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「はずれ者が進化をつくる」から社会での活躍の場を考える

「はずれ者が進化をつくる」稲垣栄洋著
この本は2021年中学入試出題数No.1作品で
有名な本で文章も簡潔で数時間で読破した

たくさんの知識をインプットしてもイマイチ活躍の場がない…あるいは本来の力を発揮できていないのでは…と思う瞬間は誰しもあると思う

もちろん自分を過信している気もするけれど、私もどこで活動していけばいいのか?どこに私の知識の需要があるのか?考えることが多い

生き物が生き残った世界から人間が生きる場、また私の様に活動場所に悩まれている方には、この本はとても深く考えさせられる一冊であり視点がまたひとつ変わると思う

この本の中に面白い実験が紹介されていた

ガウゼの実験といってゾウリムシとヒメゾウリムシを同じ水槽に入れると、餌や生存場所を奪い合いヒメゾウリムシが生き残る=この2種類のゾウリムシは共存できない

一方でゾウリムシとミドリゾウリムシを同じ水槽に入れると、どちらも滅ぶことなく同じ水槽で共存していた

なぜかというと、ゾウリムシは水槽の上の方で大腸菌を餌に、ミドリゾウリムシは水槽の底の方で酵母菌を餌にして生きていたということ=それぞれのゾウリムシが同じ水槽を上の方、底の方という2環境に分けることで生きる場所を見出したということ

これは人間社会に置き換えると、置かれた環境でNo. 1を目指すのではなく、一度自分が戦うべき場所が間違っていないか?と問いただしてみること、あるいは自分が活躍できる環境を作り出してみることを提案されている様だと思った

もちろんNo. 1になるために努力することは必要であるけど、その分野でNo. 1になれなくてもがいている時、うまくいかない時というのは、身を置く環境を変えてみるというのも一つの選択かもしれない

そのような隙間産業的なものを”ニッチ”といったりもするが、”生き物”から学べる面白い一冊だった

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