見出し画像

【最新のホットトピック】「プロバイオティクスが生理前の症状に与える影響は?」

最新の学会情報や論文から、役立つ情報をいち早くお伝えします。
今回は「腸活」に関係する「プロバイオティクス」と生理前の不調の話です。

  • 発酵食品や腸脳相関が気になる方

  • 生理前の体調不良(PMS)で気分が落ち込む、疲れやすいなどの症状がある方

「プロバイオティクス」を上手にとることで、日ごろの不調が改善し、健康になれることを研究した興味深い発表から、重要な部分をまとめて簡単にお伝えします。



2024年4月号の「日本女性医学学会雑誌」より
第38回日本女性医学学会学術集会での教育講演

「プロバイオティクスの健康効果と月経前症状の改善」


徳島大学大学院歯薬学研究部 西田憲生先生


1.プロバイオティクスとは


腸活の話にかかせない「プロバイオティクス」とは
「発酵食品に含まれる微生物」のことをいいます。

・味噌や醤油、ヨーグルトやチーズ、ぬか漬け、キムチ、ザワークラフトには「乳酸菌」
・酢には「酢酸菌」
・納豆には「納豆菌」
・味噌、醤油、日本酒、甘酒には「麹菌」

私達の周りには、いろいろな種類の発酵食品とプロバイオティクスがあります。

その乳酸菌の中で「ラクトバチルス・ガセリ CP2305株」に注目。

この乳酸菌は「抗ストレス作用」「睡眠の質的改善」「疲労軽減効果」があるとの研究結果がでています。

今回、20代の女性を対象に、この乳酸菌をとることで、生理前の症状が改善するか24項目について調査しました。

2.乳酸菌の効果

調査の結果

【改善したもの】
・抑うつ気分、不安・緊張、興味の消失、眠りすぎる、疲れやすさ
・便秘、肌荒れ、おりもの


【変化がなかったもの】
・体のむくみ、胸の張り

今回使用した乳酸菌が、生理前の「精神的な症状を緩和」する効果が証明されました。

この乳酸菌が、女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」の分泌を調節する効果も認められました。


ここから先は

378字

スタート記念プラン【7月までの特別プラン】

¥500 / 月
このメンバーシップの詳細

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?