湯上がりの香り な話
陽が落ちた後に歩く住宅街は、様々な人達が湯浴みをした残り香が漂っていて好きだ。
あまり自分では選ばないようなソープやシャンプーの香りが混ざり合うところや、結局どの街を歩いても似たような湯上がりの香りになるところが面白い。
今日も誰かの1日が終わったのだなぁとじんわり思えるし、自分自身も早く風呂に入りたくなる。
なんとなく、子供の頃に感じた安心感のある香り
に近い気がする。
夜道この道サボンの香り。
柔らかな街灯りに照らされて、今宵も帰路へゆるゆるとたどる。
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