【千葉ロッテ】喜びは倍々、悲しみは微塵切り【2024/10/14感想】
CSのファイナルステージすら終わり、さまざまな選手・球団関係者の去就が告げられる季節。皆さまいかがお過ごしでしょうか?
私はプロ野球ファン1年目として、時の速さに戸惑っております。マリーンズの今年が終わったあの日から、10日も経ったのかと驚いております。
あの試合自体も、3連戦も、思えばあっという間の出来事でした。
あれからずっと、現実逃避で狂ったようにnoteのグルメ記事ばかり読んでいる気がします。(pixivコミックは通常運転)
中でもCS遠征された方のエスコングルメレポは1番沁みました。アウェイ(野球はビジターか)でのどぎまぎを考えたら、仲間と応援できた私はあれこれ言えません……。
そう。
私、CSファーストステージの最終戦に開催されたパブリックビューイングに行ってまいりました。
今や話題はドラフト会議でしょうけど、かまやしないさ。
辺境の地で、時事に乗り切れない感想を書いちゃいます。いつも通り長いです。
試合前
行列と席取り
球場に到着したのは12:00過ぎでした。
前日まで行くかどうか散々迷った挙句、寝坊助キメてからの「ま、何とかなるやろ」のノリで飛び出した割には及第点です。
ビジターファンもいないし、キッチンカーも少なめ、マリーンズストアもがらがら。開場30分前とはいえ、やっぱりリアルな試合じゃないと人は来ないのかな~と思っていたら、甘かった。
所々でクルーの方が拡声器でゲート案内をしていました。
要約すると「新しく並ぶ人はクーリッシュゲートに並んでください」という内容で、つまり他に開放されていたトッポゲートとコアラのマーチゲートは満杯ということです。
ちなみにこの拡声器、音ががびがびに割れて肝心な情報が聞こえない悲しみサウンドでした。結局クルーのお一人の近く、半径2〜3メートルまで近づきました。
公共の福祉を優先して直接聞きたい気持ちと闘い勝利した私を、誰か褒めて。いや、全身黒ずくめ(後述)が直接話しかけなかった方が余程不審者?
……過ぎたことです。
アナウンス通りクーリッシュゲートに並ぶと、既に2〜3人ずつの列が蛇行する賑わいぶり。後ろのお兄さんたちが交わすプロスピ話がアツ過ぎて、プロスピ全然分からない私までテンション上がりました。
で、列が進むといつもの通り手荷物検査を行って、シートへと向かいます。
自由席なので椅子取りゲームも覚悟していましたが、そこはマリーンズ側の作戦勝ち。一斉にお客さんが入った割にはそこまで混雑せず、比較的均等に席が埋まっていった印象でした。
私はといいますと、開場すぐに入ったのとソロ参戦ということが幸いして、優良物件を早々に確保できました。
バックネットに邪魔されず画面が見やすい、背もたれあり、しかも通路側。
さすがに5~6人のグループは席探しに苦労していました。こういうイベントは、物販の手分けメリットを考えてもマックス2人だねえと噛み締めていました。
まあ、高校時代に通い詰めたオンリーイベントの類は常にお一人様でしたけども。リア友は別クラでしたので。←踏み絵
また、普段の試合ですと、グラウンドではビジター側の練習やトークイベントが行われますが、本日そういう類は一切なし。
代わりに、マリラジ(Marines Monday Radio)の音声が流れていました。
私の記憶が正しければ、きくりんソロまたの名をサザエさん回(#12)と茶友ぽんこつクイズ回(#10)と和田王になれない限界オタク回(#4)あたりが流れていたような。おじたね回がなくて意外だった気がする。
さとわだ以外は幻覚かもしれない(予防線)
髙部の部屋回(#11)がスキップされていたので、単純な最新回の降順とも思えなかったのですが再生数なんでしょうか。あるいはグッズ順?いや、おじたねは人気なはず……。
っていうか、思い出したのでこの場に書いておきます。
和中さん……Marines Monday Radioの更新はどうなってますか?私の月曜日はしばらく来ていないのですが?泣いていいですか?尻すぼみだけはおやめください……悲しい……(´・ω:;.:…
試合開始時刻が近くなってからは時間調整か、ラジオではなく音楽が流れていました。誰かの登場曲だったのかもしれません。
少なくとも私が分かったのは、おがりゅ(小川龍成選手)の「R.Y.U.S.E.I.」だけでした。
球場グルメ
公式からお知らせがあった通り、球場内外ともに出店数は相当限られていました。
事前に調べていなかった行くかどうかすら迷っていたので、出店周りの情報はノーケア。お気に入りのショップが開いていなかったのはそこそこショックでした。
つくたべのもつ煮とプリンソフトをOne More Timeだったのになあ。あとOGI FARMのカレーを今度こそ食べたかったんだ。
しかも、前回の反省を活かして三塁側の店に向かうも「康士朗のタン塩レモン」は早々にソールドアウト。
でも球場に来た以上、次の予定までの間に夜ご飯を食べる時間はありません。何か、昼と夜の間になりそうなものは何かはないのか――と思っていた矢先、目に飛び込んだのが肉肉しい「ビッグイニング」のメニュー表でした。
これだァ!!!!!
