個人の活躍=チームの成功、に非ず
人は誰しも「認められたい」「活躍したい」「評価されたい」という気持ちを持っています。
それは自然なことですし、その気持ちがなければ成長もないので持ち続けていきたい気持ちです。
とはいえ、組織で働くには 組織=チームの成功を目指して動かなければなりません。他者より際立つ個人プレーで活躍するだけでなく、チームの成功に結び付くための影のプレーも必要なのです。
組織において、人にはそれぞれ必ず役割があります。役割によっては、活躍が目立たないものもあります。すると、「認められたい、活躍したい」の気持ちが増長することもあるかもしれません。
しかし、まずはその役割を全うすることが大切です。
例えば、バレーボールでセッターがアタックを打つことに力を注いだら、どうなるでしょうか。
トスを上げる人がいなくなり真のアタッカーが動けません。別のポジションの人がトスを上げようと慣れないことに力を注ぎ、怪我をしてしまうこともあるかもしれません。
このような状態で、相手のチームと対等に勝負することができるでしょうか。
自分の役割、立ち位置、全体の動きを俯瞰する視点を持ちましょう。
ハーバード・ケネディ・スクールのハイフェッツ教授の『アダプティブ・リーダーシップ』を実際に受講した方からリーダーシップを学んだことがあるのですが、その中で比喩として使われている「ダンスフロア&バルコニー」という言葉があります。
ダンスフロアは踊りに集中する場所、バルコニーは踊っている人を眺める場所です。
リーダーは、踊りに集中することも大切ですが、バルコニーから客観的、俯瞰的に眺めることも同じくらい大切だと言っています。ハイフェッツ論では、ダンスフロアとバルコニーを高速で行き来することで適応力の高いリーダーシップが取れると言っています。
リーダーシップというのは、リーダーという名の役割の人だけが発揮するものではありません。実際には、各々がリーダーシップを必要とされています。
ですから、誰もがリーダーとして
まずは、バルコニーから自分の役割を把握しましょう。
・組織はどのような状況なのか
・自分はどのような立場・役割なのか
・どのように動くことを求められているか
そのうえで、ダンスフロアで思い切りダンスする ♪ =全力で業務にあたるのです。
この力は、すぐに身につくものではないですし、局面で簡単に出来るものではありません。日常の習慣になるよう、さっそく現場で意識してトライしてみてください。
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