【絵本で英語を練習する】『The Cow Tripped Over the Moon: A Nursery Rhyme Emergency』
大学院の英語教育サブプログラムの院生だった頃、特に初等教育を学ぶ学生が中心になった「絵本で英語を練習する会」という自主ゼミがあった。
ある先生の研究室で週に一度、絵本を音読するために集まるのだが、先生もそこにいてくださってより英語らしい音で読めるように鍛えてくださるという贅沢な勉強会だ。
先生の研究室にはたくさん絵本があって、それらの絵本は「英語らしいリズムで、韻を踏んでいるもの」に限られていた。なので学生は、思い思いに絵本を手にとっておもむろに声に出して読む、そんな場所だった。
私が在学していた頃はコロナ禍でオンライン開催だったり、ハイブリッドだったりしたが、お忙しいなか時間を割いて学生の音読につきあってくださった先生には感謝しかない。
そこで、わたしが「絵本で英語を練習する」ために用いた絵本を紹介していこうと思う。音読の練習には、どれも自信を持ってお勧めできる本たちである。
(ただし、わたしの研究テーマである「絵本の原作と翻訳を比較することを通してものの見方を育む」とは別の視点でのおすすめである。)
この本の音読練習に使ったメモのマーカー、すごい状態。
The Cow Tripped Over the Moon
これはもう、本当に読んでいて楽しすぎる。
音読には、超おすすめの本である。
Jeanne Willis (著), Joel Stewart (イラスト)(2015)『The Cow Tripped Over the Moon: A Nursery Rhyme Emergency』.Candlewick
いろいろなライムが散りばめられていて、
あ、これはもしかして
あの絵本のあの場面?!
という楽しさにあふれている。
試しにこの本文からの書き起こしを、
1行が4拍でおさまるように読んでみてほしい。
自然と英語らしく、読めるのではないだろうか。
Hey, Diddle Diddle
どうやらこの日は、
相当「始まりの子音」にフォーカスしてと注意を受けたらしい。
オレンジは強迫の箇所だが、赤いマーカーは子音がほとんどだ。
あれ、これはもしかして…
Hey, Diddle Diddle.
この絵本を練習していた頃、非常勤先の小学校でちょうど歌っていたHey, Diddle Diddleのことだと気づき、嬉しくなる。
Rock-a-bye Baby
このライムは知らなかったので、調べてみよう!
と思いつつ、やらないまま1年経っていた…
Humpty Dumpty
こ、これはまさか、あの有名な・・・
メモが真っ赤で読みづらくて申し訳ないです。とある院生は、こんな風に音読練習をしていたんだ、という記録として。
他にもナーサリーライムが隠れているので、気になる方はぜひ!
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