30代、人生初の水上バイク体験レポート!~もっと人生を楽しもう~
ごきげんよう、まき子です。
生まれてこのかた30数年、マリンアクティビティなるものをほとんどせずに育ってきました。
そんなわたしが、今回たまたま水上バイクに乗る機会がありましたので、レポートしたいと思います!
この記事はくるみさん(@Kurumimo22)に贈ります。
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水上バイク…それは、某テレビ番組イッ◯Qなどで見る、海の上を走るバイク…そんな乗り物に、まさか自分が乗ることになるとは……
友達から5日前に急遽誘われ、一瞬悩みましたが、死ぬまでに1回はしてみたいと思い、参加することにしました。
学校教育上の水泳の時間しかマリンスポーツをしたことがないわたしは、もちろん水着なんてもっていない。
あるのはスクール水着のみ。
さすがに30代のスク水は需要がなさすぎる。
慌てて水着を買いに行くところからスタートしました。
おいおい、なんだい?何かを新しく始めるときにはある程度の出費が必要だというけれど、いちいち地味に高いのね!?たった1日で1ヶ月分の自己投資費の予算がゼロになりそうだよ。まだ海に行ってないのに、目から塩水だよ。
可愛さ?おばさんにそんなものは必要ないよ。必要なのは安全性だよ。
水上バイクに乗る際は、下半身を守った方がいいそうです。ケガをしやすいそうなので。わたしもスパッツを履きました。本当は水用が欲しかったのですが、予算オーバーだったので持っていたランニング用のスパッツにしました。
また、上の写真のパーカー、ラッシュガードというのですが、これは買ってよかったです。水陸両用でUVカットの効果があり、おかげさまで全く日焼けしませんでした。着ていても暑いと感じませんでしたし。世の中には便利なモノがあるんですねぇ!知れてよかった。
そんなこんなで事前準備をすませ、いよいよ海へ。
天気は晴れ。
最高の水上バイク日和。
着いた瞬間からリア充のにおいがプンプンするぜぇ!!
我々が乗った水上バイクはこちら。
3人乗りで、運転手は小型船舶の免許が必要。2番目と3番目の人は前の人に抱きつきながら乗ります。水上バイクに乗るときは横からではなく、後ろから乗りましょう。転覆します。
さて、そんなこんなで、いざ出発です!
水上バイクからの写真や動画は無いのかって?
そんなものはない!
いや、一応、撮影の努力はしたのですよ。
波にあたるとバウンドしたりして、とてもじゃないけれど撮影なんてできなかったのです。まるでジェットコースターです。あ、前の人に抱きつきながら乗るので、これリアル「ジェットコースター・ロマンス」ですね!走り出したら止まらないね!(古くて伝わらないかも。KinKi Kidsです。)
証拠に、奮闘した結果を残しておきます。
荒ぶる揺れの中、カメラに残っていた海と、空。
激しい乗り物だったのが、なんとなく伝わったでしょうか?
あとから聞いたのですが、最高速度は80kmらしく、実はバイクにノンヘルで高速道路を走ってるぐらいの体験をしてきたのです。最初に聞いてなくてよかった。乗る前から漏らすところだった。
乗った体感をお伝えすると、
「わたし、今、全裸になってない?」
と思ってしまうほどの速さでした。風がすごすぎて服がなくなったかと思ってしまいました。
でも乗っているときはとにかく楽しくて、ギャーギャー叫びながら、景色を眺めたり、風や波しぶきを感じたり、揺れを楽しんだりしていました。普段車窓から見える景色を海の上から見られるなんて、とても新鮮でした。湾内ならどこまでも行っていいらしく、対岸の桜島まで行ってしまうのではというぐらい水上バイクはパワフルな乗り物でした。
楽しい時間はあっという間で、1時間の中で2回乗ることができたのですが、体感時間は5分ぐらいに感じました。降りた後、「どんな場所でも自分の意思で自由に移動ができるって気持ちいいだろうな」と思いました。乗っていた時、ふと横を見たら、鳥と並走して走っていたりして、なんだか「自由」を身体で感じたんですよね。海の広大さ、空の遠さ、自分のちっぽけさ。ちっぽけなくせに色々怖気ついてるよな、どうせちっぽけなんだから、自由に、楽しくいるのが自然だよな、とか。「自由」な気持ちになれました。
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水上バイクが終わった後は、20年ぶりぐらいに海で遊びました。一度濡れるとなんでも楽しくなっちゃいますよね。犬かきも平泳ぎもできなくなるものなんですね。全く前に進まなかったです。写真で見たらただの妖怪に見えました。そして帰宅後は爆睡。この疲れ、久々。
砂まみれになった水着に絶望し、幼き頃の母親の偉大さを噛みしめながら、風呂場でせっせと水着を手洗いしました……
30代、人生初の水上バイク体験、この体験を通して、
「人生を楽しむ余裕が無い毎日を送っているなあ」
と実感しました。
そもそもマリンアクティビティに興味が無いのは「面倒くさいから」。水着を買うのも、汚れるのも、汚れを洗うのも面倒くさいから。スポーツも同じ理由かもしれません。道具が高い、場所代が高い、移動が面倒、汚れを落とすのが面倒。わたしにとって全てが「面倒くさい」ものに感じるのです。
だから家の中で完結する、ネットや動画・アニメ鑑賞、隙間時間にできる読書が好きなんだなあと。「効率重視」で生きているな、と。
でも、効率的に毎日を生きて何がしたいのかと言われたら、特には無いのです。睡眠時間を増やせるぐらいしか。あとnoteを書く材料と時間は欲しいかな。しかも効率重視しているくせに実際はうまくいっておらず、毎日非効率に生きている気がします。不完全燃焼。
すべて自分の「思いこみ」なんでしょうね。「効率重視でいなきゃ」と思いこんで生きている。誰からも頼まれていないのに一人で走り続けている。
もっと人生を楽しもうよ。
そんなメッセージが、広大な海から波に乗って届いた一日でした。
楽しいと思うことは、理由をつけずに楽しんでいいんだよ。
牧 真姫子🍙エッセイスト(@makicome1986)