……と店を決めて並んだくせに、しかもメニューに惹かれて並んだくせに、ここでも優柔不断が発動。
藤岡氏(藤岡裕大選手)の国産和牛すき焼き丼1800円か、
ヤス(安田尚憲選手)のパワステプレート1500円+ノンアルコールビール450円か。
野球速報アプリとにらめっこし、本日スタメンの藤岡氏にするか、注目のヤスにするか――
(いつものごとく)レジの前に立ったその瞬間に覚悟を決めて選んだメニューは、こちら。
甘い味付けよりガーリックが食べたかったのと、やっぱりヤスに投資したかったので。写真には入っていませんが、紙コップに入ったノンアルビールも頼んであります。
身内から人気商品だとは聞いていましたが、ま~~~~~安心安全のおいしさでした。ヤス(安)だけに(?)
ガーリックライスは、単体で食べても良いけどお肉と食べても喉が渇かない絶妙な塩味。
なんたってお肉が柔らかい!!
以前食べたおじー(小島和哉投手)のローストビーフ丼は噛み応え抜群の旨味でしたけど、それとは違う。でも柔らかい。けど脂身の柔らかさではない。この値段でそんな良いお肉使えるんでしょうか?不思議です。
いや、それよりも、作り置き弁当のはずなのにパリパリなガーリックチップの方が不思議。
そして、パワステプレート最大の妙はボリューム感ですね。
なんたってニンニクには食欲増進パワーがあるので、お子さまや食が細めな女性ファンもぺろりと食べられそうですし、お肉がちゃんとタンパク質してる(?)ので見た目がコンパクトなわりには物足りなさがありません。
ただし、注意事項が1点。
私はベジファーストを気取って人参とブロッコリーから食べ始めてしまいました。こちらはめちゃくちゃ薄味でした。良い子のみんなはご飯かお肉あるいは両方と一緒に食べてくださいね。
さて、一緒に頼んだノンアルビールについても思うことを書きます。
ノンアルコールビールって、要は炭酸飲料じゃないですか。お酒じゃないから。
ということは、ペットボトルのノンアルコールビールって法律とか物理の制限なく今すぐ作れますよね?需要ありませんか?
ZOZOマリンは750ml未満のペットボトル飲料持ち込みを許可しているので、ペットボトルのノンアルコールビールを球場周りのコンビニで出したら売れそうな気がするんですよ。さすがに球場内よりは低価格になるだろうし、安ければファンはそっちを買うでしょう。
……揮発したアルコールで頭痛がするような、それでいてビールの味が好きな下戸の妄想です。
初見殺しのドレスコード
当っ然っ、ユニホームを着ていく気満々でした。公式サイトのこの一文を見るまでは。
ボク、ビジターユニ、モッテナイ……。
泣く泣く自分の持っている限りの黒色をひっかき集め、明らかに怪しい黒ずくめの女が完成しました。
・ネイビーのポロシャツ
・ネイビーのスカート(秋~冬)
・黒タイツ
で、当日の現地。
ホ ー ム ユ ニ ホ ー マ ー の 何 と 多 い こ と か ! ! ! ! !
