ゆるシルエットが流行り始めたのはいつ?
こんにちは。
牧 菜々子です。
どこかにゆとりを持たせる「ゆるシルエット」の服装が流行し始めたのは、2015年頃。
Tシャツもニットも大きめのものが出始め、反対にタイトなアイテムであるアンサンブルニットなどは目にしなくなっていきました。
2016年には、ゆるシルエットの流行が本格的に始まりました。
2017年には、早い人ではロングにロングを合わせ、ビッグシルエット同士を重ね着するようにもなっていきました。
2018年には、お店に置いてあるものは全てゆるシルエットになり、タイトな服はそもそもお店になく、探そうと思うと中古品を見に行くしかないという状況でした。
ブランド側は効率的に売上を立てることができるため、新しい流行をあえて作らず、ファストファッションの意義が薄れてファストファッションブランドが下火になり、「アウトレットで十分」というトレンド周期に当たっていました。
2019年には早い人は次の流行に目を向けるようになるため、ブランド側も短い流行(ボタニカル柄やフリンジ、異素材ミックス、変形トレンチなど)をたくさん提案して売上を立てる時期でした。
2020年は、ゆるシルエットの次の流行が育ち始めるタイミングでしたが、完全に停滞し、ロングとワイドとビッグのアイテムが売られ続けました。
2021年から増える予定だったカラーアイテムやミニスカートは、2022年になってからようやく増え始めた感があります。
GUなどのファストファッションも、新しい流行があってこそ好調を維持できます。
流行は、自然に発生するものではありません。
ブランド側がどの商品群で売上を立てようとしているかによって、流行の大きさが変わってくるのです。