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ボロボロ…号泣からのトークイベント

2月23日(日)下北沢・本屋B&Bでのトークイベント

上村由紀子×高野しのぶ
『なぜ私たちは<演劇>を取材し、書こうと思ったのか』
~NOコネNOスキルの2人がPC1台で壁をブっ壊した話~

おかげさまで、無事に終了いたしました。

前売りは完売。
当日は70名弱のお客さまにお入り頂くことが叶いました。

足をお運びくださったお客さま
気にかけてくださった皆さま
本当にありがとうございました。

じつは開催日の5日前に、声帯炎で声がオッサンになるという事態が勃発し、その後1歩も外に出ず、ひたすら喉ケアをしていたのですが、本番当日の朝になってもオッサンが渦巻いている自分の声にベッドで号泣……。

そんなわたしのボロボロな状態を控室で目の当たりにしても動じた様子を見せず、平常心を前に出してその場にいてくださった高野さんには感謝の言葉しかありません(本当は彼女のほうがパートナーのひどい姿を見て不安だったはず……)。

そして開演時間。
前半は「お互いのこれまで」
休憩を挟んでの後半は「それぞれの現場」について約2時間クロストークをさせていただきました。

2時間何とか声は持ち、親しい友人から「初めて聞く人にオッサンは見つけられなかったと思う」と言って貰えた時、少なくともお金と時間を使って会場にお運びくださった皆さまに大きなご迷惑はかけなくて済んだ……と膝から崩れ落ちた次第です。

それもこれも
つねにあたたかい空気で見守り、たくさん笑って頷いてくださったお客さまと、「何かあったらこの人に頼ろう」と思わせてくれた高野さんのおかげです。本当にありがとうございました。

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今回の企画をゆっくり動かし始めたのは昨年の秋。

「書くこと」そして「演劇を通して社会と繋がること」をテーマにしたトークイベントをやりたい。それには自分と視点や考え方が違う人が必要不可欠。

その時最初に浮かんだのが、2017年にコトブキシーティングさんのトーク企画でお声がけした高野しのぶさんでした。

こんなことを書いたら叱られるかもしれませんが、彼女とは人格形成の面でも根っこが似ている気がするんです。なのに、枝葉の部分がまったく違う。それがすごくおもしろい。

打ち合わせをする中で「書くこと」を「仕事」としてとらえているわたしと、自らの「記録」と考えている高野さんのスタンスの違いがどんどん明確になっていくのも非常にエキサイティングでした。

時に交わり、時に平行線で進む2本の線。

トーク当日、そんな2本の線の「これまで」と「現在」をご来場の皆さまにお届けできていたらいいな、と思っています。

また今回はわたしから本屋B&Bさんへの持ち込み企画(主催はお店)ということもあり、当日登壇するまでお客さまの層も見えなかったのですが、壇上に立ってみると、思いのほか男性が多い!そして男女ともに年齢がバラバラ!これはマーベラスっ!と直感しました。

本屋B&Bのご担当者・鈴木さんも「ここまでお客さんの熱気があるイベントは珍しい」「質問ペーパーの戻りもいつもよりずっと多いです」と嬉しい言葉をかけてくださり、そちらも一安心。

個人の「気づき」でいえば、俳優さんをゲストにお迎えしてのトークイベント等では構成・司会としてツッコミに回るver,が遥かに多いのですが、今回は「クロストーク」を強く意識したことと、のどの状態を探りながら喋っていたこともあり、結構な時間ボケに回っていて、本人的には新しい局面が開けた気も。これも大阪出身・高野さんのキレのいいツッコミあってのことです(何から何まですみません)。

本屋ビジュアル2

最後に
本当のことをぶっちゃけてしまうと、今回のトークイベント、開催が決まってからどんどん不安になっていったんです。

俳優でもタレントでも作家でもない2人のトークに興味をもって会場に来てくださるお客さまは一体何人いるんだろう。そして来てくださった方たちに楽しんでいただき、ギフトをお持ち帰りいただくトークが自分にできるものだろうか、って。

もしかしたら今回の声帯炎、そんなプレッシャーも原因のひとつだったのかもしれません。だって、人一倍のどが弱いことは自分が1番わかっていて、日頃からめちゃめちゃ気を付けているのに、いきなり声がオッサンになるのはやっぱりおかしいですから。

ですが、全席完売になって、満員のお客さまは皆さん本当にあたたかく、パートナーの高野さんも「大丈夫ですか?」とはあえて1度も言わず「わたし、心配してませんから~」と、本番前も本番中も平常モードで助けてくださった。

人って、やさしいな、と思いました。
助けて、って頼っていいんだな、って。

また、高野さんもご自身のブログで言及していらっしゃいますが、わたしがお客さまからいただいた質問に関しては、当日、後半のトークでいくつか具体的なお話をさせていただきました(が、後日、もう1度確認し、noteで共有する方法も考えています)。

劇場やTwiterで「イベント行きます!」とお声がけくださり、実際にご来場いただいたのに、会場の都合で終演後に直接ご挨拶できなかった皆さま、すみません。またどこかでリンクできますように。

お手紙やお菓子のお心遣いも…言葉がありません(涙)。

はっ…!

ここまで書いて気付きました。
今回、気持ち的にギリギリの状態での登壇だったため、当日の写真が……全然ない(号泣)。そして平常心で同録を聞き直してみると、準備したネタ(?)も取りこぼしが結構あるし、高野さんのグッドトークを受けきれていない箇所もある。さらに4月に下北沢内で移転するB&Bの担当者さんからはスーパーポジティブなメールもいただいている……これはっ……(キラーン)

このたびは本当にありがとうございました。
また、お目にかかれますことをお祈りしつつ。

yukko







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