しかも、私が確保したシートから見渡せるだけでホームWADAユニが2~3人いました。
行きの電車内でBSWのユニホーム(選手はOKA)を着ている女性を見たときは「なるほどね~黒ならそれもアリか」くらいに思ってましたけど、ホームユニはさすがに涙出そうでした。
確かに公式サイトの細則を見ても、マリーンズ以外の球団ユニホームやグッズはやめてねと書いてあってもホームユニを禁ずる文言はない。無念。
この無念、「せっかく持ってたのに~!!!!!」という悔しさだけでなく、物理的な問題もありました。
そう、黒ずくめって、と~~~~~っても熱吸収率がいいんです(・ω<)☆てへぺろ
試合中
デーゲーム舐めてた
私が野球観戦にはまったのは7月。つまりZOZOマリンはナイターの季節でした。
この日はエスコンフィールドでの開催に合わせて14:00スタートということで、生まれて初めてデーゲーム観戦を経験したわけですが……。
結論からいって、在宅ワーカー(休日はひきこもり)は日中の日差しを舐めていました。
どんな熱も逃さず一手に引き受ける真っ黒ファッション。
近年の異常気象に伴う、10月らしからぬ太陽の熱。
雨風も日差しも100%透過するZOZOマリン。
帽子もアームカバーもない、というか顔に塗った日焼け止めしか装備のない私に残されたのは、薄手のウインドブレーカーのみ。日差しは多少防げるが風も防ぐ。蒸し暑い。
ちょっとでも曇りになるとウインドブレーカーを脱いでいたので、後ろのお姉さんは脱ぎ着で迷惑だったかもしれません。隣の彼氏に遠慮せず、声出して謝ればよかった。すみません。
でもお姉さん、私のスカートを踏んづけてたのは悲しかったです。気づいたらスカートの後ろがびしょびしょに濡れていました。おねしょ位置だったので恥ずかしかったです。ドリンクの水滴であって汚水ではないと信じたいです。
基本noteにネガティブなことを書きたくないんですけど、これは自戒もこめて記録します。
気づかなかったり声をかけなかったりは、多分きっとお互い様。今度からは、勇気を出して謝りますしお願いします。
あと、スカートはちゃんと座席に収まるように、お尻の下に敷いて座ります。女子にしか伝わらないだろうけど、女子にだけ伝わればいいや。
1番大切なこととして、たとえ荷物が増えるとしても暑さ・寒さは両方想定しないとダメですね。
(16時以降はすっと日が落ちました。さすが10月)
応援は控えめ
パブリックビューイングという催し自体が初参加だったので、応援のお作法など分かるわけがなく、初回からしばらくは画面と同じくらい周りをきょろきょろ見回していました。
観察した結果、12球団随一と称されるマリーンズの応援らしからぬ大人しさでした。
公式サイトには立ち上がりとフラッグくらいしか応援の禁止事項なかったはずなんですが、非公式な規制でも敷かれていたんか?というレベル。
目の前に応援を届けられる選手がいないからか。普段応援をひっぱる外野席強火担がエスコンに遠征しているからか。
いずれにせよ、盛り上がるシーンでは勝手に盛り上がっていたので、私みたいな日和見が多勢だったのかもしれません。
先制とハイタッチ
いや~~~~~これは、これは盛り上がりましたよね!!!!!!!
スマホを触るはイニング間と決めていますが、さすがにこの場面は身内と盛り上がりました。
大人しかったZOZOマリンも一気にボルテージアップ。この時ばかりは立ち上がっても仕方ありません。クルーさんたちもお目こぼしでした。
そして、そしてです。
前に座っていた若い男性がくるりと振り返り、私の目の前に片手のパーを出してきたのです。コンマ数秒考えて、気づく。
これは、あれだ……見知らぬファン同士と喜びを分かち合うハイタッチだ!!!
夢にまで見る、とまでは言いませんけど、マリーンズを応援するようになってから何気に憧れていたシチュエーションです。
男性恐怖症のきらいがある私、客観的な評価は分かりませんが当社比ですと相当ノリノリでした。
彼は、通路を挟んだ隣やら斜向かいやらの親父さんたちともハイタッチ・グータッチしていたので、本当に嬉しかったんだろうなあ。もちろん私も嬉しかったです。
彼のような品の良いファンが近くの座席にいて、本当に良かったなあと思います。
エア・グラウンド整備
身内から聞いてはいましたが、いざ目にすると珍妙な風景この上ない。思わず撮りました。
綺麗なグラウンドに水をまいて綺麗にするって、怖……何かの罰……?
エスコンと同じタイミングで整備する一種のユーモアとのことですが、事情を知らない人が見たら普通にホラー。
かといって、これをもじもじされていたら事情を知らなくても興醒めだから難しい。
これを淡々と行いきったスタッフさんたちに、感謝です!
試合終了後
「来年もよろしくお願いします」
試合後半に向けて席を立つ人が増え、
その足音を消すようにガラの悪い野次が画面上の選手たちに飛ばされ、
その声も9回オモテのスリーアウトで消えました。
私がZOZOマリンに滞在できるデッドラインは17:20。それを過ぎることなく、あっけなく試合は終わりました。
もー、私に気を遣わなくて良かったのに~。
なんて思っていないと、頭が真っ白になって動けなくなりそうでした。
私の前に座っていた、さっきハイタッチした男性のように。
熱く応援し、良いプレーは自分のことみたいに喜ぶ。辛い展開の時は自分の苦しみのようにたねち(種市篤輝投手)のタオルを握りしめる。選手がミスをしても絶対に野次らない。
同じくおひとりさま観戦。学生か、少なくとも私よりは年下。
実は先制点ハイタッチの後から、この男性が若干気になっていたのです。
いや、語弊があるな。違うんです(?)
