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れすとらん牛舎/昭和ノスタルジー

今日、午前休の相方氏とランチを食べようということになり、前々から気になっていた「れすとらん牛舎」に行った。

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「れすとらん牛舎」はNHKの関連会社がこぞって入居するビルの地下にある。一歩店に足を踏み入れると、そこはなんだかとても、薄暗い。色の濃いじゅうたん、正方形のテーブル、スーツ姿の年配の男性。あれ、なんだか、遠い昔に来たような。そんな錯覚をもった。

そして注文した料理を食べはじめて、その錯覚の正体が分かった。しょうが焼きはかなり甘めで、カレーライスは小麦粉の風味。ティーカップに注がれたみそ汁は、ほんのり煮干の味がする。
なんというか、ものすごく「昭和」だった。正確にいうと、幼少の頃、両親や祖母に連れられて行った、デパートのレストランの味がした。

それから溢れるように「昭和」を思い出した。テーブルを兼ねたインベーダーゲームマシン。新幹線の喫煙車。土曜日は半ドンと言われ、大人は午前中だけ会社に行く、そんな不思議な日だったこと。
年下で、少し世代がずれている相方氏は、そんな私のとりとめのない昭和の話を、きょとんとして聞いていた。

れすとらん牛舎。そこは「カレーライス」すら時代と共に変遷していることに気付かされる、「昭和」を提供するレストランだった。

10代の頃は、既に経験したことにはこれっぽっちの興味はなかった。これから経験することの方がはるかに有用だと信じて、ひたすら前だけをみて生きていた。そんな私が今、「昭和」をものすごく懐かしいと思っている。

振り返る過去を多く持つアラフォー。

これはこれでよいものだ、そう思う。

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