見出し画像

2021/7/25 if もしもの先を幸せにする

オリンピック、実は柔道も体操も卓球もサッカーもみていず、じゃあ何を見ていたかというとサーフィンだ。

試合にあわせてその日の予定を切り上げたり中止して、観られる限りはずっと見た。気に入ったライディングはリプレイで何回もみて、選手たちのインスタも追っている。

このブログを書いた時から、ずっとサーフィンが好きだ。

2017年の夏は毎週海に通った。秋には波がいいと聞いた宮崎にも行き、その年の12月にはハワイに試合を観に行った。

我ながら、突然のハマりようだった。その後思いがけず妊娠し、子を産んで育てるようになってから海にはあまり行けてないのだけど、それでも今回久しぶりにじっくりサーフィンをみて、つくづく好きなスポーツだと思った。

2014年、37歳で離婚した。それまでも好き勝手やってきた方ではあったものの、本格的に好き勝手やるようになった。習い事を始め、マンションを買い、転職し、複業を始めて、そして年に何回も旅行した。
ただその時、頭にうっすら、恐怖としてあったのは、やりたいことをやり尽くしたら、どうやって残りの人生を楽しめばいいんだろう?ということだった。

サーフィンに出会ってから、その恐怖は少し薄らいだ。年齢差もあって、いつ別れることになるのかとずっと不安だった、今のパートナーとの関係性。ただ別れたらもっとサーフィン漬けになって、サーフィンが好きな人と出会って、またいい関係を築けばいい、そんなことを考えた。

1966年に製作された「Endless Summer」という一世を風靡したサーフィン映画がある。サーファー2人と監督1人でサーフトリップに出かけるドキュメンタリー。まずはアフリカから、その後オーストラリア、タヒチと「夏」を追いかけ、最後はハワイにたどり着く。

この映画を知ったのは、友人に誘われてみにいった舞台がきっかけだ。出演していた俳優が舞台挨拶で、コロナ禍で舞台が次々と中止になって失意のどん底の日々から一転、久しぶりの舞台出演で最高に幸せだ、そして前日にみたこの映画がとてもよかった、そう言った。

「不要不急」と言われ、自身の仕事の存在価値を見失いそうになり、だけど久しぶりの舞台と、そしてこの映画で、生きることを肯定されたような、そんな感慨を抱いたんだろうな、と、今振り返って思う。

あてもなく旅をし、時にはサーフィンを放り出して女の子を口説いたりと、とにかくゆるい映画だ。中でも好きなのは、旅先で偶然知り合った相手にサーフィンしにいかない?と3,000km先のスポットに誘い、その相手が仕事を放り出してその旅に付きあうところだ。行って戻ってくるまでに2週間かかるような、そんな旅に、偶然知った人を誘っていいし、ついていったっていい。そんなスタンスで生きている人たちを知ると、肩の力がすっと抜ける。

もしこの先、何かあったら、そんな風に生きればいい。そしてif もしもの先がいつもハッピーなら、人生はずっと、心強い。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?