彼は先制点の後、他のファインプレーでも何度か隣人ハイタッチをしていたんです。でも、そのどれも私には来なかったんです。それが試合中ずーーーーっと頭を離れなくて。私何か悪いことしたかしらって。
むしろ、最初が誤算だった?後ろが女だと思わなかったとか。他のハイタッチ相手は男性ばっかりだったし。だとしたらごめんなさい、応援の声が低くて。
あとはシンプルに、私のノリが悪くてやりづらかったのかしら。それも本当にすみません。あのコンマ数秒と己の男性恐怖症が憎い。
スマホで球場を撮ったりぼーっとしたりしていたその男性に、本当は声をかけるべきじゃないんだろうなーと何度も何度も考えました。
以前、WADAユニ着て駅に向かう女の子に「これから試合ですか?私も和田選手のファンなんです!」って声かけてドン引きされた前科持ちなので。(私は声かけ前科が多すぎる)
でも、しない後悔よりする後悔な私はやっぱり声をかけました。(こうして前科は増える)
――あの時ハイタッチしてくれてありがとうございました。
――自分は7月からロッテにはまった新参者で、ファン同士のハイタッチしてみたかったんです。
彼は「こちらこそ、ありがとうございました」という大人な返事の後、「来年もよろしくお願いします」と言ってくれました。
感動しました。
私は通路の階段で話しかけてしまったし、元々長く話すつもりもなかったので本当にそれだけの会話でしたが、帰り道ずっと噛み締めるくらいに嬉しかったです。
連絡先も名前も知りません。たとえまた球場で再会しても、多分気づきません。けど、互いがファンである限り「来年」がある関係なんだなと。
2次元オタク全盛期にも顔や本名を知らない同志はたくさんいましたが、袖振り合うも多生の縁みたいな……とも違う、独特の連帯感に触れました。
ハイタッチにファン交流。
この記事が読まれるはずありませんが、ご対応くださりありがとうございました!の気持ちでいっぱいです。
悲しみは微塵切り
中盤あたりからは、もうこれ以上ダメージを受けないように「負けるかも」って覚悟していたつもりでした。
でも「負けてほしい」とは1mmも思っていなかったから、「そこはファーストベース駆け抜けてよー!」とか勝手なことを思うし、結局ダメージは受けました。
だけど、「パブリックビューイングにまで行って損した……」とは少しも思いません。むしろ、負けたからこそ行っておいて良かったです。
だって、勝てばなんだって嬉しいじゃないですか。
現地観戦>配信視聴>一球速報>試合結果
みたいな順位付けはあると思いますけど、ペナントレースでさえ「後半戦は内容より結果」とか言われてます。CSなんかイワンヤヲヤです。
同じ結果でも環境によってショックが軽減されることは、去るオリックス戦で学んだ通りです。
あの日、1人で配信を見ていたら、味噌汁日記にマリーンズネタを書くことすらできなかったかもしれない。そのくらい、ZOZOマリンで思いを共有できたファンの皆さんに救われました。
海浜幕張駅に向かう道は比較的若い層に溢れていて、試合結果の愚痴はほとんど聞こえませんでした。
代わりに聞こえた「この後どうしよう。私、去年この時期どうやって過ごしてたんだろ……」という声。あれ、これ身内も前に言ってたな。
私はというと、
選手紹介記事のネタはある。
秋季練習見学会は見に行きたい。
秋季キャンプもできれば行きたい。
ファン感謝祭は当たってほしい。(11/1結果待ち)
映画は絶対行く。
いや、選手紹介は2カ月くらい前から言ってるし、たかがパブリックビューイングの感想記事がこんな亀アップロードになっているのどうして?ねえどうして?
カジーは良質な広報動画をさくさく上げているというのにな!!!!!!見倣え私!!!!!!!!!!
駄目だ、ポジティブなことを考えよう。
マイナージャンルのオタク出身の私にも強みはあります。それは、どこからでも供給を見出せるところ。
つまり、試合がなくてもそれなりに楽しめるし記事も書ける。筆不精さえ度外視すれば。
そういうわけで、マリーンズ記事の投稿頻度はオフシーズンもシーズン中と変わらないと思います。良いのか悪いのか。
気の向いた時があれば、ふらりとお立ち寄りくださいませ。
おまけ
この記事のタイトルにも一部使った、喜びは2倍に悲しみは半分に……っていう有名なアレ。
ネットには平気で「ドイツの詩人シラーの名言のようです」とか書いてありますけど、図書館のレファレンサーは原典を特定できなかったって答えているのでご注意くださいね。
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