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いのちの最前線

人生と仕事 な話。

夢や希望はなかったが、どんな時も地に足をつけ生き抜くために国家資格は必須だと思い高校卒業後、医療従事者養成所の門を叩いた。

重症者として救急搬送される人、せん妄から暴言暴力を振るう人、いのちの灯火が残りわずかな人、在宅で静かに療養する人、とんでもない住環境に済み精神不衛生な人…

書ききれない程、たくさんの病と人生観を持つ人達と関わってきた。

考えるより先に脊椎反射のようにスピーディーにケアする救急の現場は体力があればなんとかなった。

いのちの終わりに寄り添う現場では、心の拠り所となるべく所作や声音や手技に全神経を使い、心地よく痛みなく過ごせるよう努め気力を消耗した。

今働く現場は、体力気力ホスピタリティをフル活用しても満足されない顧客もいるため「人の欲とは果てしないな」と感心しながら、彼らに心が乱されぬようプライベートでは静かな心落ち着く時間を大切にしている。

どの現場でも共通するのは、いのちの最前線に大なり小なり関わってきたことだ。

経験を重ね、ある日「私はいのちの最前線に立ち続けなくてもよいな」と思うようになった。

最終的に前線で立ち続けられる人は、人を救うことで自身の誇りが守られ喜びとやり甲斐を感じているタイプが多かった。

もちろん、最前線にいる方々のお陰で生き延びたいのちの数は計り知れないし、素晴らしい所業であることは重々承知だ。

それでも皆が皆同じ志ではないのだから、最前線から身を引き本当に自分が従事したいことを考えたっていいのだ。

今いる職場のように常に心身の危険に晒されながら仕事をすることは、私自身や私が愛を注ぐ人たちの為にもならない と悟ったからだ。

今、ゆったりと思い描いていることは
未来あるこどもたちがのびのび成長することの支援 を職として今後生きていくプランだ。

未来を切り開く手伝いができる と想像するだけで胸があたたかくなる。

運命は性格の中にある らしい。

歌うこと 笑うこと 工夫すること 成長を喜ぶこと ことばにならない気持ちを察すること

昔から好きだったり得意だったことを思い出したら、しっくりきたのだ。

さぁ動こう。
難しいかもしれないけれど外に出なければ始まらない。


目の中に小さな星が宿った気がした。

#日記 #エッセイ #人生 #仕事 #やりたいこと











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