽者が無責任でいいかと言えば違うと私は思う。道楽者がほんのちょっとだけ結果としてみんなに楽しんでもらったりみんなを癒したりその対価を得たりするためには、先の平和と自然環境が守られていなければ成り立たない。

道楽者は平和と自然環境を守る義務があると思う。社会的地位だとか高収入だとか家族だとかは、それぞれの自己責任の元ならば手放しても構わないと思ってるけれど(だいぶ過激なことを言っている自覚はあるので「それぞれの自己責任の元ならば」というエクスキューズ)、平和と自然環境だけは絶対に手放してはだめだ。

だから私は選挙に行く。一生道楽していたい。ピアノ弾いて海のことを調べて、作った歌をみんなに聴いてもらって、あわよくば収入を得て、明日も学校に行って「もうヤバいかも」って言いながらレッスン行ってテスト受けてレポート書いて、好きな人と好きなごはんを食べてお酒を飲んでこれからも生きていきたいから選挙に行く。



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