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アルケル

牧野くみ
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※試聴版。オリジナル版(02:23)は購入後に視聴可能。

フランスの作曲家ドビュッシーが、東洋製のカエルの文鎮に「アルケル」という名前をつけて大事にしていたという逸話からイメージを広げて作った曲のショートピアノインストバージョン。

ドビュッシーが亡くなっても、アルケルは時を経てもいつまでも同じ姿で居続けてもしかしたらドビュッシーを待ってるんじゃないかって勝手に想像して切なくなりました。

”アルケル”

僕の質量は 君の手のひらに
おさまるくらいの ほんのちっぽけな ちっぽけな
東から海を越えて 君の机にやってきた

君の大切な五線紙が 意地悪な風に吹かれて
飛ばされてしまいそうな時 はじめて君の役に立つ
言うまでもなく幸せです
言うまでもなく幸せです

僕のお仕事は 万有引力に
おとなしく従って ここにいること ここにいること
君はある日 名前をくれた はじめて流れた あたたかいもの

もしも生まれ変わっても君の 役に立つ仕事がしたい
あまり笑ってくれない君の 奏でる音楽の側で
言われなくてもここにいます
言われなくてもここにいます

君の大切な五線紙が もう永遠に白くても
悪い大人に奪われぬよう 僕はまだここにいます

もしも生まれ変わっても君の 役に立つ仕事がしたい
また会える日を夢見ながら もう少しここにいます

言うまでもなく幸せです
言うまでもなく幸せです

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