かぎりなくとうめいで、あなたのつごうでイロがつく。

あの子が泣いてるよ

あの子が泣いてるよ

あの子って誰？
何言ってるの、あの子に決まってる
おかしいな、思い出せない

あの子って誰？

都合のいい時だけ、色がつく世界

それ以外は透明なあの子

変わりたい

変われない

変わりたい

変わりたい

変わってなかった

また同じことの繰り返し

死ぬまで、あの子は都合のいい存在
隣にいても、いなくてもいい存在

届かない
あの子の声は届かない

伝わらない
あの子の想いは伝わらない

見てほしいんじゃない
愛してほしいんじゃない

ヒトとして扱われたいだけ。
傷つけられて平気じゃないんだよ。

どうしたらいいか分からないんだ。

叫んだことがないんだもの。
伝えたことがないんだもの。

だからきっと、

自分が悪いんだ。

あの子が泣いてるよ

あの子が泣いてるよ

あの子って、誰？

※いつも割とポジティブな内容を書いていますが、たまには負の感情も表現してみたいと思い、詩を紡ぎました。本人はいたって健康ですので、ご安心を。

牧 真姫子🍙エッセイスト（@makicome1986）