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建築事務所のいろいろ_ニューヨーク!

年月にして人生のアメリカ生活が日本生活を追い抜いた。日本生まれの日本育ち。海外旅行は愚か、飛行機にすら乗ったことのなかった19歳の私の初飛行機・初海外旅行は、大学に進学するための渡米であった。いきなり。。。今思うと「若い=無知」ということはある意味最大の武器だった。もちろん渡米のアイデアは無知なティーンエージャーから出たのではなく、英語を話す、留学するということを果たせなかった戦時中生まれの父が娘に託した願いだった。

大学、大学院とアメリカで建築を勉強し、自然な成り行きでアメリカで就職し生活が始まり、そしてアメリカ人と結婚までしている。何か知らず知らずのうちに。。。というのか、気付いたら片足どころか両足がアメリカにどっぷり漬かっている。。。アメリカに縁もゆかりもない私が、なぜ生まれ育った美しい日本からこんな遠く離れた場所で人生を送っているんだろう、と一時帰国から戻る飛行機の中でいつも思う。なぜこんな遠くに。。。

でもニューヨーク・JFケネディ空港に着陸して窓の外を見た瞬間、「あ、そうだった。これがあるから私はここに戻ってくるんだ。」と思うのだ。アメリカ生活20数年、ニューヨークで17年。正真正銘のニューヨーカーとなった。アメリカに来てまもない20代前半、始めて訪れたニューヨークで「ここに住みたい!」と思った。ニューヨークという街のわけのわからないエネルギーが私はとても好きだから、自分の美しい日本を離れてここに住んでいるんだと思う。飛行場で働くあらゆる人種の人たち。決まりやルールに縛られず、どこか自分流に仕事をこなしている姿。空港から家までの道のりは山の様なゴミ。たまには便器がなぜか路上に転がっていることだってある。ゴミ一つない日本の路上を思いだしながら、なんでだ?って思うけれど、でもなんだろう。ニューヨークのエネルギーが好き!前回、2か月の日本滞在から帰って来たとき、自由の女神を見た時思った、「ただいま!帰って来たヨ!」。ここは私の街だから。

そりゃあ、ニューヨークで生き延びるのはそう簡単なことではない。アメリカンドリームをかかえてやって来る世界中の人たちとの競争、常に前に前に!上へ上へ!この中でやっていくのは、特に外国人としてやっていくのはそんな簡単なことではない。最近は芸能人もニューヨークに移住してやっている人もいるけれど、本当のニューヨーク、知っているかな?この厳しさ、分かるかな?
私はフランクシナトラのこの詩が大好き。“If I can make it there, I will make it anywhere.” 「ニューヨークでやっていけたら、きっと世界のどこでもやっていけるよ!」

それを信じて、そして愛するニューヨークで頑張る!

追伸:そして私の住むブルックリンが大好き!


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