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何でも聞いてね!を真に受ける新人、新人教育の難しさ

子どもの頃、学校で分からないことがあったら先生に聞きな!とよく親に言われていた

多分分からないことをそのままにするのではなく、学校で分からなかったことは恥ずかしがらずに聞いて解決してこいという意味だったのかなあと思う

「分からない」というのはなんとなく恥ずかしいことだと思いがちで、年齢を重ねれば重ねるほど
「分かりません」となかなか口に出せなくなってくる

それは子どもも同じで、無邪気に「なんでなんで?」と不思議に思ったことは何でも口にしていた幼少期から少し成長し、「これってこれで合ってるのかなあ?」と周りの友達に相談したり内内で解決しようとするようになる

大人になるとどうだろうか

例えば新人研修
この業界は万年人手不足なので、ちょっときつい言い方をしたり気に入らないことが増えて辞められでもしたら困るので、みんな手取り足取り教えて、「分からないことがあったら何でも聞いてね!」と明るく伝える
なんて優しい先輩なんだ!これはもう安心だ!となった途端の新人は恐ろしい

「○○ってどうしたらいいですか?」
「〇〇って言われたんですけど…」

何でも聞いてくるようになる
もちろん最初の頃は、答えを教えて吸収してもらう必要もあるし、正直その方が解決も早い&こちらの手が取られなくなるのも事実

しかしそこから成長してもらい、ひとり立ちしてもらわないといけないので答えを伝えるのではなく、
メモは見返したかな?
どうしたらいいと思う?
とこちらから質問返しをするようになる
勘の良い子は、だんだんと自分の意見を添えて質問するようになるけど、成長が遅い子や依存気質の子はいつまで経っても質問質問質問パレード

何でも聞いてね!の中にも段階がある

子どもの頃に聞いていた「なんでなんで?」
の延長戦にいる大人は永遠に誰かに頼りっぱなしで成長しない
それを教えるのもまた教育担当者の役割なのか…

育った環境も価値観もバラバラの中で、チームの足並みを揃えていくのは本当に難しいことだと痛感する4月
どの業界の方々も頭を抱えていることだろう

自分を質問モンスターの新人から解放するためにも試行錯誤しながらお互いに成長していきたい

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