「園児の病気と働き方を話してみよう」に参加しました

皆さま、はじめまして。新たにママインターンに参加することになったTDです。先日、「園児の病気と働き方を話してみよう」というイベントに参加してきました。復職を控える身として他人事ではないテーマで、なるほど!と思うお話が沢山ありましたので、振り返りを書いてみたいと思います。


イベント概要

イベントは、高祖常子(こうそときこ/https://www.tokiko-koso.com/)さんによる講和を中心に、中央区議会議員の高橋まきこさんがファシリテーターで開催されました。高祖さんは、保育士・幼稚園教諭・キャリアコンサルタントなどの専門性をもち、国の会議や政策にも有識者として多く関わっていらっしゃる方で、イベント前からお話を伺えるのを楽しみにしていました!

会場は日本橋富沢町にある「まちのてらこや保育園(まちのてらこや保育園 まちのみんなが先生で、まち全体が保育園。 (terako-ya.jp))」。黄色いのれんが格好良く、園内も和の伝統的なテイストがあちこちにちりばめられていて、とても心地よい空間でした。当日は小さなお子さんも沢山いましたが、会場後方がキッズスペースとなっており、まちのてらこや保育園の高原理事長とママインターンのスタッフ数名が子どもたちを見守っていて、親が少しでも講演に集中できるようにと工夫された空間になっていました。

園内の様子

子どもを持つ親の”働き方”について。自分のキャリアにイニシアティブを持つということ

 高祖さんの話の中で最も印象的のが「キャリアとはもともと”轍”という意味であり、”仕事”のことだけを指すのではない。人生の中で学んだことや経験したこと、全部ひっくるめてキャリアである」というお話でした。例えば育児一つとっても、①表現力 ②ダンドリ力 ③トラブル予測力 ④リカバリー力 ⑤楽天家力 などが”スキル”として身に付き、これは立派なキャリアの一つだということです。個人的な話ですが、昨年初めての子どもが生まれました。以来どうしても子ども中心の生活となり、自分のキャリアが置き去りになってしまったような感覚に少しモヤモヤとしていました。この言葉をかけていただき、今私がこうして育児中心で過ごしている生活も”キャリア”の一部で、決して無駄なことじゃないんだ、と勇気をもらいました。それにしても育児で身につく①~⑤のスキル、なるほどどれも仕事でも必要なものですね。実際、育児休業経験者の半数以上が効率的に仕事を行うようになった、というデータもあるそうです。
 もう一つ印象に残っていることが、高祖さんが講演の間一貫して仰られていた「働き方に対して、自分がイニシアティブをもつ」ということです。例えば企業勤めの方でも、企業の制度に合わせて動くのではなく、どうしたら自分の能力が最大化できるのかを考え、必要に応じて企業と交渉もする。もしかするとそれでもすぐには変わらないことの方が多いのが現状なのかもしれませんが、それでもやはり声を上げなければ何も始まらないというのもまた事実なのだと思います。おかしいな、と思ったことには臆せずにおかしいといえるように頑張ってみたいと思いました。余談ですが、私の勤めている企業では、育休から復帰した女性が人事部に対し「搾乳室がないと出勤できない」ということを訴えたところ、数週間後には搾乳室の設置が実現したそうです。企業の人事も、区や都や国もですが、「言ってくれないと分からないこともあるし、中には言ってくれれば変えられることもある」ということなのかなと思います。

子どもの病気とどう向き合うか

コロナが5類に移行となったと思ったらインフルエンザが大流行(しかも長期間!)するなど「子どもの病気」は働く親にとって関心の高いテーマになっているのだと思います。イベントの中では、高祖さんから ①保育園などに通う子どもの病気との向き合い方 ②子どもやパートナーとのコミュニケーションの上手な取り方 ③看護・介護休暇制度の紹介などがありました。その後高橋まきこ議員より、事前に寄せられていた質問に答える貌で中央区の制度についての説明がありました。一部を以下に記載します。

  • 子の看護休暇:4月1日~翌年3月31日の間で、小学校就学前の子ども1名につき5日間取得可能。子ども2名以上の場合は10日まで(子ども3名でも10日)。母親・父親夫々で取得可能。時間単位での取得も可。

  • ベビーシッター:病児保育対応をしている会社さんもあるそう。ベビーシッターについてはこちらの記事にも情報を載せていますので是非ご参照ください。

  • あずかるこちゃん:LINEで病児保育対応施設を探せるサービス(https://azkl.jp/

  • 虹のサービス:高齢や障害、産前産後などの理由により、日常的な家事に困っている人をボランティアが家事などのお手伝いをする会員制のたすけあい活動(https://www.shakyo-chuo-city.jp/jigyo/rainbow_s

  • 中央区シルバー人材センター:https://webc.sjc.ne.jp/chuo/index

  • 中央区男女平等センター:https://www.city.chuo.lg.jp/bouquet21/index.html

高祖さんのお話のなかで、我が家でも実践してみたいなと思ったものがありました。それは「ヒーロー登録」というものです。現状、保育園・幼稚園から両親への連絡先の登録は、凡そ95%くらいが母親の名前で登録されているのだそう。それを敢えて父親で登録をすることで、両親ともに当事者意識が生まれるほか、子どもの状況をうまく共有し合う手段としても有効なのだそう。母親・父親どちらか一方に負担や情報が偏るのではなく、うまく夫婦で分担していける工夫として良いなと感じました。

高祖さんの講演の様子。とても勇気づけられるお話をたくさん聞けました。

イベント参加してみての感想

我が家は今初めての子育てに奮闘中なのですが、これから保育園や復職を考えると今回の「園児の病気と働き方」はとても関心の高いテーマでした。うまく向きあうためのTipsや中央区などの制度について網羅出来ただけでなく、復職前の今から少し先の将来のことをイメージトレーニングする良い機会となりました。また、育児も含めてこれまでの人生を振り返りながら、改めて自分のキャリアの棚卸をおこない、育児に仕事にと忙しくなるからこそ、キャリアに対する主導権を自分自身が握っていけるよう工夫をしていきたいなと思いました。

イベント案内

#保育園 #中央区 #病児保育 #働き方





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