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最近の記事

テレビや雑誌、新聞等でご紹介したエビデンスまとめ

6月21日(金)アベマヒルズ ■骨髄移植を増やす方法についての経済学的研究 骨髄バンクの登録者数を増やすということが重要なのは論を俟ちませんが、どうすればドナー登録を増やせるのかはそう簡単な課題ではありません。過去に献血を事例に行われた多くの研究では、献血や骨髄バンクのドナー登録にお金を支払うと、善意の無償提供者が減少する可能性があることが指摘されています。有名なBanabou and Tirole (2006)は、お金というインセンティブを用いると「ティトマス効果」によって

    • どうして保育所での虐待を防ぐことができなかったのか―第三者評価と指導監査の課題

      静岡県裾野市のさくら保育園で元保育士が園児に虐待をしていたことで、保育士が逮捕されました。これを受けて静岡県と裾野市は、さくら保育園に対し、児童福祉法に基づく「特別監査」を実施しました。厚生労働省も、同様の事例がないかを点検するため、全国の保育施設の実態調査を行うと報道されています。 このニュースに衝撃を受けた人は多かったでしょう。それと同時に、保育所でどのような保育が行われているかについて、「行政は全くチェックしていなかったのか?」と疑問をもった人もいたはずです。

      • 参議院予算委員会公聴会での公述について

        3月8日(火)に、参議院の予算委員会公聴会に、公述人としてお招きを受けました。その際の発言と資料です。 本日は公述をさせていただく機会を賜り、ありがとうございます。経済・財政運営に関して、中でもとりわけ「人」への投資の効果をどのように高めるかという観点で、私の専門である教育経済学の研究成果に基づいてお話をさせていただきます。2ページ目は、2020年に経済学の最も権威ある国際学術誌の1つであるQuarterly Journal of Economicsに掲載された論文の図表で

        • 目下、話題の「政府、教育データを一元化」について

          1月7日に牧島かれんデジタル大臣の記者会見について報道された記事、例えば「政府 学習履歴など個人の教育データ デジタル化して一元化へ」が出てから、SNSでは「#教育のデータの一元化に反対します」というハッシュタグとともに、批判の声が上がっています。 SNSには「一体誰がこういうことを思いつくのか?」という疑問を投げかける投稿もありました。 これに関わった人の一人は私です。そして、最初に明言しておきますが、国は、個人の教育データを一元的に管理することは全く考えて

        テレビや雑誌、新聞等でご紹介したエビデンスまとめ